阿曽原温泉小屋

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雪化粧

2017-12-16

写真

東鐘釣山

雪が降り止んでも、枝に張り付いていた雪が風で落ちるので、次々と塵雪崩が発生しています。

キーンとした厳しい寒さの中、川の水量が少なくて音も無い「水墨画」の中を雪煙が舞い落ちる絵に見入ってしまいます。

数年前の一月中旬、ニホンカモシカの調査で、この橋の上で丸一日張り付いていたことが有ります。 頂上直下から発生した雪崩が、岩壁正面・中央左側に刻まれているルンゼに大量に集まり、橋の左側(下流側)に一気に落ちてきた雪崩を真近で見ました。

音にならない音と?爆風で、身体を震わされて。 規模とすれば小さなものでしたが、迫力と恐怖感を強烈に覚えています。(人間は雪崩れには敵わないと改めて思い知らされました)

線路左側の歩道に雪が積もっていないのは、ヒーターで温められているからです。(融かさずに積もったままにしておくと、除雪をしなければ危なくて歩けなくなります。 ちなみに、欅平の奥鐘橋には融雪設備が無く、数年前に三メートル余りの積雪が橋の上に積もってしまい、大仏達が除雪作業に行った時に、手すりの高さをはるかに超える積雪で、「雪だけの橋」の怖さを思い知らされてきたそうです)

終わりました!

2017-12-14

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猫又駅構内

作業が、昨日の大雪で一日延期になって。 今朝、行ってみたら猫又駅に停めてあった客車が大変な事に・・・。 家の周りでは、大した積雪は無かったのに。

鐘釣駅構内で、雪に埋まった設備の解体を頑張って来ました。 架線が一部撤去されているので、ディーゼル機関車で作業用の車両を引くのですが、暖房が効かない酷寒車両で・・・、凍えながら宇奈月に帰り着いたのは19時を軽く過ぎていました。

峡谷沿いの我々の仕事は、ほぼ終わりましたがクリスマス(何もしませんが)まで,飲み会・葬儀参列・東京出張等々の予定があって「貧乏暇なし」です。

無色・無音の世界!

2017-12-12

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昨日の「ウド谷」

昨日まで二日間、欅平駅構内の撤収作業に行っていました。

昨日の午前中、最強寒波の襲来で急に気温が下がり雨から雪に変わり、鉄骨・ワイヤ―・鉄製ボルト等々、重く冷たい金属製の部材を寒風に煽られながらの解体・撤去は手足と身体が冷え切って厳しい作業でした。 おまけに、一昨日撤去作業していた場所の直近まで、一抱えでは足らない位の巨木を押し流しながら雪崩が届いており冷や汗をかいて。(鉄骨支柱の撤去作業は、重要な仕事と再認識です)

更には、乗って来たトロッコは架線の撤去作業に合わせて鐘釣方面に行ってしまい・・・。 吹き晒しの無人のホームで、そそくさと遅い昼食をかき込んで、寒さで休む気にもならず速攻で冬季歩道を歩いてトロッコを追いかけて。 まるで「負け戦」の殿(しんがり)状態!寒いので速足で下ります。 幸い小屋平駅で追いついて、架線撤去作業が終わるのを客車に乗って待機してから宇奈月へ下山。 明後日、鐘釣駅構内の撤去が終われば私達の今年の作業はおしまいです。(去年は鐘釣駅の作業が終わってから、夕方までトロッコ電車が動かないので宇奈月まで14キロを歩いて帰って来ました)

写真は、小屋平下部の「ウド谷」です。 厚い雲に遮られ、暗くて色も音も無い世界でした。(ちなみに「ウド谷」は、黒部川沿いには遡上することが出来なかった時代に、鐘釣温泉に入るために魚津の片貝川の支流を詰めて鞍部を越えてウド谷を下って湯治に来ていたらしいです) 

やはり、立山・黒部は!

2017-12-09

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黒薙川 後曳

今年はシーズン中から、ずーっと天気が悪いイメージです。 天候が悪くて、撤収作業の進捗もギリギリです。

立山室堂も、11月末には3メートル超の積雪が有り、最終週は除雪が追い付かずに高原バスの運行は弥陀ヶ原までだったとか。

更に、立山の一ノ越付近で発生した「表層雪崩」がテレビで放映されたのを見た方もおられるのでは?

雪崩発生日は、高原バスが止まっており入山者が少なかったのが幸いでした。(撮影したのは、ずっと詰めている室堂の従業員らしいです)

地元で現場に出たり様々な情報に触れていると、やはり「立山・黒部ブランド化」のアルペンルート通年営業構想は「気象条件」「弥陀ヶ原火山」等を考え合わせれば??? と思うのですが・・・。

※写真は、黒薙川「後曳橋」直下の流れです。(高さ約60メートル) 

あまりの険しさに、後ずさりした場所から付いた地名だとの事です。

着々と。

2017-12-08

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黒薙川二見の滝(名称不明)

黒薙川二見にある、発電所先にある滝です。(落差20メートル余り、水量が多く近くに寄ると激しい水しぶきで・・・)

豪雪地帯で急峻な黒部では、シーズン中の鉄道は落石の被害を避けるために防護設備で守られています。 冬場はその設備が雪崩の被害を受けるので撤去しています。

毎年、一部の設置・撤去の仕事に駆り出されています。10日からは、欅平駅構内の作業に行ってきます。引き続き作業をすればいいのだけれども、終点の欅平駅構内の片付け・架線や信号設備の撤去等、順々に計画通りに進めなければなりません。

(来シーズンから、トロッコ列車は運賃値上げらしいですが。 見えない所で、結構手間が掛っています!)

どこまでも、碧く・透明で・冷たそう!

2017-12-07

写真

今日まで3日間、黒薙川沿いで仕事をして来ました。 昨日は、雪が積もって冷え込みが厳しく、冬の低い陽射しは黒部の深い谷底までは届きません。 寒くて大変でしたが、冬場は樹木が水を吸わず案外水量も多くて綺麗な川が見れました。

※先日、地元のテレビ局KNBが「弥陀ヶ原火山」について取り上げていました。  立山・黒部ブランド化にも関係する内容なので見てみて下さい。

[金曜ジャーナル] http://www.knb.ne.jp/bangumi/news/article_detail.html?sid=3563&rid=18&date=20171117

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