阿曽原温泉小屋

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登山道情報!

2022-09-16

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県警ヘリ「ツルギ」

〇「下の廊下」下半

東谷出合い吊り橋から先は全くの未整備です。

本日、状況確認のヘリコプターのフライト予定だそうです。

〇「下の廊下」上半

「大ヘツリ」の垂壁の作業の目途が立ちそうとのことで、歩いて黒部別山谷まで見に行けるかも?とのことですが、ほとんどの丸太桟道は破損・欠落しており整備には相当の日数と手間が掛かる見込みです。

※プロジェクトX(9月19日 月曜日 18時17分 BSプレミアムにて再放送予定)

先日放送された「プロジェクトX」に出演されていた、「友邦」 さんは5月に亡くなられた剣沢小屋の先代主人ですが「山小屋の主人とはどうあるべきか!」的なことを身をもって教えていただきました。 

「椙田」さんは、山岳警備隊員として初出動で雄山山頂からの滑落死亡事故の際に二人で収容に向かい・・正月の剱岳での現場では初の本格的な冬山救助で 小窓のコル で一週間吹雪で閉じ込められたことがありました。

城宝(宮野)さんとは一緒に勤務したことはありませんでしが、警備隊員OBとして懇親会や、定年後に「天狗平山荘」に努めておられたのでチョイチョイ顔を合わせていました。

殉職された「郷」さんとも一緒に勤務していませんが、高校の先輩でもあり私の家から6分ほどのところに実家がありOB会で何度かお話をしたこともあったのですが・・・残念な結果になりましたが、現在はお姉様とスーパーやヒョンナところで時々顔を合わせています。

「栄治」 さんにも、随分お世話になったし冠松次郎著「山渓記」のサイン入り全集を譲っていただいたりかわいがってもらいました。(息子の栄祥とは飲み友達であり、真冬の小窓で一緒に吹雪に耐えた仲です)

実は、映像の中でチョビット私の・・・。

最後のシーンで、三月に剱岳早月尾根で発生したT大学三名が東大谷に滑落して一名が生還した事故が紹介されていました。(報道ヘリが生存者を発見して、当時救助活動が生中継されました)

私も現場出動したのですが、生還した遭難者がヘリコプターに吊り上げられていたシーンですが、実は遭難者が身に着けていたハーネスは私のモノだったのです。

遭難者は滑落した際に、ザック・ピッケル・アイゼン等々身に着けていた装備は殆ど失っていたので、ヘリコプターにピックアップされる際には必須のハーネスを私のモノを使ってもらってヘリコプターに収容されたのでした。

私達は、引き続き数日間吹雪の平蔵コルに留まり捜索を続けたのち、ヘリコプターのお迎えはしてもらえずに剱岳の頂上越えで早月尾根を下山してかえったのでした。(この遭難の事は以前書きましたが、本人は元気に山を続けておられて今年もGWにも立山駅でバッタリ顔を合わせました)

天女降臨???(ありがとうございました)

2022-09-15

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ステキな風呂マニアさんが来てくださいました。

昨日は警備隊の訓練隊員以外は、一般宿泊者は愛知からの初見参だけど阿曽原に興味津々的?な単独男性と静岡の馴染みの獣医さんと京都の一寸した知り合いの?単独女性の三名、相変わらずのノンビリモードでした。(知り合い率が高いのです)

夕方に唯一のテント場利用で、福井県からの短パン姿の(紫色のランニングパンツ)旦那さんが69歳の御夫婦が「風呂に入りたくて来ました」って受付に来られました。

少し話しても「実直」そうな人柄が伝わって来て、風呂に・・・って言葉の通りで男女別に一度づつ入りに行かれた後に、小屋の夕食時間と朝食時間にはお二人で入りに行かれていました。

御夫婦は朝風呂から帰ってから、ゆっくりと朝食をとられた後に私がキャンプ場の水場に用事で行った時に「ザッザッ・ゴシゴシ」って音がキャンプ場のトイレの方から聞こえてきました???

テントには奥さんの姿しかみえず??「もしかして、お父さんトイレ掃除してくれているの?」って尋ねると「気持ちよく使わせてもらったから、キレイにして帰らねば」みたいなことを言って掃除しにいかれたらしく、トイレから出て来られたお父さんに「すみません。私の仕事なのに、ありがとうございます。」とお礼をして小屋に帰りました。

お二人はテントを撤収してから、ワザワザ小屋まで上がって来られて「来てよかった~」等々、喜んでもらえたみたいなお話しをしに来られました。(こちらこそ、恐縮させられております)

話しの中で「私が、マラソンやりたい!百名山登りたい!秘湯巡りしたい!ってワガママを言うたびに、だまって着いて来てくれて・・私にしてみれば天女様みたいな嫁なんです」みたいなことを御主人が一生懸命話されて、横で奥さんは控え目にニコニコ恥ずかしそうにしておられるのがイイ感じで・・見ている私が照れ臭くなるほどステキな御夫妻で、朝からホンワカ温かい気持ちにさせていただきました。(こんなの有るから山小屋の仕事って、やめられないのです)

※「トイレ掃除」は小屋のスタッフの仕事ですので、くれぐれもお気遣いなさいません様に!

登山道情報!

