阿曽原温泉小屋

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大雑把な段取り!(あくまでも、「今のところ!」ですから)

2020-07-17

写真

「イワベンケイ」???

阿曽原温泉小屋の今シーズンの営業については、なかなかはっきりしたことが申し上げられず・・・本当に申し訳ありません。

例年であれば、梅雨入りしていても天気が安定している日があるので、その辺りで小屋建てをして~草刈りして~内装工事して~感染対策して等々目論んでいたのですが・・・。

梅雨入りしてから天候不順で、7月下旬まで晴天は期待できないようです。 そうなると、小屋建てに毎年来てくれているメンバーはガイドや民間救助隊勤務が始まってしまい人手が集まりません。(初めての人間では、少々多めに集めても役に立ちません)

というか、その時期には「大仏」が白馬~祖母谷温泉間の草刈りに入らなければなりません。(入山予定の連絡が入っているそうです)

阿曽原の都合で、他の登山道整備が遅れるようなことがあっては申し訳ないので、やはり梅雨明けを待ってと言う訳にはゆきません。(他にも、唐松~祖母谷線や下の廊下等の登山道整備にも向かわねばならず)

「大仏」以下小屋建ての他のメンバーの身体が空いてくるのは、上手く行っても9月初旬になってしまう計算になります。

小屋内の内装工事等が終わり、受け入れ準備が整うのは9月末となりそうです。

以前「9月上旬に予約できないか」との電話を頂いていたお客様がありましたが、残念ながら体制が整いませんので計画変更をお願いいたします。

表題にも書きましたが、あくまでも今のところです。

今後予定通りことが進まず、更には感染拡大が続く様であれば、最悪「今シーズンは小屋の休業」も視野に入れなければなりません。(営業終了間際に小屋で感染が見付かれば、我々スタッフが感染していなくても下界で隔離されることになれば、小屋の解体を積雪前に終わらせられるのか?)

今年は、残雪が少なく「下の廊下」は早くから開通しそうな見込みで・・・毎年御予約を断るほどの賑わいなので残念なのですが、こればっかりは仕方ありません。

9月下旬以降の仮予約については、梅雨明けして私が阿曽原に入って留守番をする様になったら小屋の電話でお受けしたいと考えております。

なお今シーズンは営業するとしても、客室には各5・6人として小屋全体でも24人定員の完全予約制にしなければならないかと考えております。

※写真は、名前が違っていたらごめんなさい。

(食べられないものは、名前すら覚えようとしない阿曽原人なのです)

アユの解禁といえば・・・。(ウリャーッ!)

2020-07-17

写真

「ハクサンチドリ」のはず???

水の落ち込みで浮き沈みしている「大の字」は、ガッチリ体形でコチコチに身の詰まった中年男性です。必死で引き寄せ大声を掛けますが反応は無く、呼吸しているのか確認も出来るはずもありません。

魚道の溜まりで「大の字」を掴まえたまま立ち泳ぎしますが、意識の無い「大の字」の顔を波立った水面上に上げようと踏ん張ると自分が水没してしまいます。

その場から堤防に上げるには、コンクリートの壁の傾斜も強く高く押し上げられないし同僚も近づくことも出来ないので断念します。

仕方ないので、下流に続く魚道の段差へ「大の字」を押し流して私も後を追って次の溜まりに流下します。同じ様な深さと思っていたら案外浅くて立つことが出来ましたが、もう一段下がれば魚道が終わり流れも緩くなっている様なので、もう一段流下させたところで「大の字」になにやら反応が!

大丈夫かと声を掛けると、「アユどうした」って???「何言ってんですか、川から上がりましょう」と声を掛けるのですが、「アユ捕まえんにゃ・・・」って立ち上がろうとするのですがフラフラして立て上がれず・・・絵に描いた様な泥酔トーちゃんは、私の言う事など聞こうともせずに手を振り払おうとします。 

「ウリャーッ!せっかく 土左衛門 になりかけたのを助けたのに何言ってんだよ!」って思っていても口には出さず・・・全身ずぶ濡れで説得と引き止めを続けます。

その頃には、消防の救助工作車も来てくれて川の中にハシゴを下ろしてくれますが、肝心の「コチコチ」トーちゃんは相変わらずで膝上の流れの中で私と揉み合いのままで全く言う事を聞いてくれず、埒が明かないので逮捕術の制圧技を優しく施して?大人しくなったところでハシゴ下まで引っ張って行き、コチコチとーちゃんの尻を押して上にいた警察・消防チームに引き上げてもらい一件落着させたのでした。

続く。

アユの解禁と言えば・・・。(喧嘩の仲裁は)

2020-07-16

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「ハクサンイチゲ」今年は、残雪が少ないので全て早目に咲いています。

この時期はアユ釣りが解禁になっているのですが、最近は水量が多く濁りが入っては・・・。

キーワード:「アユ解禁」「増水」と言えば・・・。

お巡りさん時代の夜間勤務中、白岩川 の堤防で喧嘩との通報が入りパトカーで現着してみると、街灯もない真っ暗な堤防上で中年のオジサン二人がしゃがみ込んでいます???(リンクの地図中心に川を横切る砂防堰堤のマークが見えます。警察署のすぐ近くでした)

「喧嘩って聞いて来たんですが」と声を掛けると、「アレが」って砂防堰堤脇の 魚道 を指差します。(リンク内Q2のイラストみたいなイメージ)

堤防上は、街灯もなく車のライトも届かない真っ暗闇なので赤色停止棒で魚道を照らしてみると、先ほどまでの強い雨で増水して川幅いっぱいの濁り水が流れていて、魚道も段々状の溜まりは大量の水流で激しく泡立っていています。

その一段目の滝壺状の溜まりに「大の字」になった人間が見えて、意識が無いのか???流水に打たれて沈んだり浮いたりしているのが見えるではないですか!

