阿曽原温泉小屋

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悪天予兆?

2022-04-30

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国見岳上空

大混乱の室堂ターミナルですが、登山者の入山は一段落で入山指導というよりも・・・ターミナル構内の案内員状態です。

朝から晴天で一の越から富士山が見えていたそうですが、昼過ぎに国見岳上空に虹が見え始めました。

明日だけ天候悪化予報が・・・明後日からはしばらく晴天予報が出ています。

バリバリ!

2022-04-30

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逆光ですが・・今朝の立山!

昨日から冷え込んで、おもったほど積もらなかったのですが・・ベースの雪面が冷やされてバリバリに凍って、その上に薄っすら積もりました。

それほど雪崩の心配は要りませんが、一日中氷点下の気温予報で風もそれなりに有りそうでアイゼンを引っ掛けての転倒~滑落、更には昨日まで斜面に目立っていた「クラック」が隠されていないか?しんぱいです。

急斜面では、アイゼン・ピッケルが必要だと考えられますが・・・これが持参していない方が結構おられて。

注意事項を説明するのに時間が掛かり・・朝方は次々と押し寄せる登山者を捌くのにテンテコ舞いでした。(立山ケーブルは10分間隔で運行中らしい)

トラップに注意!

2022-04-29

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真砂岳頂上から左下に下る「大走り」

今日の室堂は、昼前から気温が下がり風も強くなり始め・・今夜からは強風に加え雪が降り始める天気予報です。

先程入山指導員詰所へ、若い女性から注意喚起の通報が入りました。

昨日、雷鳥沢から真砂岳へ向けて突き上げている尾根に付けられた登山道「大走り」を登っていると雪の中からゴソゴソと音がして覗いてみると、3ⅿ位の長さ×身長以上の深さの雪の割れ目(小さなクレパス?落とし姉的な?)に人が落ちていて自力で出られなくなっていたので雪を削ってステップを刻んで引き上げて来たとのことでした。

添付写真の、中央左側の這い松帯の少し下辺り?になりますが、それほど深いクレパスが出来ているとは???

室堂ターミナル周辺の雪斜面にも、今年はクラックが目立っていたのですが??

想像するに、大量の積雪が有るところへ先日の大雨がしみ込んで重くなり弱いラインで雪面が剥離?する感じでクラックが入り広がってしまったのでは??

更に当該「落とし穴」は始末が悪く?少し離れた場所からの見た目では雪面に二つの穴が有る様に見えて、中がそんなに深く幅が広いとは想像出来なかったとのことでした。

予定変更して雷鳥沢キャンプ場に一緒に下山して来たそうですが、誰にも出会わなかったそうで・・・もし見付けてもらえなかったら???

今夜から降雪が予想されており、落とし穴が隠されてしまわないかと心配しているところです。

トロッコ列車が、一部運行再開しました。(富山に遊びに来て)

2022-04-27

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運び屋???

ようやく「宇奈月駅~笹平」間のトロッコ列車の運行が再開されました。

あいにくの空模様で、夜中の強い雨で黒部川は警戒水位に迫る増水で濁流が流れていた様ですが、「天候の回復に伴い新緑の山並を隠していたガスが昇ってゆくのが幻想的だった」と観光客がテレビインタビューに答えていました。

毎年の事ですが、この時期の新緑は本当に見応えがあります。

明日から室堂に泊まり込みますが、先週19日に「山松会」の解散式~20日から23日まで室堂ターミナルで入山指導受付~26日「欅平・祖母谷温泉道路管理組合総会」~27日「欅平パノラマ周遊コース総会」~28日から1日まで~3日から5日まで室堂にて入山指導・・・なんだかジプシー的な?肝臓強化週間的な???

今日は会議前に、お世話になる立山センターの絹ちゃんへのお土産に「生地漁港のカレイの干物10パック」話の種に今年から新幹線駅前に出来たイチゴ直売所で仕入れた「イチゴ10パック」を仕入れて!

荷物が多くなってパソコンおいて行こうか?って梱包に悩んでいたところに、大仏が現れて山岳部の先輩が私と室堂で一緒に働いているから差し入れにと、冬場のアルバイトで自分が仕込んだ 「林酒造」 の清酒を二升持って来て・・・。

なかなか評価の高い酒蔵なのですが、祖母谷温泉では「林酒造」の「黒部峡」 を出して大好評らしいです。(ちなみに前回の室堂勤務も、言付かった新潟の日本酒二升を差し入れたばかりなのに・・「運び屋」かい??)

写真は昨日スーパーに並んでいた、ボイルされた「ホタルイカ」(今年は豊漁らしい)・生の「白エビ」(色を見れば新鮮なのが判ります)ですが、富山は山も渓谷も良いけど「日本酒」「海鮮」も美味いですから喜んでもらえるものがいっぱいありますので「あそんに来られ~っ」(遊びに来てください)

変わるのが当たり前です。(地味だけど大切なもの!)

2022-04-26

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阿曽原谷の滝も暴れて変わっているはず??

昨日の、北日本新聞一面に 「称名滝が5段に? 水量・地質原因か」 との記事がありました。(記事写真、左側2020年 右側2001年)

記事中の「飯田肇学芸課長」は、以前にもここで登場して頂きましたが剱岳周辺で氷河を発見された雪氷学の大先生です。(まさか日本で氷河が発見されるなんて!当時は大発見と騒がれました)

数年前に飯田先生と飲んでいる時に 、「称名滝 は元々、現在の立山駅よりずっと下流にあったはずで浸食で今の場所にある」と教えられて驚かさせられました。(勘違いしないで!私だって大声で「ダハハッ」って飲んでいるばかりではありませんから・・・)

言われてみれば称名滝の下流は 悪城の壁 はじめ両岸が切り立った断崖が続く・称名川を流れる水量・立山が出来た経緯・気象条件等々・・よ~く考えれば頷けるはなしです。

その時の話の中で「普通に水が流れているだけでは、ここまで激しく浸食されないけれど大雨等の洪水で土砂・岩が称名川に流されると浸食が進む」ってことも言われていました。

今ある姿が絶対的なものではなく!、どんどん変わって行くことを理解した上での「環境保全・自然保護・自然公園利用」を考えてゆかないと、違った方向に向かってゆくのでは??なんてことを考えさせられてしまいます。

先生は立山での積雪調査を長年継続して行われていますが、今回の称名滝の変化も地道な調査を継続しておられたから解かる事だと考えると「地味だけど大切な事」って考えてしまいます。

ホスピタリティ??

2022-04-26

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少しの心遣いですが。

「昨年こんなの有ったっけ??」室堂ターミナルのチケットカウンターで見付けた「トレッキングポール置き」です。(若い女性職員が笑顔で働くチケットカウンターに、私の様なオッサンが近づくと誤解を招きそうなので??近付かない様にしているので気が付かなかったかも?)

阿曽原でも受付をしていただく時に、玄関壁や靴置きラックに立て掛けて置いたら、倒れてしまい踏まれて曲がったり・踏みそうになってバランスを崩すお客さんもおられたりと案外トラブルの元になる事があります。

実際、使えなくなって小屋に置いてゆかれたポールが徐々に溜まって来ました。

阿曽原小屋は解体されるので、この「ポール置き」を設置できるかは別として・・細やかな心遣い!気配り!は参考になるし、阿曽原でも出来る事を考えてゆかねばと勉強になります。

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