阿曽原温泉小屋

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登山道情報!

2019-07-13

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阿曽原谷に架かった丸太橋。「丸太は滑る」ってことをお忘れなく!

先ほど、剣沢二又の吊り橋が架かったとの連絡が入りました。

阿曽原谷の丸太橋も昨日架かっております。

未完成なのは雲切新道仙人谷下部の丸太橋となりますが、先にも書きましたが梅雨明け前に架けるのは「ギャンブル」みたいなものです。

水流から橋までの高さが無いのと、仙人谷最下流部となり強い雨が降ると水量も増えるし、倒木・岩等も流されて来て橋に引っ掛かったりぶつかったりして何度か橋が流されていますので着手には慎重になります。

また、少しでも増水すれば渡渉するには厳しい場所になります!

今のところ、7月29日まで小屋の宿泊予約も無いので、もう少し様子を見て見ようかと考えております。(阿曽原の「夏山JOY]は何処へ?連休中は一人で留守番です)

一部の橋は架かりましたが、仙人池~阿曽原~欅平間コース全体の草刈りは終わっておりませんので歩き辛くなっております。

※仙人温泉源泉下部の架橋は雪渓が融ける時期を見計らってとなり、それまでは雪渓上を横断したり迂回して渡って頂きます。今年は早めに融けると予想していますが別途報告します。

天気には勝てませんから!

2019-07-12

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特注で新調したゴザ!明るく見えます。(壁の染みは隠せませんが・・・)

業者さんが頑張ってくれて、本日「阿曽原谷」の丸太橋が架かりました。

水平歩道の、欅平間は連休明けに草刈が済めば歩ける様になるかと。(標高が低いので、草の生え方が濃くて足元が見えず歩き辛く危険です)

※天気が悪いと草刈は出来ないので、あくまでも予定ですから!

毎年この時期ネックになっている「折尾谷」の雪渓については、雪が少なかったので問題ないそうです。(去年は7月最終日に歩ける様になったのに・・・)

去年の今頃は、連日猛暑だったような記憶が有りますが今年は梅雨明けが遅れていてハッキリしない天気が続いています。

梅雨前線が北上して来て、一暴れしてから梅雨明けとなるのではないかと心配していますが、登山道の整備状況と天候の具合を見てから入られることをお勧め致します。

各方面の状況等!

2019-07-11

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今年から「一番搾り」も入れてみました。(ショート缶のみ)

昨日、貨車3両分の物資を小屋まで担ぎ上げました。

ビールロング缶5ケース!30kg弱の米袋3個!とかを、一回で担でくれる新規入場者?が居てくれたので予定より早く終わらせることが出来ました。

それにしても、宇奈月での貨車積み・阿曽原での荷揚げとも梅雨の晴れ間で荷物を濡らさずに済んで、こんなラッキーが続くなんて・・・素直に喜べずに「罠」では???と疑ってしまう小屋主なのでした。(いままでイッパイ痛い目に遭って来たもので)

各方面とも準備が進んでいるのですが、肝心の水平歩道の整備・雲切新道の架橋と草刈り等がまだ済んでいません。(橋が架ってからでないと、草刈りに行き辛いので)

阿曽原谷の架橋材の丸太は搬入されているのですが、何時頃橋が架かるのか?です。梅雨が明けないので作業も思うように進められないのでは。 

雲切新道の仙人谷下部の架橋も、慌てて架けて流されてしまえば新たな材料の確保が難しいのでなるべく梅雨明けを待ちたいところなのですが・・・、一応19日頃に架ける予定ではいます。

近くの小屋も準備が進んでいるようで、池の平小屋さんは7日に歩いて入って準備を進めているとのこと、仙人池ヒュッテさんは昨日のヘリで一部の物資と共に人間が入ったと、それぞれ電話連絡が入って来ました。

裏剣方面へは、剣沢二又の吊り橋がまだ架からないので一般登山者の方々の入山は、梅雨時で増水の危険もあり吊り橋が架かるまで様子を見られた方が賢明かと。

○昨日午後から、阿曽原小屋の電話が通じる様になりました。

ご予約の電話 0765-62-1148 にてお願いいたします。

限られた人員で回していますので、留守にしている事も有りますので繋がり辛いかもしれませんが・・・粘り強く?お願いいたします。 

貨車積み完了!

