阿曽原温泉小屋

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突入!(「球磨川流域水害」お見舞い申し上げます)

2020-07-05

写真

右側の施設が「黒二発電所」、左側から猫又谷の出合い、河原奥に合宿所・プラント等

球磨川流域の洪水被害、お見舞い申し上げます。

今までもH7年7月に、黒部川で発生した洪水被害の事をお伝えしてきました。

私達は、その辺りから災害復旧の応援で山小屋運営以外の作業を頼まれる様になったのですが、H7年7月水害の時には特に黒部川中流域の被害が甚大で、トロッコ列車は線路はズタズタになり駅・ポイント・送電施設等にも大きな被害を受けてしまい翌夏まで運行が出来なくなったのです。 (ちなみに、この撮影ポイントのより約100m宇奈月側の線路法面が濁流で洗堀(崩落)、線路下の土砂が無くなってレールとレールの間に落とし穴?みたいな深い穴が出来ていました)

写真の 猫又付近 は、左側からの流水が見えているのが猫又谷です。 この沢の奥で、山腹崩壊が発生して大量の土石流が猫又谷を流れ下ったのでした。(祖父谷の地滑りの様に堰止湖が出来ず、一気に大量の土砂と濁流が本流まで向かったようです)

元々洪水状態だった本流に、猫又谷からの土石流が合流ぶつかり盛り上がる形で溢れ出して付近にある発電所・合宿所・トロッコ列車の駅・変電所等々を濁流が飲み込み一帯を壊滅させて、合宿所の勤務員はヘリコプターで救助されたのでした。(後日、氾濫時の写真を猫又合宿所で見ましたが、言葉で表せないくらいの「濁流のウネリの高さ」で、人間の無力さを思い知らされました)

我々が沿線の状況確認の為に、天候が回復して半月ほど経ってから猫又を訪れた時には、いまだに河幅いっぱいに濁流が流れており、写真中央に見える赤い鉄橋には巨木が引っ掛かっていたりで被害の大きさに唖然とさせられたのでした。(山から湧水が引かなかった?長期間黒部川の水が引きませんでした)

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