阿曽原温泉小屋

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一時的に、厄介になるのです。

2022-09-12

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昨日の仙人温泉上部二又の雪渓を下流側から見上げたら

昨日午前、仙人谷上部の渡渉ポイント ~二又(仙人温泉から20分)間のトラバース道で、3人組の登山者の内一名が沢に転落する事故が発生しました。(躓いた?滑った?手摺りロープがあったそうですが)

幸い県警ヘリで救助されて富山の病院に収容されましたが、足元には十分注意をしつつも万が一バランスを崩した時には直ぐに対応できるような配慮をしながら歩いてください。

現場の写真を通り掛かった登山者から見せてもらったのですが、問題なのは事故発生地点よりも「二又の雪渓」が・・・かなり小さくなって来ていました。

まだ崩壊するとは思えませんが、近々に取り付きや迂回に苦労してしまいそうです。

雪渓は日々刻々と形が変わりますので大まかな状態は伝えることが出来ますが、今現在「どこを通るといい」みたいなことは言えません!

最新の情報は「仙人池ヒュッテ」と「阿曽原小屋」で連絡を取り合っているのでアドバイスできますが、その日のうちに状態が変わるかもしれませんので現場に到着して何処を通るかは登山者の判断になりますから!

この場所は雪渓が消えると本谷にキレイな滝が現れる場所なのですが、毎年数日間どこを通ればよいのか我々も判断に迷うポイントになります。

ここは状態の悪い時に行くと、渡るか?潜るか?判断を間違えたり高巻きを失敗して、重大な結果を招いて来た事故多発ポイントです。(融けてしまえば問題ありませんから)

自分では手に負えない!ヤバい!と感じたら、引き返すか?後続にシッカリ判断出来そうな方が歩いているようならば待って連れて行ってもらうなりしてください。

谷筋のルートは、雪渓がビッシリ詰まっている間は快適なのですが・・・不安定になれば見る眼を持たない方にとっては怖いルートになります。

沢筋という事は、強い雨が降れば増水して渡渉が出来なくなったり、雪渓が融けたところから草が生い茂り道を隠すので草刈り・雪のズリ下がりで舐められる路肩補修等に手間が掛かるのですが、毎年の雪渓量や気温・雨量等によって何時から状態が悪くなるのかは誰にも分からず・・・本当に谷筋のルートは管理するには厄介なのです。

俺も頑張らねば。(暇過ぎるので)

2022-09-11

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いたってシンプルな道具です。

昨日は単独の男性二組二名の宿泊でしたが、どちらも馴染みのお客さんで、どちらも欅平からの往復で、どちらも毎回小屋に着いてから空身で仙人谷ダムまでピストンしてからチェックインする方でした。

示し合わせて来たの?って聴いたら、全然とのことでしたが・・偶然にしてもタイミングの良過ぎな日でした。

一昨日も、20年来通って来てくれていた横浜の御夫婦が病気やコロナで御無沙汰だったのが6年振りに顔を見せてくれました。

暇なんだけれども留守にする訳にもゆかず・・そんな時に来てくれる、お馴染みさんに助けられている阿曽原小屋です。

※私も外仕事を?

大仏達が「下の廊下」で頑張って作業しているので、留守番している私も外仕事を頑張らねばと、気になっていたところを手直ししてみました。

小屋前の石のステップがグラついていたので、防腐塗料を塗っておいた余っていた角材で押さえつつ階段風に固定しました。

ツルハシで斜面を掘って~角材を仮固定して~アンカー打ち込んで~番線で固定して~土と石を隙間に詰め込んで大ハンマーで叩いて締めて・・・。

ついでに、キャンプ場から風呂への降り口にも土留めを一段作ってやりました。

 

気が抜けません!

2022-09-11

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足元から下は、河原まで岩壁が続きます。

「下の廊下」「水平歩道」を歩いたことがある方は分かると思いますが、登山道には丸太桟道が数多くつくられています。

今年は大雪の関係なのか壊されているものが多く、場所によっては吹き飛ばされたのか?全く跡形なくなっている箇所もあるそうです。(そんな箇所は、だいたい垂壁だったりします)

資材は昨シーズンにヘリコプターで各所にデポしてあるのですが、危険な道を補修ヶ所まで6mの重い丸太を担いで行って~水平を見ながら受けの土台を固定して~桟道丸太を現場で長さを合わせて刻んで~番線で締め上げて~一ヶ所ずつ作り直したり補強しながら整備を進めてゆきます。

先のページでも書きましたが、まだ雪に埋もれて手が出せない箇所もあるし、歩道に積もった土砂・落石を除けたり、引き千切られた手摺り番線を張り直したり等々、毎日毎日危険な登山道を歩いて通いながらの作業は気が抜けないのです。

頑張ってくれてます。

2022-09-10

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整備が終わるまで通れないのが分かるでしょ!

