阿曽原温泉小屋

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頑張ってくれています!

2022-09-28

写真

黒部別山谷の対岸に道が見えますが、雪の下に潜るか?登って渡るか?どちらも無理ですから!

今年から「下の廊下」の作業に参加してくれているY君!頑張ってくれているみたいです。

阿曽原小屋の建て壊しの助っ人で来てくれている糸魚川市のI棟梁の紹介で、今年から「草刈り」「歩荷」「小屋建て」に加えて「下の廊下」整備にも来てくれています。

何を想ってか?チョイチョイ「僕みたいなものを使ってくれて、ありがとうございます」なんてことをメールで送って来てくれます。(多分酔っ払って?)

外仕事の心得の有るY君は、若く身体も強いし道具の使い方も上手だし作業の流れを読んで先に動いてくれたりと大活躍!こちらこそありがとうなのです。

私は山仕事の仲間については、チャンと仕事してくれれば身の上話や細かいことは聴かないし、信用できる人間だと思えば応援もするしサポートもしてきたつもりです。(ちなみにY君に人に言えない過去があるって訳ではありませんから!)

十数年前になりますが、チョット関りがあった男の子がヤラカシテして裁判にかけられてしまいました。

「情状証人」って聞き慣れない方も多いとおもうのですが、要は裁判官の前で「嘘偽りは申しません」と宣誓して「この男は悪いことしたけれども、良いところも沢山あるので寛大な処分を御願いします」って情状酌量のサポートに行ったこともあります。(「寛大な処分」なんて文言!・・・私も前職時に警察学校時代から何度もやらかして「始末書」で書いて来た文言で馴染みがあったりして・・)

ちなみに検事さんから「あなたは、彼は再犯の恐れが無いと言えますか?」と質問されて「それは心配ないと思います。私を裏切るようなことになれば・・どうなるか、本人は分かっているはずですから」って裁判官の目の前で「脅迫罪」みたいなことを答えてしまい・・・何しに行ったのやらと反省しながら帰って来た事があります。

他にも「チョットした知り合い」が、十年余り服役して出所直後から阿曽原で働いてもらっていたこともあります。

何を言いたいかというと、肩書や経歴も大切かもしれませんが「今現在、世の為人の為にどれだけ汗を流しているのか?」ってことに尽きるのではないかと?

大量の・・・!

2022-09-27

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丸太の、長さと太さが判るかと?

ルート上に設置される桟道・ハシゴの作り変えや補修用の丸太や番線などの資材搬入はヘリコプターで行われます。

そもそも荷受けの地点まで歩いて行ける様になり、その地点の残雪が無くならなければ荷受け出来ません。

荷受けポイントから、施工場所まで人力で担いで運んでからの作業になります。

「下の廊下」の整備には、費用と手間と時間と大量の汗が必要なのです。

今年歩けるか?ってヤキモキしておられる方も多いと思いますが、現場も頑張ってくれていることを判ってやっていただけたらありがたいです。

※何回か書いておりますが、FAX予約は現在受け付けておりません!

更には10月中旬以降の小屋の宿泊の空きは有りませんので、予約を入れられても応じられません。(空きが出れば、このページでお知らせいたします)

「下の廊下」情報!(スポーツの日の連休は無理!)

2022-09-27

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昨日の黒部別山谷出合

上半の作業に入っている大仏から送られてきた写真を見ると、黒部別山谷付近の融雪はかなり進んで来ています。

高山帯の広く大きな雪渓と違い、黒部は標高が低く急峻な岩盤に囲まれていているので変化が激しいのです!

下流側本流がスノーブリッジの崩壊が進み流れが見える様になり、出会いから別山谷方向に向けて大きなクラックが入っています。

対岸(黒部別山谷左岸)にも登山道が見えていますが、谷が雪渓で埋まっており岩盤と雪渓には大きな隙間が開いていて直接取り付くことは出来ず、雪渓の下に潜れば行けない事は無いでしょうが・・・ハシゴを掛けて雪渓の上に登って渡るにはクラックが入り出したし・・・どちらにしても非常に危険なので、雪渓が落ち着くまで近付くことは出来ません。

下流側からの業者さんの作業も滞っている様なので、開通時期は未だにハッキリしませんが・・・常識的に考えてスポーツの日の連休までに通行出来るとは思えませんので、その前後に予約を入れておられる方はキャンセル又はコース変更の連絡を御願い致します。

電話で開通時期を問い合わせて来られても、このページでお伝えしている以上の事は答え様がありませんので!

ご利用は計画的に!???

2022-09-26

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黒部別山谷付近から上流(右斜面に登山道が)

※朗報です!

真砂沢ロッジ~ハシゴ谷乗越に向けての橋が流失していましたが、本日午前中に仮橋が架かることになったと報告が入りました。

※事故情報です!

