雪渓歩きの落とし穴!Ⅰ(気付いた時には・・・)
2020-06-28
雲切新道が出来る前の仙人谷沿いの登山道は、枝沢を通過していましたが年によっては10月まで雪渓が残ることもあります。(2019/08/02付「スピード命」参照)
8月初旬に、雪渓が消えた斜面から次々と伸びる登山道の雑草を刈りに仙人温泉下部の枝沢の雪渓まで行った時の事です。
(リンク地図の「仙人温泉小屋」表記の「人」が印字されているポイントの沢で、現在は登山道マークが外されています。ちなみに、もう一つ阿曽原側の沢が「スピード命」の現場の沢です)
沢の前後の草刈りを済ませえて、仙人谷本谷まで下りて本谷の雪渓の状態を確認して登山道に戻ろうと振り返ったら・・・枝沢上部の急斜面の雪渓を下ってくる人間が見えました。
「エーッ!」あんな場所に行く理由が分かりません? 「オーイ!」とコールすると手を振って応えてくれますが、あまりの急斜面で恐る恐る硬い雪渓を下るのにイッパイイッパイの様で時間が掛かってしまいます。
よーく見ると、見覚えがあるような?? 二日ほど前に、阿曽原のキャンプ場に泊まっていた六十歳代の男性で、同じ日に単独小屋泊の同年代の男性と仲良くなって食堂で盛り上がっていた人ではないですか。
降りて来た男性と話してみると、
「一昨日、仲良くなった男性と一緒に仙人池に向かって登ったけれど、仙人温泉を出てからどこで間違えたか???沢を詰めて登った稜線は猛烈な藪尾根で踏み跡すらなかった。」
「引き返そうにも雪渓が急すぎて恐ろしくて下る気になれず、藪の稜線を進んだところでビバークした。」
「元気な自分が、意を決して下って来たら雪渓に出て下って来た。」とのことでした。
続く。
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