阿曽原温泉小屋

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あなたは、神を信じますか???

2019-05-14

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今年も、神田明神のお祭りの御神輿に遭遇!

最近「山小屋サミット」に行くと、神田明神のお祭りと重なります。 賑やかと言うか各町内それぞれ「頑張っておられるな~」って、感心するやら羨ましいやら。

前のページで「不思議な巡り合わせ」みたいなことを書きましたが、みなさんは「こんな偶然ってあるの」とか体験したことは無いでしょうか? それから、後から思い返してみると「あの時が有ったから」「不思議な縁」とか???

少し自分の事ですが・・・。

私は高校時代に山岳部に入ってから「登山」というモノに夢中になって、インターハイの県代表になって夏休みに出場する事に成っていました。

出場を2ヶ月後に控えた6月上旬の、県高校総体で我が高校山岳部の後輩の女子部員が登山道から転落死してしまったのです。

痛恨の事故でした! 結果として「インターハイ出場辞退」「部活動自粛」どん底でした。そんな時、父親の知人から「池の平小屋」でアルバイトをしてみないかとの話が。

仕事の内容も条件もそこそこに「山に行ける」と快諾して7月中旬から小屋に入る事に成ったのでした。

しかし、行ってビックリ! 今では、大概の山小屋には発電機があって夜には灯りが燈るのですが、発電機が無くて灯りは「カーバイトランプ」って知っていますか?密閉容器の中にカーバイト鉱石を入れて上の容器から水滴を一滴ずつ落とすと化学反応で出来る可燃ガスが発生して、細いノズルから吹き出すガスに点火して灯りにするのです・・・。 電気が無いのですから、冷蔵庫・冷凍庫は無く腐りやすいモノは雪を掘って埋めておいて、テレビも無いので情報は夜しか聞けないトランジスタラジオと、お客さんの持参する古新聞と週刊誌だけ。

炊飯器用のプロパンガスは有ったけど、他の煮炊きは「囲炉裏」だけで風呂を沸かす薪も小黒部谷のかなり低い所まで降りて、雑木を切って小屋まで引きずりながら帰って薪を作らねばなりませんでした。(今だから言えますが、降らないと樹木が細くて火持ちが悪く、なにより営林署に叱られるからとの理由で)

昭和初期みたいな生活が始まったのでした。 続く・・・。

「山小屋サミット」行って来ました。

2019-05-13

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相談ブース!

昨日、東京秋葉原で開催されていた「山小屋サミット」から帰県しました。

正確な来場者は分かりませんが、初見の方・馴染みの方・懐かしい方等々の大勢の方の御来場ありがとうございました。 今年の阿曽原バイトに応募してくれた、殊勝な女子も来てくれて「餌付け」に成功したし???(「山一直線」みたいな好感の持てる子でした。夏は他の小屋で働いて、秋には阿曽原にいてくれている筈ですので顔見たら応援してやってください)

2日目の午後からは咽喉も涸れ始めて、20枚余り持参して行っていた「沈黙の山」のDVDも半日で無くなり、今年新しく作った黒部観光旅館組合のパンフも二日目の午前には無くなり・・・見込みの甘さに反省しきりの小屋主なのでした。

咽喉ガレについて言えば、前日から前乗りして毎晩終電車まで飲み歩いたツケが出たような気もしますが・・・。

一曲も歌っていないのに咽喉が涸れたのは、楽しい飲み会と会場が盛況だったから! それにしても、東京の終電車はイッパイ人が乗っていると・・・毎年、驚いてしまうのでした。 って毎年終電車かいっ!

来月は、名古屋での「夏山フェスタ」に参加いたしますが、それまでに「組合総会」「救助隊総会」「室堂勤務」「小屋の下見」「小屋建て」「法事」等々行事が目白押し・・・。

今回「沈黙の山」のDVDを配布しながら改めて

「立山・黒部」世界ブランド化についての意見書

を提出した二年前の夏、災害で小屋の営業をすることが出来るようになったのが9月16日でした。 もし普通に7月から営業出来ていたら?果たして意見をまとめて提出出来ていただろうか???

「不思議な巡り合わせ」の様なものを感じる小屋主なのでした。

明後日から東京へ!

2019-05-07

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昨日の午後からの荒天で、奥山には新雪が!

東京秋葉原で開催される「山小屋サミット」は金曜日・土曜日なのですが、個人的な用事で前乗りします。

第7回山小屋サミット2019開催!

今年は、昨年以上に立地の良い会場です!沢山の方々の来場をお待ちしております。

写真は、家の前からの白馬岳方面!

荒天後で空気も澄んで新雪で真っ白になって、里山の新緑とのコントラストも鮮やかです。

って言うか、この時期でも大荒れになるとの証拠です。山に入る時には、天気予報を確認してから!

大活躍は良いのだけど!

