阿曽原温泉小屋

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速報! 「下の廊下情報」梯子が壊されました。

2019-10-23

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ハシゴから手前の、元の歩道を歩く事に成ります。

23日正午、今入った情報です!

大ヘツリの高巻き桟道が、落石で壊されているとの情報が入りました。

桟道通りに高巻きしようとすると、黒部ダム側から2つ目から先の桟道が落石で丸ごと吹き飛ばされているとのことです。(写真中央の直立した丸太ハシゴの上部が破壊されていたそうです)

桟道を通過出来ないので、元から岩盤に作られていた歩道を使って通り抜けて来たとのことです。

この部分は、元の歩道脇の岩盤にクラックが入ったため迂回する為に高巻き桟道を作っていたのですが、

・補修するにも明日の通過者に間に合わない

・熊の出没騒動で歩道整備作業が中断している

・シーズンが終了間近

等々の理由で補修に向えるか微妙な状況です。

前にも高巻き桟道のことを書きましたが、元の歩道のクラックは毎冬毎に少しずつ広がっている様なので高巻き桟道を作っています。

迂回されている元の歩道の距離は14mくらいで、実際にクラックが入っている長さは5mくらいです。人間一人が乗って歩いても、岩場の質量と比べれば比較にならないものなので通れない事はないと思うし、実際本日の登山者も元の歩道を歩いて来ておられます。

手摺番線もシッカリしているのですが、大人数で数珠繋ぎで通過するにはさすがに気持ち悪いのですが、一人ずつ通過して頂ければ滅多なことは無いとは思うのですが・・・。

先にも書きましたが、補修に向えるかどうかは微妙な状態ですので、

・高巻き桟道は使えない!

・元のクラックの入った歩道を一人ずつ歩く事に成る!

(通れない事はないとは思うのですが、通行の安全を保障しているものではありません!

を理解したうえで「下の廊下」に向かわれるのか?キャンセルされるのか?決めて下さいませ。

(阿曽原側から向かうと、梯子が邪魔して元の歩道には立ち入るには跨ぎ込む様にして入ります)

今年は最後の最後まで・・・・・・。

知らぬ間に。

2019-10-23

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自分の影が長くなりました。(午前9時の小屋前で)

去年も今年も、10月末まで暖かい日が続いています。

営業期間を「11月3日文化の日まで伸ばしては」とのご意見もあります。(実際去年の文化の日のキャンプ場には66人もの方が)

昔は文化の日まで営業したことも有ったのですが、黒部ダム直下で登山道が凍結して怖くて歩けない事が有りました。更には、営業終了後の後片付け時に行う布団干しも陽射しが極端に低く短い時間しか期待できず、他にも諸々の困難が出て来たので現在の10月末としております。

それにしても、今年は暖かい!この時期、未だ毛布を掛けて寝ていないのは今年が初めてでです。

※キャンセルは確実に願います。

昨日予約のお客様3人が夜になっても届かず、携帯電話へ電話しても「電波の届かない・・・」との応答が・・・、一昨日の例もあるので、警備隊員が折尾谷の手前まで様子を見に行ってくれましたが発見できず。

先ほど小屋に当該登山者から「着信が有った」との電話が入り、行くのを諦めてキャンセルを入れず携帯の電源を切ったまま他で泊まっていたことが判明して一件落着。

心配しますので、キャンセル電話は確実にお願いいたします。

あと一週間。

2019-10-22

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やっと、色付いて来ました。

今年は、台風19号の影響で関東方面からの登山者が非常に少なく、反対に目立つのが中京圏からのお客さんです。

名古屋で毎年6月に行われる「夏山フェスタ」に顔を出してくれている方々が、夏山シーズン中から来てくれています。

来年の開催は、

2020年6月27日(土)~28日(日) ウインク愛知

の予定となっております。

遅れていた紅葉が降りて来てくれました。

今朝は、立山室堂以上では降雪が有ったそうです。寒さが紅葉を進めてくれるので、これから期待出来るのですが・・・あと一週間で営業も終わります。

自分が入れるエリアなのか?

2019-10-22

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落ちると、ほぼ助からないんですから!

