阿曽原温泉小屋

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そろそろ仕組みを考えなければ

2023-02-13

写真

大雪で登山道が、何ヶ所も欠損してしまいました

そもそも登山道自体が作られた目的・経緯が、宗教・電源開発・森林開発・純然たる登山等々バラバラで、整備するにしても大規模修復・通常整備等によって予算の出所も違うわけで・・・どこからどうなるのか?管理主体は??みたいなところもあるし、それでもはじめから対策・整備量が決まっていれば、行政も予算を組むことも出来るのですが、「突発的な集中防雨での道の欠損や橋の流失」「数年前に発生した地震による落石」等々毎年違ったことが起こるので、その都度応急処置は一時的には近くの山小屋が取りあえず向かってきました。

これまで近くの山小屋などを中心に登山道整備を遣り繰りしながら続けてきたわけですが、コロナ禍に見舞われて山小屋も宿泊者を絞りながらの営業となり併せて従業員・アルバイトも縮小せざるを得ず、いままで余力で熟してきた登山道整備等へも人員を割くことが出来なくなりつつあります。

(近年どこの山小屋もアルバイトが集まらず、根本的な対策が必要になって来ています)

何度も書きますが、山を楽しむには「保護」「利用」「安全」の三本柱が大切なのですが、登山道を整備することで・区域外に入らずに歩ける・土砂の流失防止・整備して歩き易く成れば事故が減る等々が期待できます。

ただし、いろいろなレベルの人が様々な目的で入山されるので整備をどの程度まですれば良いのか??悩ましいところでもあります。

※写真は6月末の夏山シーズン前の唐松岳~祖母谷線下部です。

この標高では藪が生い茂っているのですが、唐松岳付近の標高ではコース上には残雪が大量に残っているし、中間の大黒銅山付近まではマダラに残雪が残るので登山道整備は一度に終わらせることが出来ません。

予算の関係で何度も入れないので、7月上旬に地元救助隊がパトロールで下見してから8月上旬にコース全体の整備入ることになります。

このコースは、餓鬼の田圃 から祖母谷までは、整備前のパトロール時期は、標高が低いので藪が濃く足元が見えないし・・北向き斜面で足元の石が湿気で苔むして滑りやすくなるし・・豪雪地帯の方斜面で登山道がチョイチョイ欠落するし・・・とにかく長いし~大変苦労させられるのです。

元々利用者が少ないコースなのですが、数年前に単独登山者が唐松山荘から下山中に写真現場付近で道から沢に滑落して動けなくなり、家族が帰宅しないので捜索願が出されて捜索活動に入りヘリコプターから発見された事件がありました。発見されるまで一週間ほど?チョコと沢水でしのいだそうですが、単独で利用者の少ないコースに加え道から沢までは藪が濃く発見してもらえなかったみたいです。

★道も大変なのですが!

今大変なのは「トルコ」 午後から銀行に行って少しだけ支援に行ってこようかと・・・。

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