阿曽原温泉小屋

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変わるのが当たり前です。(地味だけど大切なもの!)

2022-04-26

写真

阿曽原谷の滝も暴れて変わっているはず??

昨日の、北日本新聞一面に 「称名滝が5段に? 水量・地質原因か」 との記事がありました。(記事写真、左側2020年 右側2001年)

記事中の「飯田肇学芸課長」は、以前にもここで登場して頂きましたが剱岳周辺で氷河を発見された雪氷学の大先生です。(まさか日本で氷河が発見されるなんて!当時は大発見と騒がれました)

数年前に飯田先生と飲んでいる時に 、「称名滝 は元々、現在の立山駅よりずっと下流にあったはずで浸食で今の場所にある」と教えられて驚かさせられました。(勘違いしないで!私だって大声で「ダハハッ」って飲んでいるばかりではありませんから・・・)

言われてみれば称名滝の下流は 悪城の壁 はじめ両岸が切り立った断崖が続く・称名川を流れる水量・立山が出来た経緯・気象条件等々・・よ~く考えれば頷けるはなしです。

その時の話の中で「普通に水が流れているだけでは、ここまで激しく浸食されないけれど大雨等の洪水で土砂・岩が称名川に流されると浸食が進む」ってことも言われていました。

今ある姿が絶対的なものではなく!、どんどん変わって行くことを理解した上での「環境保全・自然保護・自然公園利用」を考えてゆかないと、違った方向に向かってゆくのでは??なんてことを考えさせられてしまいます。

先生は立山での積雪調査を長年継続して行われていますが、今回の称名滝の変化も地道な調査を継続しておられたから解かる事だと考えると「地味だけど大切な事」って考えてしまいます。

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