阿曽原温泉小屋

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仙人谷上部二又の雪渓は大丈夫!

2022-09-22

先日から不安定な状態になっていた、仙人谷上部二又の雪渓を池の平小屋のスタッフがチェンソーでカットしてくれたそうで支障なく通過できる様になったとのことです。

毎年この雪渓は不安定な時期は数日ごとに状態が変わるので、近くの小屋や地元の遭難対策協議会が出て、ロープやハシゴを持ち込んでルート工作したりルート変更したり、先日などは仙人池の主人がお客さんに同行して誘導して上げたりと(通り掛かったテントの男性が「ここの小屋は、そんなことまでしてくれているの?」って驚いてました)・・・大変手間が掛かっているのです。

でも雪渓を正しく見れる眼を持った者が対応しないと、今までに沢山の実際に事故が発生して来た場所なのです。

そもそも黒部の様な急峻で狭い豪雪地帯で谷筋に登山ルートを取ってしまうと、大きなリスクを負うことになるのです。

先日来ていた佐伯岩雄ガイドとも話していたのですが・・・。(これだけ剱岳に入っている岩雄ガイドも、この場所の雪渓が不安定で怖い思いをしたことがあるそうです)

今まで遭難事故が発生する度にヘリコプターを飛ばして救助しているが、富山は無料だけれども民間ヘリに飛んでもらえば大変な金額になっているはずだし、仕事を休む・医療費の支払い等々、事故が起きないルートに変更すればどれだけ無駄な費用を抑えることが出来るだうか?みたいな話になりました。

※お知らせ

阿曽原のネット環境の状態が悪くなってしまい、更新が出来辛くなっております。

更新が無くても、心配なさいませぬ様に。(下の廊下は早く開通するなんてことはありませんから)

「下の廊下」情報!(開通は中旬以降?)

2022-09-21

写真

黒部別山谷本流出合いは雪で埋まってます。(写真左側岩盤に登山道が)

「下の廊下」下半整備業者さんからの情報です。(ヘリコプターからの目視)

〇白竜峡の残雪が大変多い!

〇十字峡から10分上流の、以前地滑りが発生して岩盤が剥き出しになっているスラブに大きな岩が止まっている。

等々により整備には2~3週間は掛かりそうだとの事です。

10月8日からの連休に、「下の廊下」を通り抜けるのは無理と考えた方が良いかもしれません。(少なくとも10月第一週は無理です)

※お願い

早目のキャンセル・コース変更を小屋の方にお願いいたします。(直接 0765-62-1148 電話してください。FAXは使わないでください

予約を入れたままにしておかれると、欅平からの往復で小屋に泊まりたくても空きがないので諦めておられる方もおられるはずですので、阿曽原に来られないのであれば早目のキャンセルを御願い致します。

(下の廊下を歩く予定で予約を入れてある方で、コース変更して欅平からの往復に帰られる方も一度小屋に連絡願います!)

靴トラブルが多発してます。

2022-09-19

写真

台風対策は万全!波トタンに角材を載せてロープで引っ張って(テキトウ過ぎ?)

二日前、女性のお客さんが靴のソールが剥がれて、細引き紐で縛ってテーピングでグルグル巻きにしながら小屋に到着されました。

シャーないな~!ってことでビス止めして結束バンドを渡して一件落着!(同じグループで、まだ歩き出す前の立山室堂到着時点でソールが剥がれた方がおられて、修理できずに「ホテル立山」内の登山用品売り場で靴を買って来た人もおられました)

って、修理したところへ三人組の男性が到着されて「三年前に、ソールが剥がれたのを修理して頂きました」靴修理に使ってくださいって「結束バンド」数パックと、重かったでしょうに「黒いガラス瓶に入った・・・ー」をお土産に頂きました。

「靴修理」連鎖みたいな??その晩は、黒いガラス瓶の中身に丸氷入れて三人組さんと分けながら美味しく頂きました。

今日の午前中も、阿曽原を通過の男性の靴先ソールが剥がれ始めていて「ガムテープもらえませんか?」って・・ガムテープでは欅平までは持ちこたえられないだろうと「ビス打ち」して上げて帰してあげました。

こんなに登山者が少ないのに、靴修理は普段以上にあるような???入山される方はチェツクをお忘れなく!

※仙人谷上部二又の雪渓

本日午前時点で通過して来られた方によると、「雪の庇の中を潜って来たけれど・・もう危なくなりそう」とのことでした。

今回の台風で、暖かい風が吹いて落ち着くと良いのですが・・・。

下の廊下は、まだまだ通れません!

2022-09-19

写真

道は雪渓の下に・・雪渓の上に登れませんから。(登れても降りられませんから)

写真は「黒部別山谷」出合の登山道ですが、人間の大きさと比べると雪渓のボリュームが判ってもらえるかと!

この先、岩盤から雪渓がドンドン離れてゆくのでハシゴでも架けないと登れませんし、登ったとしても降りられませんから。

以前にもハシゴを使って通ったことがありますが、雪渓が融けるに従いハシゴを架ける位置を調整しないと不安定になったり、超怖い「水平ハシゴ」になったりするので阿曽原からチョイチョイ通って調整したことがありました。

黒部別山谷は、阿曽原から黒部ダムの中間地点にあり通って調整するのも一苦労なのです。(Webアルバム の中に、昔の写真が残されています)

そもそも黒部ダムから黒部別山谷までの「上半」の丸太桟道は、雪の重みでほとんど壊されているので修復しないと一般の登山者は歩けませんし「下半」の作業は別の業者さんが仙人谷ダムから黒部別山谷まで作業を進めていますが、やはり大雪などの影響で整備が遅れています。

ならば何時から通れるのか?となるのですが・・・整備はやってみないと正直判りません!天気が悪ければ作業に入れませんし、丸太がデポしてある場所に高いところだけが壊されている訳ではありませんし。

今の現況では、取り合えず十月初旬の開通は無理であろうと予想されますので、御予約を入れておられる方々は「キャンセル」「計画変更」の連絡を御願い致します。

今日も大仏達は、台風の影響で気温30℃超えの中を作業に向かってくれています。

暇なんだけれど。

2022-09-17

写真

十字峡 吊り橋直下の剣沢滝

昨日仙人池から来られた、単独男性は「ここのblogで知ったMs.OOJAのCD買って聴いたら選曲がナイスで!」 欅平からの往復の単独男性は「富山の蛭子房って飲み屋、良く行くのですか?帰りに寄ろうかと・・・」 北海道からの5人組のマダムとは、富山からの移住者が多い話やら遭難者を捜索に行って亡くなられた林友観光の元専務がお互いの知り合いだったりで「私がもう十歳若かったら茶碗洗いに来るのに・・」ってありがたい御言葉を頂いたり? 他にも御馴染みさんとはアレヤコレヤ世間話やらなんやらと・・・。

一昨日は、環境省の若い立山レンジャー君達が巡視?視察?に池の平から歩いて来てくれてイロイロ説明して上げたりして・・・結構口を動かしている気がします。

交流というほどのものではありませんが、暇な時期だからこそ仕事の合間にお話しすることが出来て、北海道マダムが「前に来た時は忙しそうで声もかけられなかったけれど、今回は良かった」って、楽しみにしておられたという富山の地酒「立山」を一合半あおりながら喜んでいただけたみたいでした。

小屋は暇なんですがスタッフを雇えず実はアップアップしてましたが、今日から「ドナドナ姐さん」が入ってくれるので少しは余裕ができるかもしれません。

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