下の廊下情報!(雪は少ないけど、整備の進捗次第です)
2018-08-22
①黒部ダム側からの整備は、新越から先は全く手付数の状態で一般の方がとても歩ける状態ではありません。
補修用丸太の、空輸を週末に予定していましたが台風の影響で延期が濃厚です。(丸太が無い事には、仕事に成りません)
ただし下の廊下全体の残雪量は少なく、黒部別山谷出合などは全く雪が有りません! 新越・大ヘツリの残雪量も同様に少なく雪質も軟らかい印象で融けるスピードが速かったとの事で、今年は早く雪が無くなりそうとの事です。
②仙人ダム側からの整備は、東谷の吊り橋まで程度なので、まだまだ時間が掛かりそうです。こちらも、一般の方が通行できる状態ではありません!
●半月沢には土砂が堆積して足元が非常に不安定!
●十字峡から10分上流の、水を被る沢にあっては歩く場所がヌルヌルに苔が付いた岩と岩屑が堆積して非常に危険!
●十字峡から15分上流地点、地滑りで岩盤が30m近くむき出しになった場所の丸太桟道は跡形も有りません!
●白竜峡のブリッジについては、中央にかなり大きめのクラックが入って来て、そう長くは持たないであろうとの予測!
③阿曽原の露天風呂が被害を受けていたように、下の廊下全体の丸太桟道・手すり番線等の被害が多い様な気がするので、例年よりも若干手間が掛りそうです。(歩道に溜まった土砂・岩・倒木等もかなり多いです)
残雪が無くなったばかりの斜面・沢筋は、残雪の上に留まっていた岩や石が不安定な状態のままの事があります。 この先、雨が何度か降ったりしてくれると自然に治まってくれるというか斜面が落ち着いてくれます。そういった意味でも、整備が終わるまでは少し時間を置いてやるのが良いと考えます。
何れにしろ、昨年の様に残雪の心配は無さそうですので、開通時期は整備の進捗に掛かって来ますので、逐一このページでお知らせして参ります。
※信じて下さい!
ここでお知らせしている情報は、その都度確認したものです。それに加え、「下の廊下」と「登山客」を長年「見て」「汗をかいて」「整備」と「救助」をして来た私どもの予測・知見等を加えたものです。
また、提供間隔を出来るだけ短くすることによっても正確さを増して来ているものと考えます。
我々を信じて、「ダメ!」と言っている間は、無理して下の廊下には向かわないで下さい。
以前8月中旬に、黒部ダムから下って来てきた夫婦が白竜峡まで来たところで、進退窮まりヘリコプターで救助されています。
整備が終わるまでは、限られたクライマーと整備業者?のエリアであることをお忘れなく!
特に今年は、無責任な誤った情報の垂れ流し・情報伝達の不備によって、我々自身大変に厭な思いをしています。情報の重要性については、身に染みておりますので責任感と覚悟を持って流していおります!(今日の、赤字の強調文字が多くなった理由を御賢察下されれば幸いです)
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2018/08/n20180822a.html