山に入るということは?
2023-02-10
話しがズレて来てしまいました・・・。
救助隊は救助を要請されれば向かってゆくのが基本なのですが、当然のことですが二重遭難が危惧される危険なエリアに無理して入って行くべきではありません。
しかし訓練や講習会等を通じて、季節折々に変化する厳しい気象条件・積雪による地形の変化等「山を見る眼」(危険を察知する眼)を養いつつ、体力錬成しながら困難を突破する技術・気力を養われた上で「良い仕事」(救助)が出来る様になるはずだと。
警察の大幹部?みたいな話しになってしまいましたが、何が言いたいのかといえば山岳警備隊みたいに遭難現場に向かう人間だけでなく、一般登山者の方々にも「山に入るということは、どういうことなのか?」心構えを持たずに歩いていないでしょうか?一旦じっくり考えてもらえればと思うのですが。
登山道は高速道路ではないのですから四六時中パトロール出来るはずもなく、台風等で倒木が登山道を塞がれていれば乗り越えれば良いだけ! 夜中の落石でクサリ場やハシゴのアンカーが破損しているかも?って考えれば毎回利用する前に確かめてみるだけ!等々当たり前の事なのですが想定外の事態に遭遇するとどうして良いか分からなくなる方がおられます。
実際にあった話ですが、水平歩道で丸太桟道を通過中に滑って転落された事故が発生して同行者が小屋に来て「丸太桟道だから滑ったじゃないか!誰が管理しているんだ!」と苦情を言われたことがありますが、「丸太桟道を見れば滑る可能性が有ると分かるはずなので、慎重に歩いてもらえれば滑落することは無いのですから」と諭したことがあります。
そもそも「山に入る」ということをアヤフヤにしたまま利用していないでしょうか?
その上で、自然公園を保護しながら安全に利用してもらうにはどうしてゆけば良いのか?なのです。
しつこく続きます
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