登山道は、雪渓ブロックの下に潜り込んで塞がれてしまうので、その先の偵察は岩場を高巻きしなければなりません。

雪渓の融雪の雫が写真右端に見えますが、足元も身体も濡らされながらの登りになりますが、加えて雪渓から切り離されたばかりの岩壁には土砂・浮石・木屑が乗っていて嫌な感じの登りになります。

早く雪渓が融けてくれている年は、こんな苦労もないのですが・・・。

「下の廊下」ルートの長く危険な登山道を、メンバー達は毎日通って開通に向けて頑張ってくれています。

※小屋への架電について!

〇随時こちらのページで進捗状況をお知らせしますので、電話での問い合わせは御容赦ください。

〇昨日21時06分に電話が鳴って・・・大概の山小屋は消灯時間だと思うのですが??阿曽原小屋の消灯時間も21時ですし、宿泊されているお客さんも三名居られて(少なっ)既に休んでおられましたし、私も一杯?飲んで寝る間際でした。

非常時のために電話を切らずにおりますが、21時以降の問い合わせや予約電話は御容赦ください!

だから通れないのです!(25日は埋まりました)

2022-09-09

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大ヘツリ付近の登山道は、まだしばらく雪の下です。(奥の雪渓の高さがエグイ)

※先程、10月25日の小屋の予約が埋まりました。

※今日、大仏達が偵察に行って来てくれました。

大ヘツリ付近の登山道は雪渓の庇の下に隠れていて、この先はドンドン狭くなって塞がってしまいます。

これから融雪に伴い、雪渓中央が沈み込んで傾きが増して隙間に風が通れば岩場との隙間が広がってゆきながら、バランスの崩れたところで崩壊しながら登山道が出て来ます。

最終的に登山道が出て来ない場所は、丸太ハシゴを作って高巻きルートを整備しなければなりません。

今現在は雪渓の上には転石が残っていて雪渓が融けると真下の登山道に落下して来るし、上部で落石が発生しても雪と岩壁の間に落ちて来ると逃げ場がありませんので正直言って入りたくはありませんよね。

雪渓に登るにしてもオーバーハングしており、アイゼン持って行っても役に立たないのが判ってもらえるかと!

こんな状態ですので、融雪状態・天気回り等で進捗は大きく変わります。(そもそも中間地点の黒部別山谷まで行けていないのですから)

随時状況はこのページでお知らせいたしますので「何時から通れるのか?」との電話での問い合わせは御容赦ください!

キャンセル情報!

2022-09-09

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阿曽原 舐められすぎ!

小屋の宿泊予約にキャンセルが出ました。

〇10月7日(金) 17名    

のキャンセルが出ましたので、追加予約を電話 0765-62-1148 にて受け付けます。(FAX予約と夕食の仕込み時間の連絡は御容赦ください

※舐めてんじゃねよ!

昼前に「ガタッ」って音が??物が落ちたのかとおもい音の聞こえた客室へ行っても布団が有るだけ??

雨が上がったので空気を入れ替えようかと窓を開けたら「キャッキャッ」「ドタドタ」とトタン屋根から音がして見たら!

何匹もの子猿が、屋根の上・窓枠・パラボラアンテナの支柱・窓下の雑木等々に、私をチラ見しただけで・・・逃げる素振りも見せずキャーキャーと走りまわる奴や蔓草の実・雑木の種を引き千切っては食べてる奴等々、私は態度も身体も声もデカいので怖がる人もいるのですが・・・小さな子供や犬には案外と懐かれたりしているのです。(純真な心の持ち主には判ってもらえていると確信しております)

それにしても、この子猿達は追い払おうと声を出しても知らん顔で、去年までは猿が小屋の屋根に上ることは無かったのですが・・・舐められすぎ!小屋の戸締りをシッカリせねばと気を引き締めた?暇な阿曽原小屋なのでした。

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