阿曽原温泉小屋

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正しい雪洞生活?Ⅳ(アクシデントも乗り越えられる余力を??)

2021-03-14

写真

「大窓」のコル(北方稜線には、頂上に向けて「小窓」「三ノ窓」の顕著なコルが)

ここで問題が 「大窓」 のコルの小黒部谷側は吹き溜まりになっているはずで雪洞を作るには適地と考えていたのですが・・・見ると雪面の傾斜や雪の量等が不安定に見えて、ここで怪しい斜面を頑張って掘るか?掘ってみて適地でなかったらどうしよう? もう一登りして「池の平山」頂上から池の平小屋方面に下れば、夏でも雪田が残るくらいだから適地が見付かる様な気がするけど行ってみないと分かりません。

メンバーの消耗度合い?気温低下による運動能力の低下?暗い中で険しい痩せ尾根を登れるのか?翌日からの天候悪化予報!等々を考え併せた結果、「池の平山」頂上に向かう事に決めて薄暗くなった急斜面をヘッドランプを頼りに登り始めます。

写真を見ると良く分かりますが、登り返しの斜面は岩の形が分かる様に風の通り道なので雪面はクラストしてパンパン!岩もミックスしていて、アイゼンを効かせながらズ~ッと緊張を強いられる登りです。

先頭は交替で、ルート工作しながらザイルを伸ばしてゆきますが、メンバーの中で一番の若手隊員の様子が???大窓手前辺りから口数が少なくなったり「ボーッ」としている事がある様に見えたりしていたのですが、声を掛ければ反応は良かったので行動を続けたのですが??長大で緊張を強いられる北方稜線核心部に、心身ともに消耗し尽くしたのでしょうか「フラフラ・グラグラ状態」とても一人で歩かせる訳にはゆかず二人の隊員が付きっ切りでサポートに当たります。

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