昨日も、黒部別山谷出合付近で転落死亡事故が発生してしまいました。

去年もたて続けに2件の発生がありましたが、今年ほど死亡事故が多発する年は記憶にありません。

それぞれ発生理由はありますが、入山前にはもう一度断崖が続く危険で長いルートに入ると言う事を頭に叩き込んでから歩きに来て頂けたらと思います。

遭難には至ってはいませんが、昨晩も黒部ダムから来た登山者が

「ものすごく遅くて、足取りのおぼつか無い女性が向かっている」(早朝4時頃には黒部ダムを出ているはず)

「小学校の林間学校に使う様なリュックサック(横長のやつ)で、遅い女性が向かっている」

と口々に言われて・・・。

暗くなっても小屋に届かないので、詰めている山岳警備隊員が探しに向ったところ疲労困憊でほとんど動けなくなっている女性と合流。

サポートされながら20時半過ぎに小屋に到着、目は虚ろで真直ぐ立つ事すら出来ず、穿いていたジャージトレパンはズリ下がり、食堂に入った途端にへたり込んで・・・。

昨晩は22時頃から冷たい雨が本降りに、もしも警備隊員に見つけてもらえていなかったら、今朝までに低体温症~疲労凍死に至っていたであろうと思われます。(実は二週間ほど前にも、同様な短パン生脚の女性単独登山者が来られて・・・)

他にも、

○装備の点検・使い方の間違い。

・ハーネスでは無くザックのウエストベルトにスリングを付けて、そこからカラビナを手摺番線に通しているグループがいたり。(バランスを崩したら、ウエストベルトでは止まらないのでは?止ったとしても身体がどんな体制で停止するのか?最悪、ザックから抜け落ちてしまうのでは?)

・見た事も無い、骨董物のヘルメットで来ておられる方。

・相変わらず、靴底が剥がれる方がおられて到着が遅れる方も

○先日の黒部別山谷での渡渉失敗事故の判断ミス!(同日は、計画をキャンセルされた方々が大勢おられたのに突っ込んで来ての事故でした)

等々、心配な方々が歩いておられるのが実情です。

もう一つ特徴を上げれば、半分以上が単独登山者です。

自分の状態が客観的に見る事が出来なくなったり、転落しても気付いてもらえない(直後の救助で助かる事も)等のリスクがあります。

それと案外元気な方が遭難されています。 元気にスタスタと歩く余りに、不安定な場所に足を置いてバランスを崩してしまうのではないかと・・・。

小屋に来ていれば、注意喚起・不備の指摘・天候の相談等してあげられるのですが、遭難された方のほとんどが小屋に向っている最中に事故に遭っておられます。

入山前に、自分のレベルで歩けるルートなのか?もう一度考えて、十分な準備と心構えで来てください。(自分のレベルで歩けないなら、信頼できる仲間に同行してもらうか、お金を出してガイドを頼んで頂ければ)

厳しい事を言うようですが、誰でも簡単に歩けるルートではありませんから!

事故多発につき、取り急ぎ!

沢山の方が歩かれました。

2019-10-21

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昨日の17時頃です。他にも露天風呂の通路等にも張られていました。

明日からの天候悪化と事故の影響か?本日分からすでにキャンセルが相次いでいて、昨日が今年のピークだったかも?(小屋泊80人余り・テント泊140人余り)

来られた方々から「百円玉用意して来たけど」「1,000円で飲み放題は?」「ビールの消費に協力に来ました」等々の声を掛けて頂き、ありがたいことと思うと同時にネットの威力に今更ながら!

と書いてるそばから別の事故の連絡が・・・。滅入ってしまいます。

慎重の上にも慎重に!

2019-10-21

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十字峡吊り橋の真下!(剣沢の釜)

昨日も白竜峡とシジミ谷で転落事故が・・・連日の死亡事故に凹みます。(消防防災ヘリ「とやま」が危険な黒部で大活躍してくれています)

どの遭難も、怖さを感じない場所での単独登山者の発生です。(死亡事故4件中3件が単独登山者、2件がテント泊)

「黒部に怪我なし」慎重の上にも慎重な歩行をお願いいたします。

※連日、大丈夫か??って登山者が!

・真っ暗になって届いて、まともなライトを持たずにスマホのライトを頼りに歩いてきた大学生。(しかも、強度が甚だ怪しいスニーカーを履いて)

・仙人谷ダム近くの冬季歩道で、テントを持たずに来て?野宿しようとしていた登山者。(屋根はあるけど高熱隧道横で暖かいコンクリート通路は「マムシ」が時々身体を温めにきているんですから!なにより関電さんの管理する施設内を勝手に利用してはいけません)

等々、一つ間違えれば命が無くなるルートに入っている自覚が有るのか???心配になってきます。

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