阿曽原温泉小屋

露天風呂手前の石垣道は、雨が上がった後も川に。

昨夜、数日後に仙人池方面から歩行け来る予約が入っていたお客様に電話をして「入山を控えてはどうか」と連絡をしました。

今朝までの大雨で、真砂沢ロッジ下流のハシゴ段へ向かう吊り橋が流されたとの連絡が入ったうえに、連絡した方以外の登山者の予約は全てキャンセルとなり、更には近くの小屋も同じとのことでこの山域を歩いている人間はほとんどいないと推察され、明日からの天気予報も雨が戻って来るとのことでした。

剣沢～真砂沢～二股～仙人新道～仙人池～仙人谷～雲切新道～阿曽原

剣沢雪渓・仙人谷の雪渓が残る時期は、雪渓の状態が変われば自分で安全なルート探しながら歩いてもらわねばならず、今回の様に大雨の際には「涸れ沢」「急斜面」からの雨水の流下が発生しているはずで、

〇急激に雪渓が溶けて、穴が空き始めると予想以上早く薄くなっている可能性がある。

〇雪渓に下を流れる沢の水量が多くなって、雪渓の裏側からの融ける速度が速くなっている。

〇斜面から雪渓の下に大量に流れ込めば、普段は出来ない場所に「シュルンドウ」が出来上がってしまい可能性がある。

等の危険が予想されます。

このコースを何度も歩いている方で、雪渓の見方が出来る方であればそれほど心配もないのですが、キャンセル状況を見れば登山者は他にいないかも知れないし・・更には天候が悪ければ、ガスに巻かれて雪渓から夏道に戻るポイントを見失う可能性も出てきます。

こちらもキャンセル続きで小屋に来て頂きたいのはヤマヤマなのですが、半端な降りではなかったので大事を取って連絡させてもらいました。(14日夕方現在、富山県内で遭難が3件発生しているものの悪天で救助活動がままならず・・）

状態のいい時に、再チャレンジ願います。

「阿曽原の熊」は、鼻水ダダ洩れ垂れです。

秋雨前線の停滞が長引きそうで、この先の予約はすべてキャンセル、18日に仙人池方面から2名の予約は入っていますが、入って来てもらっても「楽しめない」だろうから・・・その後は21日まで零行進が続きます。

阿曽原谷の水量を見ていると「仙人谷の橋」が流されるほどの強い雨は降っていないと思われるのですが、山が水を吸い込み切れなくなって枯れ沢に水が流れる様になって来ました。

強い雨が降ると直ぐに増水するサインなので、雨が落ち着くまで入山は控えた方が良いのではないかと考えます。

写真は、阿曽原キャンプ場から見上げた斜面の岩壁です。水が流れるラインが洗われて、色が違って顔の様に見えて「熊」「ライオン」「ウルトラマン」等々と呼ばれております。

少し水量も増えて、正面の枯れ沢にも水が流れ出しました。

９月２３日以降日以降１０月末の営業終了まで、小屋の予約は全て埋まりました。

キャンセルが出た場合等、変更が出た場合にはこのページで随時お知らせいたします。

※ありがとうございます！

下の廊下を計画されておられる方が、このページをチェツクしていて下さっているからだと思うのですが、予約不可の日への問い合わせが殆どありません。

この時期は、予約と問い合わせ電話に忙殺させられているのですが・・・ありがたいことです。

今のところ、水量は増えていませんが・・・。

天候不順が続いていますが、昨夜は富山県氷見市で時間雨量100ミリとの報道がありましたが、阿曽原がある黒部市の予報では12時頃に強く降る予報が出ていています。

13日午前8時現在、阿曽原谷の水量は増えておらず滝の吹き出しも見えていないところを見れば降り始めてからの雨量もそれほどではないのではないと想像できます。

ですが・・この天候不順は長引きそうだし、なにせ山奥なので黒部市内の天気予報以上の荒天になる事を覚悟しておかなければなりません。

この先の小屋の予約は殆どキャンセルになっているのですが、先ほど仙人池ヒュッテから「一人の登山者が向かおうか悩んでおられるのでアドバイスを」との電話がありましたが、「今日はたぶん登山者が歩いていないだろうし、仙人谷の雪渓から夏道に戻るポイントを見落とさないか？　仙人谷下部の丸太橋を通過する頃から強い雨の予報が出ており、冠水していたり最悪流されていたら引き返すにしても仙人温泉は営業していないし？？？」ってアドバイスしておきました。

単独登山を否定する気は毛頭ありませんが、一人で山歩きするのであれば「人のいない時期・人の少ないコース」に入る際には天候確認とコース研究を入念に行い、更にアクシデントへの備えをシッカリして行程に余裕を持って入山してください。（不安が有ったら動かない！）

〇登山道情報

下界にワクチン接種しに行っているうちに、

1.真砂沢のハシゴ谷乗越方面に架かる吊り橋が流失！

2.真砂沢ロッジ先の「三ノ沢」の雪渓の状態が悪くなった！

との連絡が入って来ていました。

雨天続きの予報で、小屋の予約は殆どキャンセルになってしまいましたが、キャンプ場利用の方は「真砂沢ロッジ」「県警山岳警備隊」等から情報を仕入れてください！

〇小屋の予約状況

10月については、　27日（水）に10人余の空きが残るだけになりました。

9月・17日（金）11人　・18日(土）4人　・20日（月）20人　・21日（火）22人　・23日（木）4人　・27日（月）2人

となっております。

この先の「感染拡大」「ワクチン効果」等々で、対応は変わって来るかもしれませんが・・・今現在はこれ以上の対応は出来ませんので御容赦ください。

塗料が乾かなくて占拠してます。

悪天候でキャンセル続出でしたが、暇だからってゴロゴロしていた訳ではありません。

お風呂周りの「スノコ」の傷みが目立ってきていたので、ツーバイフォー材と垂木で自作するのに塗装をしました。

二度塗りした後から風雨が強くなって、玄関の屋根が煽られて雨粒が吹き込んでしまい・・・この先もグズグズした天気予報が続くので外では組めそうにないのですが、玄関を占拠しておくわけにもゆかず・・って気が付けば予約帳がスカスカになってしまっていたので玄関を広くしておかなくても「まっ良いか！」って感じです。

今夏は暑いは暑いんだけれども？　天気図が何時もと違う？って思っていたら、もう秋雨前線？が現れたみたいで・・秋が早く訪れるのではないかと？秋が早くても、暖かさが戻って紅葉が長続きするシーズンも有るのですが・・。

私が平成5年に阿曽原に入ってからこれまでの間の営業期間中に、平成14年10月20日過ぎに一度だけ小屋の周りに30センチ余りの積雪が有ったことがあります。（この年の小屋の解体には苦労させられました）

他にも「下の廊下」に降雪は無くても、黒部ダム・扇沢に雪が積もってバスがダイヤ通りに運行できなくなった事も数度あります。

入山前の天候確認をお忘れなく！