阿曽原温泉小屋

k

事故が発生してしまいました。

2020-09-15

写真

今夏の志合谷(雪渓はもう無いかも)

昨日、水平歩道の志合谷で転落事故が発生してしまいました。

父子で欅平から阿曽原へ、キャンプに向かっていて大学生の息子さんが水平歩道から100mほど転落したとのことです。

志合谷トンネルを、阿曽原側に抜けた所での発生らしいので、写真左側中央の岩場に作られた水平歩道辺りになるのでしょうか。

同行していた親御さんの事を想うと・・・大変残念な事故です。

黒部は、年齢・経験・道の整備状況等に関係なく気が抜けないエリアだと、あらためて思い知らされます。

水は大丈夫か???

2020-09-14

写真

パワースポットらしい!(魚津市東山円筒分水槽)

今夏の猛暑の影響で、山の水が涸れて来ています。 劒岳~毛勝山~僧ヶ岳(北方稜線)を水源とする「早月川」「片貝川」では、共に水が涸れて川床が乾き切っていました。(元々、発電所・用水等に水が中抜きされていて夏に涸れることがあるのですが)

阿曽原の水場も、湧き水が減って来ています。昨日、雨が降ってくれたのですが雨雲レーダーを見る限りでは予報ほど降らなかったみたいです。(阿曽原谷も、情けないくらいの流れでした)

半端ない猛暑と渇水だったので、少々の雨では山に水が滲み込むには足りない感じだし、湧き水に反映されるにはタイムラグが・・・。(紅葉時期になると樹木が水を吸い上げないので、雨が降れば降った分だけ山が吸ってくれるのですが)

阿曽原は幸いなことに渇水年でもギリギリ凌いできましたが、今年は小屋の営業しないとはいえ風呂を温めたり水洗トイレも一度に利用すると???そろそろ心配になって来たのですが・・・。(稜線の小屋は大変なのではないかと心配になります。渇水年には、ヘリコプターでペットボトルの水を大量に空輸していた山小屋が)

魚津市東山円筒分水槽

写真は春先の田植え前のものですけど、富山県は水が豊富なイメージかもしれませんが、水の不便な場所もあって昔から「水争い」もあった様で公平に水を分けるために作られたものです。(剱岳の麓、上市町にも分水槽が有るみたいです)

片貝川 

昨日テレビを見ていたら、チラッとこの分水槽が映されていたので紹介してみました。(湧き上がる透明な水に、見入ってしまうのはパワースポットだから???)

夏の終わりは、モデラート?

2020-09-12

写真

日が沈む場所が、能登半島の付け根に変わりました。

先のページで「赤トンボ」の事を書きましたが、秋になると身体の色を橙色から濃赤色に変えて山から里に降りて行きます。 

阿曽原辺りでは、この時期は太陽の高さが低くなり朝日が斜めに黒部の谷に差し込むと「赤トンボ」が一斉に峡谷の中を飛び始めます。

斜めに差し込む朝の陽射しは、トンボの羽根が・・・表現が難しいのですがギラギラ感の無い優しく無数に反射するのがキレイなのです。

斜めの陽射しと「赤トンボ」が揃っての眺めは、沢山の人に見てもらいたいのですが・・・。

※夏の終わりの夕暮れは♪♪♪

夏は、高中正義!

昔はLPレコードとCD持っていたので良く聴いていましたが、ひょんな事から最近また聴き始めて。

「渚モデラート」 が懐かしくて。(1988年リリース!・・・古くても良いものは良いのです)

ちなみに「モデラート」の意味は、イタリアの音楽用語で「中庸」(中間のスピード)という意味だそうです。

高中さんは、「サディスティック・ミカ・バンド」時代から大好きなのですが、バックコーラスの「AMAZONS」(斉藤久美・大滝裕子・吉川智子)のお姉様三人組も頑張っておられるなーって。

私も昔みたいにガツガツは行けないけど???コロナに振り回されている今シーズンは、「モデラート」で?もう少し頑張らねば!

登山道情報!

2020-09-12

写真

「トチの実」外皮の内側に白いクッションが。

現在把握されている情報について!(阿曽原小屋は営業自粛中!キャンプ場利用者のみ)

○仙人池方面・・・とりあえずは通れますが、劒沢の情報も最寄りで仕入れてください。

 ・8月末に、ルート全体の草刈りと仙人谷下部の丸太橋の架橋は終わらせてありますが、通行する人が殆ど無いので草が踏まれず伸びてきている場所もあるかと?

