阿曽原温泉小屋

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「緊急避難」ってのは!

2023-09-05

黒部峡谷は国立公園内です。ということは国民みんなの宝で有るはずなのですが・・・体力に見合わない計画を立てて、計画通りに行かずに周りに心配や迷惑掛けたり・ルール無視を平然と侵そうとする方が立て続けに見られます。

先日から、歩くのが遅すぎて仙人池から引き返して頂いた方や同じく小屋から迎えに行った方も今週は二人おられます。(こんなに少ない宿泊者なのに高確率です)

今日の昼過ぎに通過して行った御婦人二人、暑さでバテバテで・・これから欅平に向かっても終電車には間に合わないだろうから祖母谷でキャンプするのかと思ったら?欅平駅の軒先でビバークする!みたいなことを言い出すので、キャンプ指定地があるのに勝手に何処ででもビバークするっもんじゃないでしょ!そもそも、一気に欅平に向かう計画自体が体力に見合っていないのを棚に上げて自分勝手な行動はダメだわ!って、強く指導しました。ちなみに二人がキャンプ場通過するのを見ていたら、露天風呂行きと欅平行きの看板が並んでいるのに露天風呂に下って行こうとするし‥全然、大丈夫ではありませんでした。

(勝手に駅敷地内でテント張ったりビバークするのは、登山者はマナーが悪い!って思われてしまい登山者全体の迷惑になると思うのですが・・)

他には、阿曽原小屋からネットで情報を流すようになってからは無くなったのですが「山小屋は、登山者が来れば収容する義務があるはず!」って小屋が満室で予約を受け付けてくれないけど行けばなんとかなるだろう的な・・ガッテン飛び込み宿泊が後を絶たなかった時期もありました。

無理な計画!適当な計画!甘い見通しの計画!等々、自分に都合の良い山行計画立てて周りに迷惑かけるのは「緊急避難」 等ではありませんから!

速報!(今週末には、通して歩けそうです)

2023-09-04

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来シーズンの資材搬送を、今年のうちに終わらせます。

先程「下の廊下」下半の担当業者から連絡が入りました。

今週末9月8日位には、取り合えず歩ける程度まで整備が終わりそうだとの連絡が入りました。

ただし草刈り後の枯れ草の片付け等は終わらないかも?とのことなので、足元が悪い場所も残るけれど気を付けてもらえば歩けるだろうとのことでした。

今週は昨日までの予報では週間予報が悪くて、作業が進まないのではないだろうか?と心配していました。

上半は殆ど終了しておりますので、今週末には取り合えず通して歩けるようになる見通しです。

ただし!これで整備が完全に終了する訳ではありませんので、作業中の作業員に出会うことも有るかもしれませんが、出会えば自分に気付いてもらえるよう「待機」「声掛け」などしてから通過してください。

まだまだ暑い日が続きますが、「下の廊下」が空いている間に歩きたい方には朗報となりました。

???よくある質問???

2023-09-04

〇自分が歩く日の天気予報は?気温は?・・・直近にならなければ判りませんので、寒くなればネットで随時流します。(隙間風が吹き抜ける小屋なので、10月末には午後から小屋の建つ左岸は日陰になるので寒くなります)

〇紅葉時期については?・・・見頃は冷え込み方と眺める場所によって毎年違いますが今年は遅くなりそうです??(こちらもネットで流します)

〇入浴時間割は、毎日到着する時間と男女別がマチマチなので決まってませんが、一時間交代制は4パターン用意してあります。

〇立山側?扇沢側?どちらから入れば都合よいでしょうか?・・・皆さんの自宅からの交通手段・ご自分の歩くペース・週末か平日か?等々で大きく変わります。交通機関に臨時ダイヤが出るか?路線情報もネットで調べれるはずですので基本的なことは小屋に尋ねられても困ります。

〇御予約の方は全員「布団一組+毛布一枚+枕一つ&一人一畳スペース」が確保されています。

御蔭さまで、最近は「ガッテン飛び込み宿泊」(行けばなんとかなるだろう?的な)が皆無となりましたが、他の皆様の迷惑になるようなことはお控えください。

〇インナーシーツは?・・・今シーズンは、小屋では用意しておりませんが心配な方はシュラフカバー等をご持参してください。

〇持参といえば!・・・一人一畳一組布団ですが、知らない人が雑魚寝なので気になるだろうと思われる方は「耳栓」「アイマスク」をご持参ください。(食堂の冷蔵庫近くで寝る方は、残念ですがコンプレッサーの起動音がうるさいかも?)

〇食事の予約は到着時に・・・電話で御予約時には必要ありません。登山はアクシデントが付きものです。当日、小屋に着いてから申し出ていただければよろしいです。(キャンプ場利用の方の食事提供はお断りさせていただいております)

〇キャンプ場利用者の予約は受けておりませんが、混雑時には譲り合いでスペースを確保してください。

混雑時には、ターフを張ったりシートを拡げて等の飲み会会場を作ったり等の場所取り厳禁とさせていただきます!

更に言えば、混雑時は張り綱も必要ないかと!(夜間は、真っ暗な中で危険なトラップになります)

〇トロッコの「欅平」→「宇奈月」行の片道切符は予約できません。混雑予想日は、阿曽原を早出して欅平に早く到着してもらうしかありません。

〇キャンセル料は頂いておりませんが、変更があれば早めに連絡ください。(来シーズンは「予約金制度」を導入するかも?)

〇「宿泊費を多く出しますから、キャンセル待ちを受けてもらえませんか?」との申し出がありましたが強く!強く!お断りいたしました!

〇「主人は、怖いですか?」・・・貴方の「心の鏡」に映るものが全てです!