咄嗟に、私は制服のまま魚道の溜まりに飛び降りて「大の字」を摑まえようとしますが・・・増水していて足が魚道の底に届かず顔面が水没してしまいます。

立ち泳ぎで水面から顔を出してから、浮き沈みしている「大の字」を滝の中から引っ張り出して顔を水面の上に出させます。

続く!

鮮やかです。

2020-07-14

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白馬線の「ハクサンコザクラ」(たぶん・・・)

この時期、「ハクサンコザクラ」は 清水岳 から祖母谷に少し進むと道沿いに咲いています。

そんな遠いところまで行かなくても、宇奈月の 僧ヶ岳 お花畑手前辺りで残雪が消えたところに次々と姉妹分の「オオサクラソウ」が花を咲かせます。(今年は雪が少なかったので、早目に咲くかな?)

根気が無い訳では、ないのですが・・・。

2020-07-13

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乾燥室(トンネル)前にターフ?を張って・・・晴れると蒸し風呂状態です。

今年は小屋建てを遅らせているので、錆が出て来た鉄骨柱の塗装と錆をワイヤーブラシ・回転ヤスリ等をサンダー(電動工具)に装着して剥がしてから、ウエス(ボロ布)で拭いた後に錆止め塗料を塗ります。

写真は阿曽原に前回入った時のモノで、昨日からは大仏が一人で入ってくれています。(私は、家の都合で残留です)

プレハブ小屋は鉄骨の形状が複雑で、狭い部分もあるので塗装を落とすのに苦労させられます。

古い塗料を残したまま上塗りしても意味がありませんし、気温が上がると塗料の成分が蒸発して見る見る硬くなって来て・・・でも薄くし過ぎるとサラサラで塗っても下地が見えてしまいます。

頑張って古い塗装を落として地金を剥き出したまま、「疲れたから」「暗くなるから」「飲みたくなったから!」って一晩放って置くと夜露で濡れて赤錆が薄らと、もちろん雨で濡れると塗装できません。(前回は、五時半に仕事を止めてチューチューとビール飲み出して、トンテキ・焼きそばなんかを作りながら飲みながら・・・気が付けば11時?11時半?記憶が??? 翌朝起きると、昨夜開けたはずの「アードベッグ 10年 」1ℓが底に少し残るだけに・・・大仏と二人でいると「ダメダメとーちゃん」全開なのです)

今年の梅雨は、富山は災害級の降り方ではありませんが、天候不順で思う様に進まないので塗装は数年に分けることになります。

白馬岳~祖母谷温泉線パトロール!

2020-07-11

写真

梅雨時期に、人知れず咲いているのです。

先週末の悪天候の中、宇奈月方面遭難対策救助隊・黒部警察署山岳警備隊の合同で「白馬岳~祖母谷温泉」線の登山道パトロールに行って来ました。

今年は残雪がかなり少なく、旭岳 の残雪にマーキングするのに毎年時間が掛かってしまうのですが拍子抜けする位だったとの事でした。

登山道の草刈りは、梅雨明けの様子を見ながら他の仕事との兼ね合いを見てからになりますので今はまだ終了時期についてはハッキリとは言えません。(特に今年は、どうなるやら???)

例年ならば「唐松岳~祖母谷温泉」線も、同時にパトロールするのですが今年はコロナ対応の関係で遅くなってしまいました。(多分月末に、ずれ込むかと)

このページで繰り返し書いていますが、元々利用者が少ないコースですし草刈りの終わっていない時期に黒部エリアの登山道に入るのは「それなりの覚悟」が必要になることを忘れてはなりません!

(数年前に登山道から数メートル下の沢に落ちて、一週間ほど行方不明になっていた遭難がありましたが、ほとんど通行する人がいなかったために目撃情報もなく発見が遅れました)

登山に両コースを利用される方は、整備状況を確認してから入山してください。

写真の「コマクサ」はパトロール中に大仏が写してきてくれたのですが、この時期の白馬岳~清水岳の間には沢山咲いているのです。

黒部市民の多くは、地元に天界の楽園があるのを知らないんだろうな~・・・。

よっぽど全国の登山愛好者の方々の方が、黒部市の良い所を知ってくれているとおもうのですが???

観光振興って言うけど、「人を惹きつけるものが本当は身近にあるのにな~」なんてことを会合で言うこともあるのですが・・・。

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