阿曽原温泉小屋

k

ありがとうございました。

2022-11-10

写真

6日の朝に風呂に行ったら、誰が揃えたのか?洗面器がキレイに並べてありました。

実質キャンプ場利用の最終日が明けた6日(日)の早朝、単独の男性が小屋の玄関先に来られて「今年もお疲れ様でした」って、しっかりした口調であいさつに来られました。

早朝から、いきなり真面目に挨拶されると「照れ臭い」というか・・・ドギマギしてしまいます。

前日の夕方に届いた親子二人は、息子さんが早く着いて少し遅れてお父さんが小屋に届かれました。

お父さんは小屋の前の登山道で立ち止まり、直立したままクルリと回れ右をされて「ありがとうございました」って登山道に向かって深々と頭を下げられて。

玄関先で寒さに背中を丸めながら受付していた私達も、なんだか釣られて背筋が伸びた様な?

風呂場の洗面器を並べてくださった方も、たぶん感謝の気持ちの表れなんだろうな~っ。

「下の廊下」を歩かれる方々に限りませんが危険で長いコースを、それぞれ思いを込めて歩いて来ておられるのだろうな~と思うと、キッチリ登山者の方々のサポートをしなければと思うのですが、歩くのは登山者の方々一人一人です「黒部に怪我無し!」を頭に刻み込んで、来年また黒部へ感動しに来て「ありがとう」を言い合えたらステキな山歩きになるのでは?

残念です。

2022-11-10

写真

月曜朝のキャンプ場はバリバリ!一面凍り付いていました。

11月4日に多分黒部ダムから下の廊下に入山した男性が帰宅しないとの届け出があり、昨日県消防防災ヘリコプター「とやま」で捜索したところ「新越沢」付近で沢に転落しているところを発見され収容されました。

残念ながら亡くなられての収容になりましたが、4日は阿曽原キャンプ場利用者の方も少なめでしたが、週末には50人足らずの方が歩いていたはずですが登山者の目に留まらなかったみたいです。

昨日発見に至りましたが、もしも発見に至らなかった場合には警備隊員が歩きで捜索する予定でしたので「阿曽原小屋の従業員棟を使うことが出来ないか?最悪テントを持参するけれど・・・」との申し出がありました。

山中が毎朝凍り付く中で、小屋の解体がすべて終わらずに後日最終的に雪囲いしに行く予定でいたので使えることは使えるのですが、電源・水・ガスなどを使うには小屋の者が面倒見なければなりません。

捜索隊員をテントで寝かせる訳にもゆかず、大仏は今日から祖母谷温泉の小屋閉めに行く予定だし昨日発見されなければ私が再度入る予定でおりましたが宇奈月駅に到着した所で収容の連絡が入りました。

先にも書きましたが、11月上旬以降の「下の廊下」は人が歩かない時期・人が歩かないコースとなります。

登山道に落ち葉が積もる! 日暮れが早い! 橋や登山道が凍る! 事案が発生しても警備隊員がいない!等々、条件の良い時期とは大きく違いますので単独で入られる際は特に慎重な行動をお願いいたします。

雨には敵いません。

2022-11-08

小屋の宿泊営業を終えてから、小屋の解体に向けて怒涛の作業日程をこなしておりましたが元気にしております。

今日から小屋の解体を行う予定で、総勢10名の体制を整えたのですが・・・朝から雨が降り出してしまいトタン葺き屋根なので濡れていると滑るので登れず、解体できたにしても壁・床を濡らしたまま収納してしまうと来年六月の小屋建てにはベニヤ板が湿気で緩むしカビは生えるしで・・・。

今は青空も見え始めたのですが、寒くてトタン屋根が乾かないのでもう少し様子見しています。

この調子では明日中には終わりそうになく・・大仏と後日になって片付けに上がって来なければならないかもしれません。

大切なお知らせ。

2022-11-04

写真

横になったオリオン座が解かるか??一昨日はキレイだったそうです。(Byトモちゃん)

その一

今週末もトロッコ列車は混雑するそうです。

土曜日に阿曽原キャンプ場を利用して、日曜日に欅平駅に下山する計画の方は早朝出発して昼前までには駅で帰りの列車の予約をしてください。

その二

阿曽原小屋の、ビールのロング缶は売り切れました!

ショート缶(350mℓ)は、10ケース以上ありますのでご入用の方はショート缶をお買い求めください。

なお手売りで販売しますので、夜遅くに小屋へ買いに来られても私達も酔っ払って寝ているかもしれませんので、お早めにお買い求めして頂けるとありがたいです。

宝の山???

