雪の付き方は一目瞭然!
2020-02-26
1989年10月9日「真砂岳稜線」にて、8人もの方々が凍死してしまう悲惨な遭難事故が有ったことを覚えておられる方もいるのでは?
その日から始まる予定の、山岳救助訓練のために上市警察署に早朝から出向いて出発準備をしていた時だったと記憶していますが
「詳細は未だ不明だが、真砂岳で大勢の遭難者が出ているらしい。ヘリを要請したからすぐに向かえ」
との指示。
今は雲一つない青空が広がっていますが、昨日午後から夜半までは冷え込んで強風が吹き荒れる荒天で上市から望む劔岳は一晩で真っ白になっていました。
取り合えずの準備を整え仮設ヘリポートに向かい、第一陣として眩しく輝く新雪の真砂岳に向かいます。
民間ヘリは小型の機体で、隊員の搭乗は3名だったかと?快晴・無風の好条件で、大パノラマをじっくり眺める間も無く現場まで15分余りのフライト。
稜線から少し下がった雷鳥沢への斜面や室堂平は、かなりの新雪が積もっているのが斜面の形状や登山者のラッセル跡を見ることで知ることが出来ます。
しかし「立山~真砂岳~別山」にかけての稜線上は、ほとんど雪が付いておらず薄く張り付いているだけで稜線の形そのまんまです。 (写真の稜線みたいな感じで、強風に曝されていたのが一目瞭然です)
真砂岳 上空に近づくと、「エーッ・・・!オイオイ!」信じられない光景がだんだんハッキリ見て取れる様になって来たのでした。
続く・・・。
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