阿曽原温泉小屋

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観察眼!

2019-07-05

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融け始める場所と雪渓上に見える変化に注目!

4日前の、阿曽原の滝直下の残雪です。今回は、痕跡が分かる様にズームしてありますがリンクの写真と比べてもらうと分かるかと。

5月末の写真 残雪が壁にピッタリです!

雪面全体の高さ・岩壁近くの融け方・表面に走る落石の痕跡等々を観察してみて下さい。

顕著な例で、左下の雪渓が抉れる様に融けているのは、岩壁が温められてその輻射熱で溶けたモノです。

写真中央上部の融け方は、左上部から落ち込む滝(この写真では水量が少なくて)の水流で穴が開いて空気が流れてドンドン大きな穴が開いて、時々雪渓の裏側のトンネルが崩落する音が小屋まで届きます。だんだん薄くなって、雪面が窪み出してクラックが入って中央のブリッジが大崩壊します。

岩盤に張り付いた、橋脚部分は大きな雪塊となってしばらく残ります。

他にも、水が流れていない枯沢からの雨天時の流入によるもの等々、雪渓の変化がなぜ起きるのか・今はどんな状態なのか?とかを推察する事が出来ます。

他にも、勾配が急になるのはなぜ? 雪面の落石痕の発生源は?(雪渓上の石に腰かけての休憩は?その石はどこから来たの?)等々を観察して、何でこうなったかとかを考えてもらえれば身を守る事って言うほど大袈裟ではないけれど覚えておいてもらえれば!

水平歩道は整備中です。

2019-07-04

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補修用の丸太を空輸中!

一昨日、小屋の上空をヘリコプターが丸太を釣りながら飛んでゆきました。

水平歩道の、補修用の丸太材を空輸しているものかと! 阿曽原谷の架橋用の丸太も搬入されていました。 

このまま、順調に作業が進んでくれればと思うのですが・・・梅雨前線が南下したまま何時北上するやら???天気次第で作業の進捗は大きく変わりますから。

雲切新道の架橋も梅雨明けを待ってからでないと、材料の調達に苦労したので流失させる訳にはゆきませんので、報告をお待ちください!

以上のことから、7月13日からの海の日の連休までには水平歩道・雲切新道共に整備は終わるとは考えにくいです。

ちなみに、阿曽原谷の残雪は架橋部分から下部には欠片もありませんでしたのでいつでも橋は架けられます。これほど早く無くなったのは、私が入ってから初めてかも???

参考情報ですが、黒部ダムの勤務員と話していたら

「今年はダム湖に浮いている流木の類が少ないような気がするけど、雪崩が少なかったから斜面を壊していないのかも?」って言っていました。

「山は喋らないけど教えてくれているんだ」って改めて!

観察眼を養うためには、興味を持って山を見なければ!

乾燥室は!

2019-07-04

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乾燥室の壁を張替え中!

今年は、乾燥室の出入り口の木製の壁が傷んできたので、大仏が頑張って張り替えてくれています。

アーチ形の作りになっているので、刻みに手間が掛ってしまいます。私が絶対に手を出さない方がいい仕事なので???防腐塗料を塗るだけにしました。

(上がって来た物資の一時保管場所になるので、仕上がらないと荷物の置き場が有りません)

ここは、戦前に高熱隧道を掘削時の鍛冶屋さんだったとのことです。なので、コンクリート製でトンネルの様になっていて高温に耐えられる様な作りになっています。(ある意味産業遺産的な?)

冬季間は小屋の屋根・窓枠・洗濯機等々の収納場所に使われていて、営業期間中は乾燥室兼荷物置き場として使われています。

奥の壁が石積で城壁の様になっていて、平成7年の大雨の時には石積の隙間から水が噴き出していました。

受け入れ態勢も!

2019-07-04

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風呂の周りも草刈りして。

荷物の準備と並行して、受け入れ態勢も整えなければなりません。

小屋の周りの草を刈らないと、足元が見えづらく貨車三両分の荷物の歩荷に支障をきたします。

露天風呂への道と風呂の周りも今のうちに一度刈っておかないと、後からでは大変な目に遭わされるので終わらせておきます。(梅雨時の雨がこれから降ると、すぐに伸びてくるのは判っているのですけど)

ちなみに、草を刈った後には小さな小さな虫が大量に飛び始めます。こいつに刺されると痒くて痒くて!草刈りを終えて、風呂に入ってから気持ちよく涼んでいる間に刺されまくって・・・。(草刈り後、半日も経てば居なくなるのでご心配なく)

着々と!

2019-07-04

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時間を見計らって、近所の精米機を占拠して。

先日から八日の荷揚げに向けて、コメの精米・特注ゴザを新調する手配・補修材料や消耗品の調達等々に追われています。

コメは、近年は近所の農家からコシヒカリを直接分けてもらっています。

去年からやりくりを変更して、一旦自宅の冷蔵保管庫で保存してから夏場の使用分だけ一度上げます。(夏の宿泊が少ないのに、一度に多く精米してあげてもどうしても味が落ちてしまうのが嫌で)

9月の二度目の荷揚げ時に新米を上げて、今回上げたコメが無くなった時点で新米をお客さんに食べてもらうようにしました。

大した食事は提供できませんが、白米が美味しいのが基本かと!

速報! 警察部外功労者表彰受賞

2019-07-02

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東鐘釣山 H14年の崩落後の復旧作業に大活躍しました。

7月1日富山県警察本部にて、富山県警察本部長より中山浩一氏(大仏)が表彰されました。

遭難救助・登山道整備・災害復旧等の、黒部のディープな部分?の最前線で汗を流してくれています。

遭難救助活動での働きは、当ページで何度も紹介してきた通りです。

災害復旧では、写真の 「東鐘釣山」 の岩盤崩落で復旧に一年間掛かった際、一番多く頂上に登って作業したのが「大仏」です。(最低でも120回~140回らしく、冬季間の120日くらいは登れないことを考えると・・・)

高度差300m余りの岸壁へ毎日通って作業することを想像してみてください!後に新聞社が復旧作業の苦労を連載したことが有りましたが、上層部は「一年で復旧させることは難しい」と考えていたそうですが、最前線の現場で危険な作業に当たって来た大仏達がいてくれたからこそです。

なかなか表に出たがらない男なのですが、評価して頂けたことはありがたいことです。

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