阿曽原温泉小屋

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旅立たれました。

2022-05-22

写真

雪の大谷付近からの剱岳

昨日、佐伯友邦さんの葬儀が滞りなく執り行われました。

山岳関係者・取引業者・遭難対策関係のみならず、各界からの献花で壇上が溢れんばかりでした。(映画「点の記」関係では、木村大作監督・香川照之様・仲村トオル様・松田龍平様などからも)

コロナ禍での葬儀スタイルとのことで、親族以外は開式前に焼香を済ませて帰る形で行われたので、心配していた混雑・混乱もなく割とスムーズに終えることが出来ました。

私が友邦さんと最後に言葉を交わしたのは、一月前の先月19日に芦峅寺の御自宅を訪ねた時ですが、玄関まで出て来られて私だと分かると「イズミなぁ、入ってこい」と居間に入れてもらいました。

奥様が美容院に行っておられるとのことで独りでおられたので、お土産に持参した生地漁港の「カレイの干物」と奥さんが喜ぶかと途中のイチゴ農園で買って来た完熟イチゴを冷凍庫と冷蔵庫に勝手に納めさせてもらって、ソファーに座る様に勧められたのですが・・・。

見れば鼻に酸素吸入のチューブを装着しておられて、足には靴下を重ね履きしているみたいに見えるし・・話し掛けても大儀そうなので、最初に辺り障りのない会話を少しだけした後は、二人でテレビを見て過ごしてきましたが・・・あの時が最後になってしまいました。

昨日奥さんと話ししたら「あの時のイチゴ、友邦さんが一人で食べたんよ」とのことで、当てが外れたけれど最後の届け物が喜んで頂けたのなら「結果オーライ」だったのですが・・・もう少し喜んでもらわないことには、頂いて来た御恩を返し切れないのが残念です。

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