本来の人喰岩!
2020-05-08
先日から欅平の「人喰岩」の作業の話をしましたが、本来は今の場所直下の岩壁にありました。
元々、祖母谷温泉に向かう道は欅平駅を出てから猿飛山荘方向に下って現在の「足湯」の辺りで、黒部川に架かる吊り橋を渡って祖母谷川左岸を遡っていました。
現在も、当時の吊り橋の支柱は奥鐘橋直下下流側を覗くと見えますが、河床が堆積した土砂で上がってしまい河原の縁に立っています。(欅平では、河床が昭和の初めから20mほど上昇したのでは?との話もあって、土砂を運ぶ黒部のパワーを教えられます)
祖母谷川に入って直ぐの「人喰岩」付近は岩壁帯となっており、その中に人工的に作られたのか?元々天然のヒサシになっていたのか???分かりませんが、写真のヒサシの下に道が作られて川床に沿って祖母谷まで続いていたそうです。(写真左側に見える茶色の壁は、砂防堰堤のコンクリート壁です)
祖母谷・祖父谷で砂防工事をするために、現在の場所に道路と奥鐘橋が作られたのです。
旧「人喰岩」は、奥鐘橋を渡って祖母谷川をのぞき込むと見えますが、パッと見ても信じてもらえないかも・・・?
(ちなみに昔の吊り橋は、中部山岳国立公園に指定された際に記念切手のモデルになっています)
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