阿曽原温泉小屋

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気持ちのいい朝です。

2022-11-02

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一晩で景色が変わりました。

遅れ気味だった紅葉でしたが、一晩で一気に進んで朝日を浴びてキレイです。

紅葉の写真を撮っていると朝早いのに?電話が掛かって来て・・先日の18名のベトナム人グループのリーダーとのことで「先日は、すみませんでした・・・・」的なことを片言の日本語で一生懸命に謝ってくれました。

日本の国立公園では、キャンプをしても良い場所が決められているんだから自分達の好きな場所でキャンプをしてはいけないことや、先に届いた登山者が凄く心配していたことなどを話しました。

彼等も阿曽原まで来る気でいたようですが、足を痛めたメンバーが出て・・って言っていましたが、阿曽原に来れば救護の体制も救助の警備隊員もいるんだから連絡ぐらいは出来ただろうし、このコースは危険なルートが続くので18人で歩くには難しので、これからはコースの研究をしてから山に入る様にしてねっ!

みたいなことを「優しく!!!」諭して電話を切りましたが、紅葉の朝も気持ちよかったのですが、わざわざ電話して来なくてもいいのに一生懸命なベトナムリーダーとの会話で更に気持ちのいい朝になりました。

加えて一昨日十字峡で泳いでいた日系ブラジル人さんからも、小屋閉めで何もかまってあげられなかったのに「宿泊代を振り込みました。優しくしてもらってありがとう」って昨日電話が入りました。(飛び込みで同宿した、道迷いの二人と仲良くなっているみたいでした)

先に、外国人に振り回されて・・・みたいな書き方をしましたが、黒部峡谷は国籍・人種を問わず人間が感動できる場所!誰でも黒部で感動したいんだよな~。(だから毎年テレビ取材が入る?)

その黒部の管理の一端を任されて「感動」のお手伝いするのが阿曽原小屋の仕事なのだから、言葉の壁・山に接する文化の違い?みたいなものは、正直ハードル高いんだけど対応してゆかねばならない「宿命?使命???」(真面目に考えると重過ぎなんだけど・・・出来る事やるだけやって、後はなる様になれ!ですけど)

数年前にも、テントを張る場所の件で外国人の方からスタッフがなんだかんだ言われた件でも数日後には、モンゴル人のリーダーから「申し訳ない」との電話連絡が入ってことがありましたが、山に来る外国の方はなんだか素直な人が多い???

もう一つ!

昨日、雨の中をテント担いで「下の廊下」を歩いて来られたのは男性二人だけでしたが、朝出発する前に小屋まで登って来られて「ありがとうございました」をわざわざ言いに来てくださいました。(昨日頑張った人だけの「御褒美紅葉」なのかも)

何にもしてあげていないのに「ありがとう!」って言われると・・・小屋のスタッフにとっては、次も頑張らねば!と乗せられるというか「魔法の呪文」みたいな言葉なのです。

今日は朝から、紅葉も気分もゴキゲンな朝を迎えております。

今シーズンの営業は終了しましたが・・泳いでいたそうです?

2022-10-31

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S字峡下流部の断崖

午後二時過ぎに、仙人谷ダムで仕事中だった宇奈月方面民間山岳救助隊員の「シンちゃん」から小屋に電話が入りました。

「十字峡の展望台から川に転落した人がいて、通り掛かったガイドと登山者が引き上げてくれてます」

との通報が入り、次々に「下の廊下」を歩いて来た登山者から続報が入ります。

怪我はしていないみたいですが、川に落ちて泳いでいるところ?を見つけられて助けてもらったらしく・・ズブ濡れだったので着替えさせて阿曽原までガイドさんが一緒に同行して来ているとのこと。

警備隊員は今日下山していたので黒部警察署に状況を説明して、冷たい流れに落ちているであろうから万が一体調が急変する様であればヘリコプターでの搬送になるかもしれないし、「シンちゃん」も迎えに走る準備をしていてくれます。

そうこうしていた四時頃に受付へ、やたらと小さなザックの男性二人組が現れて?

「黒部ダムを出発して道を間違えたらしく・・・阿曽原でランチしようと考えていたのですが今晩泊めてもらえませんか?」

欅平に今から向かわせることも出来ず、事故対応で構っている暇もなくシャーないので夕食と寝床を用意することに。

しばらく待機しているところへ「自力で歩いてい阿曽原まで行けそう」との連絡が「シンちゃん」から入り一安心していたら・・・。

ガイドに付き添われて来たのが「日系ブラジル人」日本語は話せるのですが・・・我々はテントを持っていると思い込んでいたのですが「黒部ダムから日帰り」で来ていたらしく現金も余り持ち合わせていないので振り込みにして、先の道間違いの二人と共に従業員部屋に泊まってもらい、明日は午後から天気が崩れそうなので急遽朝弁当を持たせて三人共早立ちしてもらうことに。

営業が終わって気が抜けていた阿曽原なのですが・・・相変わらずのドタバタで終わりそうですが、特に今年は最後まで国際色豊かなドタバタになった様な気がします。

ありがとうございました!

