阿曽原温泉小屋

k

各方面とも事故激増!

2025-11-28

写真

第66回・・・経験の蓄積と連携強化は全ての登山者の為に

一昨日 奥飛騨総合文化センター で開催された「富山・長野・岐阜三県山岳遭難防止対策連絡会議」やたら長い名前の会合に出席してきました。

北アルプスで繋がる三県に七つ有る各方面遭難対策協議会が持ち回りで開催されて、各県遭対協から実情と事例紹介・県境にまたがる事故の連携強化方策はもちろん、山岳雑誌・山岳救助器具・ウエア・ギア・山岳保険・「ノ・ミカタ」などのサプリ等々、馴染みの関連業者さん含めて百人余りのメンバーで開催されました。

事前のニュースで、事故が大幅に増えていたのは知っていましたが「下ノ廊下が開通していないのに増えてしまって・・・」って話も出て、もしも下ノ廊下が開通していたら?当然比例して増えていただろうと考えると・・・

また。山小屋従業員が夜遅くに低体温症で動けなくなった登山者の救助に向かい、現場の痩せ尾根でビバークしながら保温措置をしたおかげで助かった事例等も紹介されましたが、県境・救助隊・組織の枠組みはともかくとして「困った人を助ける!」ってことでともかく近くの現場で動ける者が向かう!事が第一なのだと。

当然のことですが、実力の無いものが向かう事は絶対あってはなりません!

関係各所と連絡・連携を取っての対応をしなければなりませんが、山小屋従業員は近くにいるのだから現着も早く出来るし、現場と危険を良く知っておくと共に動ける体力・技術・経験も兼ね備えておくのが理想ですが人出不足でバイト確保に四苦八苦している小屋も有るのも事実で・・・

それでも、信用のおける従業員を育てて確保してゆくのも山小屋の仕事の内だとおもうのですが?

会議後は、京都大学防災研究所 上宝観測所所長 大見士朗様 から火山活動と地震についての講演を聞かせて頂き「ナルホド!」って納得させられて。

険しい黒部を預かる者として、事故防止に向けて「何が出来るのだろう?」「体制はこれで良いのか?」なんてことを毎回考えさせられ尚且つ勉強になる会議であります。

アーカイブ

最近の記事