2019-05-07

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室堂から、警備隊員をピックアップして飛び立つ「ツルギ」

残念ながら、GW中は事故が多発してしまいました。

写真の県警ヘリ「ツルギ」は、御山谷のスノーボーダーの事故対応に、更には剱岳源次郎尾根での遭難対応にも。

立山山頂直下から滑落したスキーヤーの収容には、消防防災ヘリ「とやま」が出動してくれましたが、丁度お昼時の快晴の中での収容活動は、立山一帯で登っていた人・スキーをしていたりした人・室堂平の観光客達から丸見えの中での収容作業は、重傷事故で有りながらリアルさが無いと言うかデモンストレーションみたいな・・・自分には降り掛からない災難!と思えてしまうくらい綺麗な山をバックにした中での作業でした。

事故内容についてはニュースで調べて頂ければ良いのですが、もう少し配意すれば???と残念なものも有りました。

人命第一なのは勿論ですが、山岳地帯での救助ヘリコプターの運用については、タクシー代わりに呼んでいるのでは?と取られるお気軽要請も実際あるのも事実です。

救助ヘリを運用するには、危険も伴うし費用も熱い気持ちも必要です! 実際に、訓練中や救助中の墜落事故も発生しています。

携帯電話の通話可能エリアの広がり等によって、首を傾げたくなるような要請が増えて来ることも予想されます。 運用方法の明確な指針を、各方面から意見を出して決めて広く広報してゆかねばならない時期に来ていると思います。

やっぱりキレイです。

2019-05-06

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ピカピカに光った立山!

こんな景色を見れるから「やめられない」んですよね~!

光っているってことは、斜面が凍結しているってことです。

数日前に新雪が降って白くなって、前日に雨が降って雪に浸み込んで、厳冬期とは違った白さの立山です。昼前には緩んでしまいピカピカ感は無くなりますが、この日は下層の雪がシッカリしていてスキー・スノボ滑走は楽しかったみたいです。

今年は、スキーヤーの入り込みが少なかった様です。 観光客が多過ぎて、来る気にならないか・・・?標高の低いエリアでは、残雪が少なくて途中から歩かねばならいとの情報が広がっていたせいか??? 人が少ない分、後半は天気も良くて滑る人には楽しいGWだったのでは。

確かにアルペンルートは、欧米系はもとより、イー・リャン・サンと中国語が飛び交い、ビンディを付けたヒンズー教徒の女性、ヒジャーブを被ったイスラム教徒の女性、タイ仏教の衣装をまとった僧侶、台湾の青天白日満地紅旗やハングル文字の小旗を掲げたツアー等々大変なにぎわいでした。

窓口に居ると色々話し掛けられて・・・英語で片言での簡単な案内ならば少しだけ何とかなりますが・・・今流行の「ポケトー○」も用意しているのですが、早口で捲し立てられると???

それでも、入山日の高原バスがインドからの方々のツアーの中に、日本人は運転手と私だけとなって・・・。 沿道の観光名所を通りかかる度に、「ライトウインドウ・フォトチャンス」「ベリーベリー・オールドツリー」等と適当に両隣のお客さんに教えてあげながら室堂に着くと「サンキュー!」って何度も笑顔で言ってくれて。

更には室堂勤務中に、登山者・スキーヤー・馴染みのガイド連中等々から笑顔で声を掛けて頂きました。 他にもターミナルで働く従業員にも、馴染みの人・阿曽原に遊びに来てくれた人・知り合いの娘さんが働いていたりと、みんなの笑顔に触れられて「細やかな幸せ」を!

やっぱり、ありがとうと笑顔は万国共通だわ!と感じて帰って来たのでした。

知恵を出して、混雑緩和策を!

2019-05-06

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室堂ターミナル内は一寸ズリ!(特に悪天時は悲惨でした)

「入山指導員」勤務を終えて、室堂から帰ってきました。

写真は、室堂ターミナルの混雑状況です! この日は、天気が悪く外にも行けず・・・。

加えて、自然保護センターのトイレが調子が悪くなって使用禁止になってしまい・・・。(たぶん利用者が詰まらせた?)

寒さで冷えるもので、みんなトイレが近くなって・・・大渋滞でした。

ピークは3日4日でしたが、立山駅では

〇早朝6時半には、日帰り切符は売り切れ!

〇4時から並んで、切符が買えたのが3時間後!ケーブルに乗れたのが更に3時間後!

〇室堂で配られる「お弁当」を食べる場所がなく、屋上までの階段にビッシリと座り込んで食べている観光客!

等々、可哀想過ぎました!

午後からは、立山駅方面へのバスの順番待ちの列の最後尾がターミナル内から階段を屋上まで続いてしまいました。(イライラする人・愚図る幼児・体調を崩す人・・・)

バスは臨時便を増発して、フル稼働で美女平に向かわせていましたが、今度は美女平からのケーブルカーの待ち時間が・・・。

他にも、旅行会社の直行観光バスも駐車場から溢れてしまい離れた第二駐車場まで利用する始末。(除雪の関係で使い辛い)

明らかな「オーバーユース」で、訪れた方々の満足度は推して知るべしですし!

ましてや、切符が買えずに訪れることすら出来なかった方々のことを思うと・・・。

そもそも集中して人を送り込み過ぎです! 「雪の大谷」だけをアピールするのでは無く、来月になれば「ライチョウ」も見つけ易くなるし、大谷の雪が無くなれば少し離れた場所の残雪で遊ばせる工夫も出来るのでは? 今流行りの「パワースポット」的な場所も室堂山荘の先には有るのだから整備する等して、観光客の分散化に取り組むことが喫緊の課題ではないかと強く感じてきました。(輸送能力の充実は二の次です!)

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