2022-11-04

写真

眩しい陽射しと紅葉の先には温泉の湯気

昨日早く黒部ダムから届いたテント泊の男性が「欧米系の外国人が、12人ほど向かっていますよ」って教えてくれました。

そんな団体で向かっていては、またもや遅くなるのではないかと心配していたのですが・・暗くなる前あたりから次々と外国人単独・日本人とのペア等でワイワイと小屋に到着しだして、別々かと思っていたら日本在住のロシア人を中心としたグループでした。

なにはともあれ全員無事届いたみたいでスタッフも安心して夕飯を食べていたら、ビールを買いに来たロシア人男性が玄関でニコニコしながら私を見て「覚えている?」って話しかけて来ました。

よく見るとコロナ騒動前の夏に一人で阿曽原小屋にやって来て、私一人で小屋番していたのですが他に宿泊客がおらず・・・シャー無いから彼と二人で安ウイスキーを酌み交わした男性でした。 

神奈川在住ですが仕事で富山にもよく来ているそうで、その年の秋にも家族を連れて予約を入れてくれていたのですが、台風の影響で来れなくなってしまっていました。

「すごく景色良かったけど、あの時台風が来てなくて子供と奥さんを連れて来ていたら・・ものすごく怒られていたかも」

って笑顔で話してくれました。

黒部峡谷は国立公園ですが、チューことは「日本国の宝!」だと考えられているから指定されている訳で、その魅力は海外の方にも通じているってことは「世界の宝なのかも?」なんてことを・・・。

ヤヤコシイ事はさておき、黒部に来てくれて笑顔で話してくれるのが嬉しくなってしまい・・ボトルを傾けマグカップに注ぐ回数が少し増えてしまった夜でした。

(テント泊の方から、九月に続き今シーズン2本目のボトルの差し入れを頂きました。他にもシーズン中多くの方々から「差し入れ」「お土産」を沢山頂きました。ありがたくて嬉しくて、ただ本当に申し訳なくて申し訳なくて・・・来られた時の笑顔と声掛けだけで「魔法」にかけられてしまいますので??皆様お気遣いなさいませんように)

※小屋閉めにむけて着々と!

毎年、小屋閉めの時期に応援に来てくれている「トモちゃん」が今日下山します。

岐阜市民の彼女は、今週末開催される「ぎふ信長まつり2022」のキムタク行列の観覧権抽選に当選したらしく「キムタクが待っているので!」ってことで今日下山します。

寒くなり水も冷たくなる時期に、毎年小屋閉めの応援に来てくれて本当に感謝感謝なのです。

キャンプ場は、6日の晩まで対応しますが・・。

2022-11-03

写真

今朝の、露天風呂の浴槽真上の紅葉

キャンプ場利用期限の問い合わせが、ポツポツ入って来ています。

6日の夜まではキャンプ場・露天風呂の管理は致しますが、7日からは小屋閉めモード全開になりますので、実際に「トイレ・露天風呂清掃」等も構っている暇もなく、我々スタッフも小屋のトイレが使えないし作業に合わせて露天風呂も利用せねばならず・・。

個人の山行計画に、小屋の人間が「ア~だ!コ~だ!」言える立場ではありませんが、キャンプ場の管理が出来ない時期に来られても・・・水は沢に降りれば確保出来ますが、糞便についてはキャンプ場周りに残されても来春大変困ります。

更には露天風呂の湯溜めは抜いて下山するのですが、トンネル内に流れる温泉をスノコ等で堰き止めて春までお湯に浸かったままのスノコは使い物にならなくなったこともあります。

また管理が出来ないだけでなく、「仙人谷ダム」「十字峡」等の元々キャンプ場指定地ではない場所でキャンプする方が出てきかねません。

実際、先日30日午後に東谷吊橋直下の河原でテントが目撃されていましたし、翌早朝に雲切新道方面から仙人谷ダムに元気な足取りで下山して来たガイドも目撃されていますが、どちらも緊急避難のビバークとは考え辛く指定地外キャンプと考えられます。(みんなの黒部なんだから、自分の都合で勝手に利用することは止めてもらいたいし、隠れていてもチャーンと見られてしまうし気まずいでしょ?)

 先にも書きましたが、11月上旬以降の「下の廊下」は人が歩かない時期・人が歩かないコースとなります。

加えて元々険しいルートの上に、「落ち葉」が道に積もって歩き辛くなる! コースが長いのに日暮れが早くなる! ダム直下の橋が凍結する恐れがある! 事故が発生しても対応が遅れる! 等々の悪条件が重なることを踏まえて計画を立てていただけたらと思います。

※今日のイチロー沢!

先程届いた登山者によれば、トンネルをくぐって来たとのことです。

今日は気温が高く融雪が進んでいるようですので、トンネルを潜るのが危ない!怖い!と感じたら迷わず高巻きルートを利用してください。

アーカイブ

最近の記事