 ・仙人温泉直下の、仙人谷の丸木橋は架かっておらず飛び石での渡渉になります。

 (極端に降雨が少なく猛暑なので水量は少ないが、強い雨が降った時には当然増水しますので判断は慎重に!)

○水平歩道・・・通行可能です。

 ・整備は終了しております。(今年は暑いから、まだしばらくは大変です)

○下の廊下・・・整備中です。

 ・黒部ダムから黒部別山谷までの上半は、大へツリの「高巻き桟道」がまだ作られていません。

 ・黒部別山谷の雪渓は、通行に支障が無くなる程度に消滅しました。

 ・黒部別山谷から仙人谷ダムまでの下半は、「番線の増し締め」「散乱した草の片づけ」程度の作業が残るだけ。

※今年は、小ぶり???(掌がデカい訳ではありませんから)

空から音もなく降って来て!当たったとしても、クッションの効いた厚い皮に包まれているので心配ないのですが一瞬驚かされます。

それにしても今年は実が小さいな様な、樹木の個体差???雨が降らなかったからなのか???

アク抜きをして食べるそうですが、昔から飢饉の時の食料として大切にされて来たとのことです。

終戦後まで続けられていた「炭焼き」でも、「トチの木」は伐採されずに残されてきたと聞き、トロッコ列車沿線を歩くと所々に巨木が残されているのが目につきます。(宇奈月ダム左岸の「トチの湯」上流に大木がドンと)

まだまだ日中は暑いのですが、気が付けば「トチの実」が降って来て「赤トンボ」が山から下りて来て・・・「秋」を感じさせられていますが・・・雨が降らないので、こんな「カサカサな秋山」どんな影響がでるのやら???

 

若干の雨が!(暑くても雨に降られても、頑張ってます)

2020-09-10

写真

室堂から剣御前と左奥に早月尾根。(早朝のフェーンの雲)

昨日の午前中は、暑くて暑くて・・・私達の仕事場の下流では夕方から雨が降ってくれましたが、大仏達の仕事場の「下の廊下」は作業中から降り出したらしく濡れながら帰って来たらしいです。

「下の廊下」上半の作業については、ヘリコプターでの資材(丸太・番線等)搬入は天候の関係で予定より一日遅れですが終了しました。

材料が揃った後は、丸太桟道の修繕・草刈り・転石除去・手摺番線の張り込み等を施して行けばよいのですが、今日から天気が・・・施工の進捗が入ってくれば御知らせいたします。

※月曜日早朝、フェーン現象時の雲です。

剣御前山 の、奥の雲は右側(黒部川側)から朝日を浴びて光り!空の雲は早く流れて形を次々と変えて!見ていて飽きませんでした。(かなり寒かったけど)

今年の「下の廊下」情報は、例年通りには出せないかと!

2020-09-08

写真

トリカブト(フェーンの強風の中で、けなげに咲いてました)

今年の阿曽原温泉小屋は、お知らせしている通り営業自粛しています。

それに伴い、小屋のスタッフも最小限しか置けません。

警備隊員は今のところ一名常駐予定ですが、いざ事故が発生したら隊員単独で現場出動させるのは危険過ぎるので小屋のスタッフが同行していましたが・・・今年は一緒に出動したら阿曽原が留守になってしまうかも。(昨年の様に、ヘリコプターが入れる天候ばかりとは限りません)

いつもの年の「阿曽原ではない」という事を御理解ください。

それに伴い、例年の様に実際の状況を確認に行けないことが予想されます。

具体的には、今までは整備が完全に終わっていなくても「手摺番線が切れていても、危険な場所ではないから注意すれば大丈夫」「草刈り後の草が片付いていないだけ」「雪渓の状態を読める人なら問題なく歩ける」等、細かな情報を流せないかもしれないという事を分かっていただけたらと思います。

更には、小屋のスタッフが危険個所に張り付いて「声掛け」等も行ったことがありましたが今年は出来ません。

昨シーズンは、ほとんど登山道整備が終了後に事故が多発しました。

登山道の整備状況が、事故原因に結びついている訳では無いというのも分かりましたが、あらためて「黒部に怪我なし」を思い知らされました。

事故を減らすには、ならば何をすればよいのか???

とりあえずは、情報提供して「注意喚起を繰り返してゆくしかない」と思いからこのページを書いています。

しかし、今シーズンに限っては「阿曽原温泉小屋」の運営状況を御理解いただき、歩かれる予定の方は例年通りではないことを念頭に置かれて計画を立てられますようにお願いいたします。

※それでも

他機関(警察・関電・自治体等)に問い合わせるよりも、このページの方が早く情報を流せるとは思うので他機関に問い合わせされるのは有効とは思えません。

アーカイブ

最近の記事