2019-07-08

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取りあえず貨車三両です。

今日の午前中に、小屋の食糧・ビール・ジュース・コメ・修繕材料等々の貨車への積み込みが終了しました。

毎年この時期は、雨の心配しなければならないのですが、今年は荷物を濡らさずに防水対策も万全に終えることが出来ました。

平成七年の大雨の年は、雨の中で積み込んで夕方に阿曽原に送る予定でしたが、大雨で線路が一部陥没してしまい・・・復旧作業に貨車が足りないからと、積み込んだ荷物を降ろして一週間後に復旧。

再度、荷物を積み込んで阿曽原にやっと送ったと思ったら・・・大雨で小屋までの歩荷が出来ず。

どんどん雨が激しくなって、結局トロッコ列車が洪水被害を受けて一年間不通となって・・・せっかく阿曽原まで送った大量の食糧・ビール等は下げるに下げれず飲み尽くすには・・・ほとんど無駄になってしまいました。

翌年から、一度に大量に物資を上げるのを止めるように成ったのでした。

ここで一言、 「人間、痛い目に遭って成長するモノなのです」 (って、まだまだ黒部は何が起きるか分からないので気は抜けませんけど・・・)

人間にはかないません!

2019-07-07

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見てほしいのは、丸裸になった雑木です。

前ページの土石流後の、剣沢二股の河原の写真です。

警戒している猿に目が行きがちですが、見てもらいたいのは真っ白に表皮が剥され磨かれたようになった雑木です。

想像するに、大雨で三の窓雪渓・小窓雪渓に集められた大量の水が鉄砲水となって川幅一杯に流れ下った際に、河原に生えていた樹木が水没して土砂交じりの水流に「ゴボウ」を洗うように表皮が剥けてしまったのかと・・・。

実はこの時に、二股の吊り橋の橋脚も流失してしまったので大仏達と仮設の橋を掛けに行ったのですが、河原の様相は一変してしまい、沢の流れる場所どころか川床が大量の石と砂利で上がってしまいコンクリート製の橋脚はどこへ行ったのやら???

水流から離れた河原に生えていた雑木は、軒並み下流になびいて皮が剥されていました。水が少ない時なら3m位の川幅の流れなのに・・・どれだけの雨が降ったのでしょう?梅雨末期は、山に大量の残雪もあって溶け出す量も多かったのでしょうが、それにしても現場から稜線までの距離や流域面積を考えると、どれだけ大量に雨が一気に降ったのか!

山が荒れると、人間には何にもできませんから!

ちなみに、この写真を撮ったのは今年も仙人池ヒュッテに番頭さんで入る予定の「W」さんが写したものです。他の写真も使わせていただいていますが、写真が趣味で仙人池ヒュッテに常連として通ってきているうちに、小屋の手伝いをするようになったとか! 泊る機会が有れば、夕食時にでもお話を聞いて見られれば楽しいかも。

梅雨末期には!

2019-07-06

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二方向から土石流が走った痕跡です。

九州の大雨被害、お見舞い申し上げます。

写真は、十数年前に剣沢雪渓で発生した土石流の痕跡です。高山帯は下界の降り方よりも、強く雨が降るのが一般的です。この時は阿曽原も強い雨が降りましたが、一山超えた劔方面がここまで大事になっているとは想像していませんでした。

斜面が水を含んで、二か所で地滑りを起こして雪渓を流れ下ったのが分かります。(10tダンプ何台分に成るのでしょう?)

土砂を被った雪渓は溶けにくくなって、そのシーズンは歪な雪渓が残ってしまいます。

普通の溶け方が違うのですから、進行方向の安全確認は慎重に行ってもらって、歩きやすいコースを選んで歩いてもらうことが大切です。

仙人温泉前後でも、大雨が降ると発生することが有りますが、今年も大雨被害が起こらないことを祈るばかりですが、もしも起こってしまえば天気が回復してから土砂を削ったり誘導目印等で整備すれば済みます。

私が言いたいのは、写真を見れば悪天候時の行動がどれだけ危険なものか分かってもらえるのではないかと!

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