阿曽原温泉小屋

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冷たい風といえば。Ⅲ

2020-01-25

写真

山の上は、想像以上に寒いのです。

我々は、ある程度雪を吹き飛ばした後にホイストで吊り上げられることになったのですが、早月尾根に残る隊員から配転されるT分隊長・N隊員(久々の登場です)等、我々に持てるだけの装備・食料を持たされて・・・。

当時、近くにいた報道ヘリから救助活動が生中継されていて、後日自分が吊り上げれれている映像を見たのですが、荷物が重すぎて全身ハーネスの胸の金具から吊り上げられていたのに、後ろにひっくり返りそうになるのを堪えてフックに必死にしがみついている姿が映されていました。

(救助活動の生放送なんて後にも先にも記憶がありませんが、富山県内ではテレビ番組を差し替えて放送していたとのことです)

機内に引っ張り込んでもらって、床に転がってホイストのフックを外したもののザックが重すぎて起き上がれず、自衛隊のクルーに起こしてもらったのですが荷物の重さに苦笑いというか呆れ顔されてた記憶が・・・。

更に後から分かったことなのですが、後輩の隊員が顔面がタダレテいてしまっていて???

バートルの強烈なダウンウオッシュの中で、目出帽を被っていなかったおかげで凍傷になってしまったのでした。

無残に両頬がカサブタに覆われて。(彼の喋る話を聞いていると、面の皮がどれだけ厚いんよ?ちゅう印象の男だったのですが???)

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