2022-09-15

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仙人谷上部二又

〇仙人谷上部二又

枝沢の残雪は次第に小さくなって来ており、状態が悪くなりつつあるものの迂回することが出来る。(写真中央右側)

週末の台風通過に伴う暖かい風が吹けば、一気に融けて安定してくれるのではないかと期待しています。(今日も信頼できる登山者が来るので情報収集できるかと)

〇下の廊下

「下の廊下」の上半に入って作業している大仏達によれば、大ヘツリ付近の垂壁に作られていた丸太桟道が欠落して跡形無くなっており黒部別山谷までは確認に行けていない。

黒部ダム側から、丸太桟道の補修・新設や転石除去を順次してからでないと調査に向かうのにも手間が掛かるばかりなので、調査よりも作業を優先して頑張ってくれているみたいです。

「下の廊下」下半の情報は入っておりませんが、コース全てで台風の影響で作業進捗もそれほど期待できず・・・取り合えずシルバーウイークの通り抜けは無理と考えられます。

★仙人谷の雪渓状況(写真説明)

二又を上空から上流に向けて見たものですが、右側から合流する沢に残る残雪の下に登山道が潜っているのが判るかと。

雪渓の状態が悪い時は、一時的に上に乗るのも怖いし・・迂回するのも難儀させられる場所なのです。

ちなみに先日の転落事故は、雪渓から向かって左上に登る登山道から沢の底に転落されて手首の骨折を負われたものでした。

偶然が重なって・・飲んじゃいました。

2022-09-14

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消防防災ヘリコプター「とやま」 いつもお世話になっております!

昨日は警備隊の三名が「早駆け訓練」で剣沢から来てゆきましたが、キャンプ場に欅平からの明るく元気な男性三人が来られました。

同じく欅平から小屋泊の三人の予約が入っていたので、同じ電車に乗っていなかったか聞いたのですが「見なかった」との答え???

17時頃に阿曽原谷対岸に、軽い足取りの若い男性が三人見えてたとおもったらアッという間に小屋に到着、12時過ぎてから欅平を出たとのことで足の速い若者たちでしたが、夕飯に間に合う様に受付もそこそこに風呂を勧めると明らかな富山訛り返答が?

他の宿泊者は横浜からの男性が一名だけで、警備隊員三名と若い三名の合計七名の夕食でした。(単独の男性は御飯を小盛だったのですが・・・警察&消防六人で九合の御飯を食べ尽くしました)

後片付けを終わらせて警備隊員と一杯飲もうとしたら・・・若い三人の話の中で「初任課」って話し声が?「初任課」って警察か消防で使うけど?消防職員と判明! (どおりで足が速いわけだわ!他の山岳警備隊員と同級生もいる偶然も)

山岳警備隊も消防隊員もレスキュー繋がりという事で、若い三人組にも丸氷を入れたマグカップにジャックダニエルを注いであげました。(単独の男性は早々に部屋に戻られました)

そこへキャンプ場の三人のうち二人がビールを買いに来て、こちらも体格が良さげなので?もしやとは思っていたのですが・・ヤッパリ京都の消防職員さん達で、ならばレスキュー連鎖という事でジャックと丸氷を出してあげるとキャンプ場に残っていた方も呼んで来ることになり、警備隊+消防+私で飲み始めて「レスキューの宿」的な・・・。

そうこうするうちに、大先輩達が出演する「プロジェクト✕」が放送される時間になったのでお開きにして布団に潜りこんだのでした。(実は「プロジェクトX」私が出演している訳ではないのですが、少しだけ関係がある部分があって・・この次余裕が出来たら書いてみます)

13日現在、仙人谷上部二又の雪渓状況

2022-09-14

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まだ潜れそうですが・・・。

偶然ですが、県警山岳警備隊の訓練隊が昨日から毎日3班に分けて剣沢~阿曽原間を往復する「早駆け訓練」の計画になっていましたので、訓練隊が通過する際に状態が悪くなり出した仙人谷上部二又の雪渓の状況確認をお願いしておきました。

今のところ崩壊の心配ない様に見えるが、日が経つに連れて状態が悪くなるのは明白!とのことです。

この先、雪渓の下のトンネル状になった登山道を通るには気持ち悪いし・・高巻きするにもズルズルの急斜面だし・・迷う状態は気温等により変化しますが、数日~一週間程度あるかもしれません。

登山者も少ない時期だし、キャンプの方も同様に通過する方は少ないとは思うのですが、仙人谷を下られる際は「仙人池ヒュッテ」さんに立ち寄り情報を仕入れてから降り、現場に着いたら自分の判断で何処からアプローチしてどう乗り越えるか考えてください。(そもそも、自分の力で困難を乗り越えるのが登山では?)

あと二日間は警備隊の訓練隊が通過しますし仙人池ヒュッテの主人も様子を見に行ってくれるでしょうから随時情報は入りますが、訓練隊は登山者の方のペースに合わせて現場に留まり誘導していては訓練になりませんので、自信が無い方は雪渓が無くなる頃まで仙人谷ルートを使って阿曽原に向かわない様に願います。

4日も7日も埋まりました。

2022-09-12

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キャンプ場から露天風呂への土留め階段は、まだ安定してないけれど効果を期待。

10月4日・7日とも、小屋の宿泊予約は埋まりました!

9月30日から営業終了日の10月30日まで、小屋の予約は受けれません!

キャンセルが出たら、このページでお知らせいたします。

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