以上、思いつくまま?お答えしました。(「ブログ見ながらです」って、同じ質問をなさいませんようにお願いいたします)

再興第108回院展!

2023-09-03

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阿曽原の鉄塔・・・院展モデルに!!!(確かに険しい痩せ尾根です)

いきなり登山とは関係ない話題に???となられるかもしれませんが、先日 田渕俊夫先生 から頂いた 葉書 の事を書きました。

9月1日から東京都美術館で開催されている 「再興第108回院展」 に田渕先生が出展されている作品名が「黒部心象 鉄塔」となっていて、作品解説に

「黒部峡谷の鉄塔です。~中略~この急峻な崖に鉄塔を建て、送電線を張り巡らせる人達の凄さに改めて敬意を表します。」

とあるって、東京都美術館で開催された田渕先生のトークショウを傍聴しに行っていた「宇奈月温泉 ホテル延楽」の女将から連絡が入りました。

二十年以上前に田渕先生が阿曽原に来られた際に、スケッチしておられたものをイメージして今回の作品に仕上げたらしく、先日御贈りした「黒部の谷の小さな山小屋」も参考になったと葉書を頂いていたのでした。

(当時「延楽」の社長が宇奈月にあるセレネ美術館 の館長をしておられて、田渕先生を黒部峡谷にお招きして私と大仏が案内して十字峡を描いてもらった縁があります)

阿曽原温泉小屋としても目の前の風景がモデルになったり、送電線鉄塔の維持管理のお手伝いで「巡視路点検整備」「塗料やガイシの歩荷」等を行っている関係で、黒部の厳しさと鉄塔の維持管理の苦労を判ってもらえたみたいで嬉しい限りです。

黒部を歩きに来られる登山者の方々におかれましても「ただの鉄塔」「風景見るには邪魔な鉄塔」と観ずに、その先を想像して「電源開発の苦難の歴史」それがあったからこその「現代の繁栄」「下流域が洪水被害から守られている」みたいなものを感じ取ってもらえたら黒部峡谷を訪れた価値が増すと思うのですが??

「再興第108回院展」は今後各地で巡回展 が開催されますので興味のある方は御覧になられてはいかがでしょうか!

(個人的には「関西電力発送電さんが作品を買い上げられれば良いのに!」なんてことを・・・)

暑い中、お疲れ様なので。

2023-09-03

昨日の土曜日は、阿曽原へは11回目の韋駄天(真砂沢を朝出て11時前には到着してた!) ・毎回珍しいポテチとかを持って来てくれる方 ・毎年到着して直ぐに荷物を置いて仙人谷ダムまで空身で行って来る個性的な?いで立ちの方 ・7月に来てくれたファミマ店長の知り合いグループ ・毎年来てくれているテント泊のお父さん等々が来てくれました。

一昨日の台湾からの4人組は、先月来てくれた台湾からの16人グループの知り合いだって言うし・・・知らない間に繋がっているというか?輪が広がっているというか??ありがたいというか小屋としては嬉しいことです。

もちろん阿曽原初見参の方々も、ガタイが良い三人組は静岡からの消防さん(先日も長靴履いてテント泊出来た金沢の消防職員は「長靴履いて歩くのが訓練!」みたいなことを言ってました)とかもおられるのですが、みなさんに黒部を楽しんで行ってもらえる様に「何が出来るのか???」

到着時「あんずボー」に喜ぶ皆さんの笑顔が無邪気で!可愛くて?、先着200名で無くなり次第無料配布終了予定でしたが(今シーズンは、未だ小屋泊テント泊合わせてもまだそんなモノ)・・・今年は残暑が続きそうなので追加で300本注文しました。

さすがに「下の廊下」が開通する頃には、涼しくなるだろうし?小屋泊+テント泊を合わせれば相当な数になるし?忙しくなれば冷凍庫の余裕も無くなるだろうし?忙しく成れば受付で「あんずボー」のパッケージにハサミで切り込みを入れてあげる手間が・・・ということで、次回の300本が無くなり次第「ご褒美配布」は終了とさせていただきます。

「下の廊下」情報!(上半は大丈夫)

2023-09-02

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飲用不可なんですが・・・オーバーフローした温泉を一心不乱に

〇「下の廊下」上半区間(黒部ダム~黒部別山谷)は、ほぼ整備が終了しました。

まだ少し細々した作業が残っているそうですが、一般登山道を歩けるレベルの方ならば大丈夫とのことです。

〇「下の廊下」下半部分(黒部別山谷~仙人谷ダム)は、連絡が入って来ておりませんが、物輸ヘリが入ったことから整備も進んでいるはずです。

先にも書きましたが、黒部別山谷~十字峡 間の「草刈り」「手摺番線の張り込み」「丸太桟道整備」「沢水で濡れてヌルヌルになる岩の除去」等の作業が有るはずですので整備が終わるまでは一般登山者の通行は大変危険ですので整備がある程度進むまで立ち入らない様に願います。

(歩いてみても一時間余りの距離ですから、整備に掛かる時間はそれほどでもないかと?もうしばらくお待ちください)

※あんまり見かけないのですが???

昨日の午前中、風呂までの草刈りを仕上げてから風呂に入っていると「黄色アゲハ」がヒラヒラと飛んで来て、温泉が溢れたのを吸い始めました。

「カラスアゲハ」を見ることはあるのですが「黄色アゲハ」は??あんまり見かけたこと無いかも?

※台湾から二組目!

昨日は、台湾から4人の家族?が欅平から来られて雲切新道を登って行かれました。とてもフレンドリーで行儀のよい方々でした。

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