2022-10-31

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布団干しは、晴天に恵まれて

今朝を持ちまして、小屋の宿泊営業を終了いたしました。

(昨日も、韓国からの御予約が届かず目撃もされず・・・少ない宿泊枠なのに来シーズンの課題です)

「下の廊下」の開通が遅くなり、今年は歩けるのか?心配された方も多かったと思いますが、開通後半月間はおおむね天候にも恵まれて峡谷美を楽しむことが出来たのではないかと思います。

コロナで宿泊人数を制限していたので、詰め込みもなくお客様にしてみれば例年よりも快適に利用して頂けたのではないでしょうか?

こちらも余裕が有ったのかもしれませんが、朝の出発時に頂く「笑顔」も「声掛け」もとても多かった印象です。

予約が取れなくて諦められた方々におかれましては申し訳なく思っておりますが、特殊な営業形態?の阿曽原温泉でございますので次のチャンスでの来訪をお待ちしております。

小屋の解体は11月8日からを予定しておりますが、それまでに「布団干し」「シーツ洗濯」「食器洗い」「厨房機器の磨き上げ」「仕切り壁・床板・玄関・靴棚等の解体」「電線・電話線の回収」「水場の撤収」「キャンプ場トイレの片付け」「露天風呂の片付け」等々、終わらせなければならないことが山ほどあり、加えて寒い中で炊事洗濯など自分達の生活もしてゆかねばならず厳しく不便な生活を強いられます。

今年は冷え込みが遅れてしまい、これから「ナメコ」の採り頃なのに!・・・外には出れず、悔しい日々を過ごさねばならないのが残念でなりません??

ともあれ、今シーズンもありがとうございました。

お知らせ!(愛知・岐阜・三重・静岡・福井・石川・富山の方)

2022-10-30

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採れたて「ナメコ」(ツヤツヤ・ヌルヌル・ピカピカ)

九月上旬に阿曽原に泊まりながら撮影に入っていた、NHK番組の放映日程が決まったと連絡が入りました。

中部ネイチャーシリーズ(躍動する大自然)③ 北アルプス “地図にない温泉”

11/04(金)19:56~20:39【愛知・岐阜・三重・静岡/総合テレビ】43分版・本放送

11/04(金)19:30~19:55【富山・石川/総合テレビ】25分版・本放送

11/05(土)09:30~09:55【富山・石川/総合テレビ】25分版・再放送

11/19(土)10:30~11:13【愛知・岐阜・三重/総合テレビ】43分版・再放送

12/09(金)19:30~19:55【福井/総合テレビ】25分版・本放送

※BS1とBS4Kの全国放送は調整中とのことです。

餓鬼谷の「野湯」についての番組になるはずですが、興味のある方はご覧くださいませ。

どうやって伝えれば・・・。

2022-10-30

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穏やかな日差しです。

午前8時過ぎに3グループに分かれて18人!ベトナム人グループが到着しました。

日本語が解かる人いますか?と質問したら、なんとかわかる人がおられたのですが・・・テントは決められたところで張るのが日本のルール!って話したのですが???

解かってもらえたのか?どうなのか???

18人はキャンプ場に降りて集合して、大休止(朝食?)していたのですが・・・気が付くと一台のドローンが飛び始めて18人が歓声を上げていて・・・。

国立公園内でのドローン使用は役所に申請しているのだけれども、彼らはそんなこと知らないだろうな~っ・・・。

黒部峡谷に来て感動して行ってもらいたいのは山々なのですが・・・無秩序にテントを張ってはいけない等のルールを伝えてゆくのは・・・元々あった問題なのですが、様々な国の方に分かってもらうには??難しい問題がまた一つ増えた気がします。

あと一日!

2022-10-30

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戦い済んで夜が明けて・・・今朝6時過ぎにはスカスカです。

小屋の営業最終日です。

今年は暖かいので紅葉も遅れ気味!モッタイナイ気もしますが・・・。

今朝は皆さん早出で朝食は4人だけ。 テント場も早朝4時には煌々と灯りが燈って撤収しておられました。

それにしても、インド・アメリカ・イタリア・中国・韓国等々からテント場を利用しに来られてました。

ちなみに、昨夜ベトナム人?は届きませんでした。

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