阿曽原温泉小屋

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ドタバタドタバタ・・・・・。

2023-10-05

写真

早朝からお疲れ様でした。

昨日早朝、黒部警察署から「半月沢」付近で足を痛めて歩行困難になっている登山者がいるとの報告で阿曽原に詰めている警備隊員二名が現場に向かいますが、朝御飯も食べていないのでスタッフがオニギリ六個作って持たせて送り出します。

午後一時過ぎに「仙人谷上部二又」(いつもの場所)で転落事故が発生し怪我人が出ているとの通報が入りますが、ヘリコプターがフライト出来るか分からないので隊員二人が非常食もって仙人温泉上部に向けて走り出します。(ヘリがフライトしてくれて、多分途中で引き返すことになるだろう、って考えが頭をよぎっていたハズですが・・)

小屋の中は、五日からの悪天候予報のキャンセル・問い合わせ電話が鳴り止まず・・・そうこうするうちに宿泊客が到着し始めて玄関が混乱し始めます。

・30年前に子供と来てくれた男性がお土産もって ・10年振りに来てくれたニコニコガイドさん ・仕事仲間?の馴染みのガイド ・国際シンポジュウム の事務局してくれていたガイドさん ・最近よく顔を見せてくれる妙高の男性 ・9月に登山靴のソールを補修して上げた方が5人で再訪(うち一人の方が75歳??お誕生日で) ・初めて来たけれど自分への御褒美の御裾分けってチョコのお土産くれた元気な女性 ・数年前に 「ジャックスパロー」モドキ叱った時に友達がいたって男性 ・数年前の テレビ番組 で私が登山者を叱りつけているシーンの撮影時に小屋に宿泊していたペア(「あれは叱られて当たり前」って言ってくれました) 他にも次々と笑顔で声を掛けて頂きます。

その合間に山岳警備隊の隊員と下界の本部との無線連絡の中継が入り、結局ヘリコプターがフライト出来なくなり隊員は現着したものの暗くなってしまい、そのままビバークするか?ゆっくり歩ける怪我人を介添えして阿曽原まで下るか???現場と本部のやり取りの中継しているうちに、宿泊客の夕食時間が始まります。(結局ビバークしました)

配膳~呼び出し~盛り付け~宿泊注意点の説明等~下げ膳~食器洗いを二回戦行います。

天候悪化を理由に朝食から朝弁当にして早出するとの変更が入るやら、食後に配る湯・茶のサービスで水筒等に注いで差し上げます。

食事が終わればDVD上映をして私が解説して差し上げるのですが、この時点で缶ビールを開けてヤット飲むことが出来ます。

厨房では大仏が賄い飯を用意してくれて、スタッフが夕食にあり付ける頃には問い合わせ電話の数も減り始めて落ち着き出したのでした。

宿泊のお客さんには、ドタバタの夜をなんとか乗り切ることが出来て御協力ありがとうございました。

ちなみに、怪我人は早朝に消防防災ヘリコプター「とやま」が飛んでくれて収容されました。(今現在、隊員は阿曽原に向けて下山中です)

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