山を見る目!
2020-12-19
2日前の鉄橋上部の岩壁写真になりますが、頂上左寄りから下方に向けて岩壁に枯れ沢のような地形が分るでしょうか?
以前「ニホンカモシカ」の生息調査で、真冬に鐘釣橋の上で2日間ほど定点観測をしたことがあります。(ニホンカモシカは冬眠しないので、真冬に雪面に残る足跡を頼りに個体を見つけて、生息数や個体確認を行うのですが・・・とにかく寒い!)
その時に、その枯れ沢地形で小規模な雪崩が頻繁に発生して鉄橋の下流側に落ちてきました。壁が急峻過ぎて、積雪が多くなる前に次々と雪崩れるのでそれほど大きなものは発生しませんが、巻き込まれればもちろんアウトです。
戦前にトンネルを完成させた当時の技術者も、山をよく観察して雪崩や落石の通り道等を想像して掘削場所を決めたのであろうと。
そして黒部の流れは今とは比べ物にならない激流を脇目に危険と隣り合わせで、トンネルを掘り・鉄橋を掛けた凄い人間達がいたことを忘れないようにしなければ。
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