〇単独女性登山者が仙人谷上部の登山道より谷に転落して、5mほど転がり落ちたところで大きな岩の間に挟まり停止。自力で這い出して、阿曽原までなんとか歩いて来たものの、肋骨骨折と膝の割傷で・・良く歩いて来れたものです。

〇祖母谷奥の白馬線名剣沢手前にて、木の根に登山靴が挟まり転倒して腓骨骨折。(長いコースで疲れが出始めるし、標高が低くなると樹木や木の根で滑りやすくなります)

※怒鳴りました!

細かいことは書きませんが、前泊で下山して行ったどちらも信頼できる人間から相次いで「水平歩道手前の欅平上部で、13時頃に阿曽原に向かうグループがいたけれど心配だわ~っ」って連絡が入りました。(心配で声を掛けたら「逆切れ気味」に返されたらしく)

確かに遅くなるとは連絡が入っていたそうですが・・・小屋に着いて夕食前に飲みだしたメンバーの話しが聞こえて来て

「○○小屋に遅く着いたら強く叱られたけれど、遅くなろうと思って歩いている訳じゃないのに・・・」

みたいなことを言いながら「コップを出してくれないか」って宴会モード?

普通ならば夕食を済ませたお客さんの食後の一時を過ごしてもらっている食堂ですが、気を利かせてくださって食堂を空けてくれているのに・・・!

遅く着きたくて・・・って、今回は初めから遅く届く計画で入山して来て、他の人に心配かけたり他の宿泊者に気を遣わせておきながら「他でも遅く着いて怒られているのに、何言ってんの✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖反省しろ!」って、強く強く叱りました!

反省している様だったので「良し」として、ここには書かずにおこうかと考えていたのですが・・・。(後から警備隊員が受け取った、メンバーの名刺には山関係の重い肩書がありましたが、尚更に模範になっていただかないと!)

「先のお客さんは既に休んでいるはずなので、部屋に入る時には静かにお願いします」とスタッフから言われていたはずなのに、翌日隣の部屋で早目に休んでいたお客さんから「遅く届いたお客さんが隣の部屋に入ってきた途端に話し声MAXで・・・」って迷惑な話しを聞かされたので書くことにしました。(少々強く叱られても応えないらしいです)

当たり前の事ですが、「山小屋は、みんなが利用するものです」自分達の都合で利用して他の登山者に心配かけたり迷惑になる行為(増してや開き直るとは)に対してはどんな肩書を持っていようが私は怒鳴りますので!(何様?って言われそうですが・・・)

まだ駄目ですから!

2022-09-26

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歩道と雪渓の隙間には不安定な転石が!

「下の廊下」は、まだ通行止めです!(開通時期は中旬以降になりそうです)

写真は、黒部別山谷右岸の道が雪渓に埋まっている場所です。雪渓が融けて縮んでゆく際には岩盤と雪渓の間に隙間が出来ます。

岩盤が日射で温められたり、スノーブリッジの中央が沈み込んで、岩盤に接している雪渓は特に水平な登山道は抵抗になり支点みたいな形になりズリ下がれず取り残される形になり隙間が広がります。

隙間には、融雪に伴う斜面崩壊による落石や雪渓上に溜まっていた転石等が落ち込む形になり溜まってしまいますが、登山道は斜面を水平に削る形になるので転石や落石が溜まりやすくなります。

写真左上の傾斜の緩い場所には大きな岩が留まっていますが、雪渓がもっと多かった時期に落ちて来て、隙間が狭かった時に挟まる形で止まっていたものでは?チョットしたキッカケで動き出して道に落ちてくるかもしれません。

道に溜まった転石は浮石と考えてもらっていいので、除去してからでないと歩き辛く大変危険なのです。(こんなのがルート上にズ~ッと残っているのを、全て除去することを想像して頂けたら・・・)

スポーツの日までは、宿泊に空きが出ました。

2022-09-22

「下の廊下」の開通が10月上旬は無理!との情報を流したところ、定員いっぱいだった予約のキャンセルが次々と入って来て宿泊予約が10人を切った日も出て来ました。

今現在もキャンセルが入っておりますので、何日に何人の空きがあると流しても流動的なので細かいことはここでは書けませんが、取り合えずスポーツの日前の予約はかなり減ってしまいました。

予想はしていたのですが、早目のキャンセルを入れていただけたおかげで「欅平~欅平」「仙人池・池の平~欅平」方面の予約を新たに受けることが出来る様になりましたので参考にしていただけたらと思います。

ちなみに10月からビールが値上がりするとの事で先日注文を入れたのですが、このまま大量に余ってしまうようならば~自家消費することになり~夜中に何度もトイレに起きることになり~寝不足の秋を過ごさねばならなくなりそうです。

お知らせ!

昨年BSテレ東で放送された「黒部川源流紀行」ですが 10月16日15時 から再放送されることが決まったそうです。

私が怒鳴っているシーンがあるので、私的には・・・なんですが、興味のある方は観てやってください。

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