阿曽原温泉小屋

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キャンプ場は、6日の晩まで対応しますが・・。

2022-11-03

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今朝の、露天風呂の浴槽真上の紅葉

キャンプ場利用期限の問い合わせが、ポツポツ入って来ています。

6日の夜まではキャンプ場・露天風呂の管理は致しますが、7日からは小屋閉めモード全開になりますので、実際に「トイレ・露天風呂清掃」等も構っている暇もなく、我々スタッフも小屋のトイレが使えないし作業に合わせて露天風呂も利用せねばならず・・。

個人の山行計画に、小屋の人間が「ア~だ!コ~だ!」言える立場ではありませんが、キャンプ場の管理が出来ない時期に来られても・・・水は沢に降りれば確保出来ますが、糞便についてはキャンプ場周りに残されても来春大変困ります。

更には露天風呂の湯溜めは抜いて下山するのですが、トンネル内に流れる温泉をスノコ等で堰き止めて春までお湯に浸かったままのスノコは使い物にならなくなったこともあります。

また管理が出来ないだけでなく、「仙人谷ダム」「十字峡」等の元々キャンプ場指定地ではない場所でキャンプする方が出てきかねません。

実際、先日30日午後に東谷吊橋直下の河原でテントが目撃されていましたし、翌早朝に雲切新道方面から仙人谷ダムに元気な足取りで下山して来たガイドも目撃されていますが、どちらも緊急避難のビバークとは考え辛く指定地外キャンプと考えられます。(みんなの黒部なんだから、自分の都合で勝手に利用することは止めてもらいたいし、隠れていてもチャーンと見られてしまうし気まずいでしょ?)

 先にも書きましたが、11月上旬以降の「下の廊下」は人が歩かない時期・人が歩かないコースとなります。

加えて元々険しいルートの上に、「落ち葉」が道に積もって歩き辛くなる! コースが長いのに日暮れが早くなる! ダム直下の橋が凍結する恐れがある! 事故が発生しても対応が遅れる! 等々の悪条件が重なることを踏まえて計画を立てていただけたらと思います。

※今日のイチロー沢!

先程届いた登山者によれば、トンネルをくぐって来たとのことです。

今日は気温が高く融雪が進んでいるようですので、トンネルを潜るのが危ない!怖い!と感じたら迷わず高巻きルートを利用してください。

明日で!

2022-11-02

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小屋下の紅葉も

 今日のイチロー沢の雪のトンネルはドンドン融けていたそうで、気持ち悪くて高巻きしてきた方・サッと通り抜けてきた方様々ですが、クラックは入っていないそうです。

明日以降通過される方は、怖い!危ない!と感じたら、迷わず高巻きをして来て下さい。

 なんだか今日は、そこそこの人出で・・・ビールのロング缶は明日で売り切れる勢いです。

ショート缶は今現在13ケース余りあるので、ラストの週末までは持ちそうですが・・・非常に大切なことですので??明日も減り具合を御報告いたします。

※強いもんです。

小屋下の楓の木ですが、夏に「マイマイ蛾」の幼虫に葉っぱを食べ尽くされて枝だけが残されて「緑色の爪楊枝」状態だったのですが、夏の盛り頃から葉っぱが出始めました。

例年と比べれば、葉っぱの数は少ないのですがキレイに紅葉してくれました。

気持ちのいい朝です。

2022-11-02

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一晩で景色が変わりました。

遅れ気味だった紅葉でしたが、一晩で一気に進んで朝日を浴びてキレイです。

紅葉の写真を撮っていると朝早いのに?電話が掛かって来て・・先日の18名のベトナム人グループのリーダーとのことで「先日は、すみませんでした・・・・」的なことを片言の日本語で一生懸命に謝ってくれました。

日本の国立公園では、キャンプをしても良い場所が決められているんだから自分達の好きな場所でキャンプをしてはいけないことや、先に届いた登山者が凄く心配していたことなどを話しました。

彼等も阿曽原まで来る気でいたようですが、足を痛めたメンバーが出て・・って言っていましたが、阿曽原に来れば救護の体制も救助の警備隊員もいるんだから連絡ぐらいは出来ただろうし、このコースは危険なルートが続くので18人で歩くには難しので、これからはコースの研究をしてから山に入る様にしてねっ!

みたいなことを「優しく!!!」諭して電話を切りましたが、紅葉の朝も気持ちよかったのですが、わざわざ電話して来なくてもいいのに一生懸命なベトナムリーダーとの会話で更に気持ちのいい朝になりました。

加えて一昨日十字峡で泳いでいた日系ブラジル人さんからも、小屋閉めで何もかまってあげられなかったのに「宿泊代を振り込みました。優しくしてもらってありがとう」って昨日電話が入りました。(飛び込みで同宿した、道迷いの二人と仲良くなっているみたいでした)

先に、外国人に振り回されて・・・みたいな書き方をしましたが、黒部峡谷は国籍・人種を問わず人間が感動できる場所!誰でも黒部で感動したいんだよな~。(だから毎年テレビ取材が入る?)

その黒部の管理の一端を任されて「感動」のお手伝いするのが阿曽原小屋の仕事なのだから、言葉の壁・山に接する文化の違い?みたいなものは、正直ハードル高いんだけど対応してゆかねばならない「宿命?使命???」(真面目に考えると重過ぎなんだけど・・・出来る事やるだけやって、後はなる様になれ!ですけど)

数年前にも、テントを張る場所の件で外国人の方からスタッフがなんだかんだ言われた件でも数日後には、モンゴル人のリーダーから「申し訳ない」との電話連絡が入ってことがありましたが、山に来る外国の方はなんだか素直な人が多い???

もう一つ!

昨日、雨の中をテント担いで「下の廊下」を歩いて来られたのは男性二人だけでしたが、朝出発する前に小屋まで登って来られて「ありがとうございました」をわざわざ言いに来てくださいました。(昨日頑張った人だけの「御褒美紅葉」なのかも)

何にもしてあげていないのに「ありがとう!」って言われると・・・小屋のスタッフにとっては、次も頑張らねば!と乗せられるというか「魔法の呪文」みたいな言葉なのです。

今日は朝から、紅葉も気分もゴキゲンな朝を迎えております。

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