阿曽原温泉小屋

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ギャンブル成功???

2019-07-19

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手摺用の支柱制作中!丸太を支える、白長靴の王子の腰つきに力の入り具合が・・・?

昨日午後から大雨予報のなかを、早朝から出て仙人谷下部の丸太橋を架けてきました。

午後二時ごろから雨が降り出して、滑り止めの桟までは打ち付けて来れませんでしたが取りあえず完成させました。(天気が回復したら滑り止めを施工に行きますが、それまでは滑りやすいですから。ってこのコースを使う登山者の予約は29日まで無いのですが・・・)

心配した夜の雨脚も大したことは無く、ギャンブル成功です!大仏気象予報士の大正解でした。

6m丸太の冬期間の収納場所は、写真中央の岩壁に見える素掘りの岩穴なので湧水と湿気を吸って、重いし滑るし・・・なかなか腕力の必要な仕事なのです。 今回は、見習いに大日小屋のマサ君も参加して番線締めの特訓を、当たり前の事ですが数をこなさないと上手にはならないからいい勉強になったのでは。

ギャンブル!

2019-07-18

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橋が流されて、橋脚だけが残されて。

数年前に、仙人谷下部丸太橋が流失した時の写真です。

残されていたのは右岸の橋脚だけで、橋の部分が全て流されてしまいました。写真右側に見える岩が有ったので残されたみたいですが、長く重い丸太を苦労して架けたのに・・・がっかりでした。(番線で締めてあるところから先が、見事に折られて引きちぎれています)

昨年も大雨で木が流されて来て、橋の真ん中に引っ掛かって危うく壊されるところでした。

明日は大雨予報ですが、作業の中心選手の大仏が白馬岳~祖母谷温泉間の草刈りに向わねばならず、応援の白馬の王子の予定もあって・・・今日「ギャンブル」に打って出る事になるかも。

痛い目に遭っても遭っても・・・負けない(懲りない?)面々なのでした。

雪の重みで裂けてしまいます。

2019-07-17

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楓の木は枝分かれしたところで!

露天風呂に向かう道沿いの楓の木です。

徐々に裂けていたのですが、とうとう道を塞ぐようになったので切り落としました。

斜面の樹木は、雪の重みで斜面に沿って下に向かってから空に向かって伸びています。木がだんだん大きくなってくると、自身の重みや抵抗が大きくなって「根返り」して倒れたり、枝が裂けたりして道を塞ぎます。

どんな斜面に、どんな木が育つのか観察しながら歩けば、雪崩の通り道・雪が安定している斜面・木の皮の傷跡などと想像しながら歩くことは自分の身を守ることにも役立つはずです!(山菜の在り処を想像することにも)

毎日毎日・・・!

2019-07-17

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草刈り前のキャンプ場(浄化槽のエントツが半分しか)

連休中は、小屋で一人で留守番しながら草刈り機を振り回していました。

キャンプ場は、危急時のヘリポートにもなるので、しっかり広げておかねばなりません。

左側の丈の高いのは「イタドリ」ですが、これでも毎年刈りこんでいるうちに細く短くなっていったのです。

トイレの前も胸下の高さまでの草が、平地も短いように見えますが牧草みたいな草が脛下まで一面に。

硬い茎は、チップ付の回転歯を使わねば切れません。傾斜が有ったり石がゴロゴロあるので歯が当たってなかなか細かなところまでできないことも。

露天風呂への道も、今シーズン二回目の草刈りを済ませました。前回は、回転歯で硬い草を主にやっけてあるので、今回は樹脂製紐で細かな隙間や柔らかい草を中心に!どちらも、梅雨明けにもう一度キッチリやらねば!

毎日朝食はパックご飯とレトルトカレー、作業して午後二時前に小屋に帰ってランチはカップ麺、風呂に入りに行ってから洗濯してモタモタしていると五時ごろから「プシュー」って至福の時間を冷凍から揚げ・オカキで過ごして、ネットが繋がらずHPも更新できず・・・七時過ぎには眠くなって寝床に潜り込んでというパターン。

スタッフといれば、夜な夜な騒いでいるのだけど(お客さんがいなければ)、、、。食べ物に飽きてしまい、話す人もおらず誰かに電話までして話をしたいわけでもないし、少しつまらない連休を過ごしていた小屋主でした。早く賑やかになれば良いのですけど!

黒部エリアの他の登山道について。

2019-07-17

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僧ケ岳より、黒部川・森石山を挟んで清水岳~白馬鑓方面

1.白馬岳~祖母谷温泉・唐松岳~祖母谷温泉について

 先週6日~8日にかけて、登山道パトロールに宇奈月方面遭対協メンバーが行ってきました。どちらも、倒木が多かったのですが崩壊・欠落等もなく、とりあえず通れるようにして来ました。(避難小屋も雪囲いを外してきました)

しかし、本格的な草刈りは、梅雨明けを待ってから白馬線・唐松線と順次行う予定です。前回も書きましたが、黒部エリアは草の濃さが他とは違います。

また両コースは利用者が少なく、一昨年・昨年と二年続けて行方不明事案が発生しましたが、目撃情報が集まらず・・・。(一件は不明のまま、利用者が少ないコースに単独で入るのはお勧めできません

ほとんどが下山に使われますが、どちらも長大なコースで疲れて来た頃に標高が下がるに連れて藪の伸び方も激しくなってきます。唐松線は加えて北向き斜面の四十八曲がりは特に滑りやすく消耗させられます。(北向き斜面ということは・・・「きのこの山」なのです!)

両コースとも、大仏が中心となって草刈りを頑張ってくれていますが、限られた予算のなかでの整備です。(業者に委託したくても、あまりの仕事量に受けてくれる所は無いかと!)

草刈り終了前は大変歩きづらいのを覚悟して、終了後もコースが長いのは変わりませんので相応の覚悟を持って歩いていただかないといけません。

2.僧ケ岳(宇奈月コース)

 五月末に、遭対協がパトロールを終わらせて順次伸びてくる藪に合わせて草刈りを進めております。先週には、烏帽子尾根との合流点から下部の草刈りがか終わっています。

平日でも、県外ナンバーの車が結構来ているようです。(この時期に咲く「シラネアオイ」目当て?)

草刈り前には、歩かない方が賢明な訳!

2019-07-13

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現在の、小屋前の登山道は・・・道が分かりますか?

黒部は、山は深いけど標高が低く気温が高く雨量も多いエリアです。

おかげで、北アルプスと一括りにされても・・・標高の高いエリアとは全然違う管理をしなければなりません。

特に、仙人谷下部丸太橋の前後・阿曽原小屋上部~阿曽原谷左岸・水平道の谷や沢前後は、草刈が終わっていないと馴れていない方が歩くには難儀するし危険です。

写真は小屋の直ぐ前の草刈り前の登山道ですが、胸高までの雑草と足元を隠すフキの葉で歩き辛いのが一目瞭然です。(露天風呂までの道も、部分的にこうなってしまい、シーズン中何回か草刈りをします)

水平歩道については、関西電力から委託を受けた業者さんが。雲切新道については、各山小屋が分担して整備をしております。

再三書きますが黒部の梅雨時期の作業は、天気との兼ね合い・融雪状況等で進捗が左右される事を御理解願います。(残念ですが、連休だからって道が整備されている訳では有りませんので、「どうぞ来てください」とは言えないのです)

緑が濃くてウンザリなのですが、それだけ紅葉も濃くなってキレイなんだからしょうが無いと!(前向きに考える様にしないと・・・)

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