阿曽原温泉小屋

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気合入ってます!(それからゴメンなさい)

2020-05-05

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「ワンダーフォーゲル6月号」は「劔・立山大全」ということです。(5月9日発売らしい)

その中の「劔沢~池の平」「下の廊下」のページで阿曽原温泉小屋もチョビット紹介されています。

星野秀樹カメラマンの写真は、さすがにチョイチョイ取材で来てくれているから「コースのツボ」を心得ているというか!(もちろん本人のセンスも!)

ルート紹介も好くまとまっているし昨シーズン事故が多発したこと等、いろんな方向から劔・立山を攻めていて?折り込みマップまで付いて。

お世辞抜き「気合が入ってるなー」って!

ウイルスが治まるまでは「ワンダーフォーゲル6月号」読んで研究して・・・妄想を膨らませていただき???

実際に歩きに来るのはガマンしてくださいませ!

(記事の中で、編集部のお姉ちゃんに私が開口一番「覇気がねえぞ」って言ったのが一行書いてあって・・・後に引きずっていたのならゴメンなさい)

今シーズンの営業・・・どうなの?

2020-05-05

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奥鐘橋のたもとに山桜が。(水がキレイで遠くで流れの音が、ノドカ~でした)

今シーズンの阿曽原温泉小屋の営業について、ご心配をお掛けしております。

各方面の山小屋と連絡をとっているところですが、すでにシーズン入りしている山域では営業休止して維持管理の留守番を残したり等の対応を取っておられたりしているようです。(留守中の「山小屋荒らし」って、困ってる人を踏み付ける様な事しちゃダメやろ!)

阿曽原温泉小屋については、元々が7月中旬以降の営業開始なのですが

○6月初旬の小屋建て  ○宿泊できるように内装整備  ○キャンプ場・露天風呂整備(草刈り・水引き等) ○物資の調達・荷揚げ  ○登山道整備(橋掛け・草刈り・仙人谷雪渓のパトロール等)

等々を済ませてからでないと利用してもらうことが出来ません。

この先、多方面の山小屋・保健所等関係機関との協議をしてゆきますが、大切なのは「ウイルス感染を広げないこと」です。

山小屋と一口に言っても、個室が確保できる等の立派な施設も有るので画一的な対応は出来ません。

御存じの通り阿曽原小屋は、かなりのオンボロ小屋で大部屋が4室有るだけですので、「感染拡大リスク」が治まったと社会一般で認知されるまでは営業自粛!とします。

「ならば、何時までなの?」と言われてもウイルスの事分からんし答え様もないのですが、営業するには先に挙げた「小屋建て」等諸々をクリアしてからでないと出来ません。

他にも、○雲切新道・白馬~祖母谷線・唐松~祖母谷線・僧ヶ岳・駒ヶ岳各登山道の草刈り ○下の廊下整備 ○国土交通省の雨量計管理 等々も抱えているのでスケジュールと人員の遣り繰りが・・・。

先にも書きましたが、黒部エリアは標高が低く暑くて水が豊富なので藪の濃さが半端なく一度手を緩めると大変なことになるのです。

そんなこんなで、先の事は随時報告させていただきますのでチョイチョイHPのぞいてみてください。

本物???

2020-05-04

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かなり立派だけど安い!(魚の駅生地にて)

見た目が、ヌルヌルして鱗は無いし・・・「オタマジャクシ」のお化け?気持悪~って思われるかもしれませんが、富山じゃフツーにスパーに並んでいる魚 「ゲンゲ」 と言います。

深海に棲んでいてゼラチン質の柔らかい魚体で痛みが早く、昔は「下の下(げのげ)」と呼ばれ海岸に捨てられていたそうです。

近年美味しさが見直されて、天ぷら・唐揚げにして出してくれる店も増えて「幻魚(げんげ)」と呼ばれるように???(人間って都合イイですよね)

・捌いて「天ぷら」「唐揚げ」・ぶつ切りにして「オスマシ」・乾かして干物(ほとんど水分なので乾くと棒になります)

等にすると旨いのです。

以前、東京の知り合いを「吉今日」に連れて行ったら、どうしても「ゲンゲのオスマシ」食べたいってメニューに無いのに言い出して、無理やり作ってもらって酒のつまみにしたら・・・どうしてどうして案外と日本酒が進んじまって。

「汁物で酒を飲む様になったら本物!」って、先代の吉今日のお父さんが言ってたような?

ウイルス騒ぎが治まったら、富山に美味しい「ゲンゲ」食べに来られ!

オーバー・ザ・レインボー♪

2020-05-04

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虹が微かに

人食い岩の作業現場の、祖母谷川の砂防堰堤直下に「虹」が見えました。(なんか、ラッキーな気分になれますよね)

午前中は水がキレイでしたが「虹」は見えてなかったのですが、陽射しが狭い谷筋に入る様になったのが一番大きいかもしれませんが、午後から水量が増えて水飛沫が大きくなったからなのか???

