阿曽原温泉小屋

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黒部は、生きてます!

2020-12-20

写真

左側に不帰谷から押し出された堆積土砂が・・・。(こんなの無かったのに)

写真は 鐘釣橋 から上流を見たものですが、左側から合流する不帰谷奥の山腹が崩壊して、押し出された土砂が堆積して盛り上がっています。

ちなみに、白馬岳~祖母谷線登山道の1,681m百貫山コルで休憩していると不帰谷側からは、藪が濃いので崩壊面や堆積箇所は確認できませんが崩壊・落石の音が良く聞こえてきます。

以前は、この土砂は無かったのですが・・・出合直上にあった「不帰滝」は埋まって見えなくなっているのでは?(測量のサポートで、以前遡行した時に高巻きさせられました)

盛り上がっている場所だけではなく、下流にも大量に押し流されて河床が上がり鐘釣橋直下に湧いていた温泉の湯気は全く確認できなくなったし、下流の猫又駅までの河原の様子も河床が上がった関係で河原が広くなり風景が全く変わってしまいました。

山を見る目!

2020-12-19

写真

東鐘釣山のトンネル上部壁(右下にはトロッコの架線)

2日前の鉄橋上部の岩壁写真になりますが、頂上左寄りから下方に向けて岩壁に枯れ沢のような地形が分るでしょうか?

以前「ニホンカモシカ」の生息調査で、真冬に鐘釣橋の上で2日間ほど定点観測をしたことがあります。(ニホンカモシカは冬眠しないので、真冬に雪面に残る足跡を頼りに個体を見つけて、生息数や個体確認を行うのですが・・・とにかく寒い!)

その時に、その枯れ沢地形で小規模な雪崩が頻繁に発生して鉄橋の下流側に落ちてきました。壁が急峻過ぎて、積雪が多くなる前に次々と雪崩れるのでそれほど大きなものは発生しませんが、巻き込まれればもちろんアウトです。

戦前にトンネルを完成させた当時の技術者も、山をよく観察して雪崩や落石の通り道等を想像して掘削場所を決めたのであろうと。

そして黒部の流れは今とは比べ物にならない激流を脇目に危険と隣り合わせで、トンネルを掘り・鉄橋を掛けた凄い人間達がいたことを忘れないようにしなければ。

海水温が高いから???

2020-12-18

写真

昨日昼前に、一時の晴れ間が!(怪しい雲が)

関越道の立ち往生を目の当たりにすると、ドカ雪の恐ろしさを改めて思い知らされます。

今のところ富山は生活が滞る様な事はありませんが、この二日間は家の周りの除雪に追われました。

昨夜半から雨模様で、水分を吸って雪が重くなって樹木が倒れたり電線が切れたり等々二次的な被害が発生しないか心配です。

昨日のローカルニュースで、富山湾に発生した 「漏斗雲」  の事が話題になっていました。

竜巻の子供みたいな?雲ですが、黒部川河口沖でたま~に見られることがあります。(私も二本並んでいるのを見たことがあります)

昨日ページで、「アラレ」が積もった事を書きましたが、どちらも大気の状態が不安定だから現れると聞いた様な・・・。

心配です。

2020-12-17

写真

今朝五時は、吹雪いていました。

来るぞ!来るぞ!って天気予報通りに、まとまった積雪がありました。

降雪があった日は家の前を午前5時頃に除雪車が通ってゆくのですが、通過した後に排土板からこぼれて脇に残される残雪ブロックがどおしても出てしまいます。

そのままにしておくと、硬く固まってしまうので車を出すことが出来なくなるので速攻片付けなければなりません。

昨日の雪は水分の多い重かったのですが、昨夜から今朝まで20センチ余り積もった雪のほとんどが「アラレ」でした。

「アラレ」の層は雪崩を発生させる切っ掛けになるので・・・積雪量が多いであろう黒部奥山で、大規模な雪崩が発生していないか心配になってしまいます。

長い冬が始まります。

2020-12-15

写真

鐘釣橋は、冷え冷えと。

昨日の帰りは、雪の降りしきる中を鐘釣から猫又まで歩きました。

線路沿いは、基本的には「冬季歩道」と「トンネル」を歩くので雪を被りながら歩く訳ではないのですが、橋の上だけは屋根が有りません。

橋の歩道部分は、冬中ヒーターで暖められていて積雪が無くそのまま歩けるのですが、寒い風が吹き抜けて雪が張り付いて鉄で作られた巨大な橋は冷え冷えとしています。

光が灰色に重く見えて・・・「北陸!」って感じがします。

終わらせました。

2020-12-14

写真

鐘釣駅直下の河原には。

今日は、鐘釣駅構内のスチールネットの撤去作業でした。今シーズンの我々の持ち分は、これで終了!

朝一の出発時から雪が降り出していたのですが、行きも帰りも途中のスノーシェッドにはサルの群れが「雪宿り」していて、列車が近づいて警笛を鳴らしても線路を占拠したまま動こうとせず・・・スピードを落として警笛を鳴らして追い払いながら進むことに。

夕方、宇奈月に帰ったら鐘釣よりも積雪が多くてビックリでした。

※写真は!

雪がシンシン降って、音を消してしまう不思議な空間でした。

昨日も書きましたが、鐘釣駅直下の黒部川はプチダム状態で砂と砂利で埋め尽くされて本来あるはずの巨岩は見えません。

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