阿曽原温泉小屋

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やっぱ「ありがとう」は呪文?

2023-08-01

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身の丈を超える草藪と格闘中!(白馬岳~祖母谷温泉線下部)

昨日昼前「佐々木さんでしょうか?」ってお歳を召した女性の声で電話が掛かって来ました。

少し話ししたら、三年前のコロナ禍で小屋を建てずにキャンプ場管理だけした年に 「私には時間が無いの!」 ってことで、どおしても今年「下の廊下を」歩きたいと言ってテント持参で歩いて来られた当時70歳の方からでした。

「もう歳だし最後に、どおしても白馬岳~祖母谷温泉まで歩きたくて、登山道の草刈り情報を見させてもらって草刈りが終わったのを確認して入山しました」 

「実際歩いてみて、草刈りの大変なことが身に沁みました・・ありがとうございました」

って、電話の向こうで泣いてる??みたいな声で、いろいろ有ってどおしてもは最後になりそうと一生懸命お話しされるのでした。

大仏達が毎年頑張ってくれているおかげで、道も広く刈り拡げられて昔と比べたら随分歩き易くなりました。

こうして直接「ありがとう」を伝えてもらえると照れ臭いのですが、遣り甲斐を感じれる瞬間というか・・・「ありがとう」は、次の仕事頑張る為の呪文の様なモノなのです。

気分を悪くされても「勉強してから電話下さい」って言いますから!

2023-08-01

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白馬線の草刈りに向かう大仏達!(荷物の重さに加え、草刈り道具はバランスが悪くて)

連日、問い合わせや予約電話が入って来ているのですが・・・

8月に「下の廊下」を歩きたいのですが・・・?

って電話が毎日の様に入っています。 「小屋のホームぺージを観られたことありますか?」と尋ねると「ザッと見ました」って答えられる方が多くて・・・「よく見てもらえば8月に歩けない事分かるはずですが」って答える回数がポツポツあります。

山に入る時には、自分が向かうコースを調べるのが基本中の基本なのは言うまでもないことです。 

一般登山道とはいえ「黒部に怪我無し!」です。危険なエリアに入る「心構え」を持たないまま「こんなはずでは」と現場で嘆いても始まりませんから。

「分からないから小屋に電話してるのに」って言われるかもしれませんが、基本的なことは御自分で調べた上で小屋に電話してもらえるのなら答え様もあります。

夏場は小屋の利用者が少なく収入も無いので、スタッフを登山道整備に向かってもらい少人数で遣り繰りしている阿曽原小屋ですが、お客さんが少なくても済ませないことはそれなりに有る訳だし、秋に向けての電話が入る件数もそれなりに有るので、そんな電話が入ると正直ガッカリします。

そのためのホームぺージでの情報発信なのですが・・・小屋のホームぺージだけでなくYouTube・個人の山行紹介・雑誌等等情報はあふれているはずですので「ザッと見ました」でなく、シッカリ理解したうえで計画を立ててから小屋に電話して来てください!

私は、そんな電話が入った時に「もっと勉強してから電話して来てください!」って突き放すことがあります。

「自分の身を守り」「安全に黒部を楽しむ」ためには自分で調べるって大切なことだと考えます。(そのうえで、小屋に電話して来てくだされば、ちゃんとお答えするように努めていますから)

昨日「大町観光協会」から「下の廊下の状況について問い合わせが有るのですが・・」って電話が入りましたが、おそらく理解不足の方が観光協会に問い合わされたのだと思います。(そもそも観光?ではありませんから!)

「下の廊下」は、安易な気持ちで入ってはいけないところなのです!

※※唐松岳~祖母谷温泉線

今日から大仏達が、草刈り機とテント背負って草刈りに入ってくれました。

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