水の濁りは、夏日で気温が上がった影響か?上流で「底雪崩」「スノーブリッジ崩壊」等が発生して斜面や谷筋が崩されたからではないかと。

これも黒部のパワーの一部ですが、近年下流域では洪水等の災害は発生していませんが奥の流域では地形・地質・気象条件等で崩壊が続いているのです。(晴れていても崩れてる山があります)

災害が無いのが当たり前になってきていて、怖い川という事が住んでいる人には実感が無いのでは???

黒部川が、電源開発で人間がちょっかい出し始めて百年余りですが、先人の頑張りがあったから今がある事を忘れてはなりません!

※オーバー・ザ・レインボー♪ 「虹の彼方に」(ミュージカル映画『オズの魔法使い』より)

  Somewhere over the rainbow  Way up high

  どこか 虹のかなた♪  高くまで のぼったら♪

  There's a land that I heard of  Once in a lullaby

  すてきな 都が あると聴いたの♪  いつか 子守唄で♪

二十年ほど前に行った、「E・クラプトン」埼玉スパーアリーナライブで、後半に「コカイン」「ワンダフルトゥナイト」「いとしのレイラ」と大ヒット曲が続いて会場を最高潮にしたあとで熱を冷ますみたいにエンディングに演奏された曲です。(ライブ行った回数は少ないですけど私的には№1ライブだったので思い入れのある曲なのです)

クラプトンの 「オーバー・ザ・レインボー♪」 、当時CMで使われていたから耳にした人もいるはずですが、やさしく言い聞かせてくれているみたいで名曲ですよね♪♪♪

コロナに負けずに頑張りましょ!

今出来ること!

2020-05-03

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踏ん張りが効かず・・・振り子しながら苦労してます。

ここは観光地として利用していますが、そもそも「黒部峡谷のド真ん中」という険しいエリアである事を忘れてはならないのです!

訪れた方々は、黒部を間近に見て大自然の迫力に触れて喜んでもらうだけでなく、皆の為に電源開発・治山治水事業を険しい黒部で困難を乗り越えて頑張って来た人間の力を知って感動出来るはず。

理屈抜きに、いろんな感動を与えてくれるのが「黒部峡谷」なのです!

いつも思うのは、いっぱい感動出来た人が濃い人生送れたことになるのかなって。

山小屋経営も山仕事も「今出来ること」やって「感動のお手伝い」をしているって考えるといい仕事だよな~って自己満足してるのですが・・・やっぱ単純過ぎるか??? 

迷ったり困ったりしたら、初心に帰って「そもそも」を思い出してシンプルに重要度の高いものから「自分に今出来ること」それぞれ考えてみては???

(重要度の捉え方に違いがあるから、昨今の世がギスギスしてるのでは? 情報が溢れて難しいかもしれませんが、重要度を正しく伝え導くのがリーダーの仕事では!)

それはそうと、ウイルス騒ぎ治まったら黒部に感動しに来られませ。

やることやっとかないと!

2020-05-03

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剥離箇所に慎重にアプローチ。下がり過ぎて、万が一崩落に巻き込まれない様に。

未だ運行休止中のトロッコ列車ですが、欅平の遊歩道「人食い岩」の点検に行って来ました。

岩壁にモルタルを吹き付けてあるのですが、剥離・風化が進んで落下して下を歩く観光客に当たろうものなら・・・考えただけでもゾッとします。

毎年シーズン前に、点検して落とせるものは落としてから一般の方々に歩いてもらっています。

写真を見てもらうと一目瞭然(中央に縦に4mほどの隙間が開いています)ですが、広い範囲の吹き付けモルタルが浮いていました。

吹き付け施工後、かなり年数が経っているのもありますが今年は進行が早い様な???(加速度的に風化が進んでる?)

シッカリと点検しておきましたが、強風で樹木が揺すられる・大雨で岩溝や割れ目に水が回って斜面が緩む等も考えられますので登山道と同じ様に注意が必要なのです!(危険が予想される時には、通行規制が掛かりますから)

※理科の時間です?(誰も検証してませんが・・・)

風化の原因の一つと考えられる、クラックの冬季間の凍結膨張について近年は冬場に気温が上がり雨が降ることが多くなって来て、凍結~融解の回数が増えて来たのではないかとの説を言われる先生も!

昔は冬季間は寒いままだったので、クラックに入った水分は一度凍結したら春までそのままの形で安定していたはずで、凍結と融解による膨張回数が増えることによって、剥離・崩壊が進み易くなっているのでは?(吹き付け面だけでなく、岩壁の崩落・落石発生にも関係してくるのかも?)

ちなみに、植物の根がクラックに入り込んでも岩を割る力はないそうです!

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