小噺Ⅱ(山を舐めてはいかん!神様は見ておられます)
2025-06-11

雪崩が集まり、泥混じり残雪と大きな倒木が(毎年斜面が壊されてる証拠)
欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。
続き
下降を続けて、もうワンピッ25mの下降で道路まで降りるポイントまで来たところで???
昨日は最終ピッチの下降支点に利用していた雑木が無くなっています。
落石が転落する際に、斜面・立木等に衝突した衝撃で急斜面の岩盤上に張り付いていた斜面一帯が表土・立木ごと剥離してズリ落ちてしまったのでした。
当然のことですが、ザイルの下降支点に使っていた立木は見当たらず・・・仕方ないので若干上部に残っていた立木を支点にしてザイルの支点とすることにしました。
昨日の下降では、ザイルの長さが少し余っていたのですが・・・下部は垂壁になっているので覗いてもザイルが道路まで届いているのか見えません。
最後のピッチだし「ダメなら飛び降りちゃえ」って懸垂下降始めたのですが・・・道路まであと2.5mほどのところでザイルが足りなくなりました。(前ページ写真左上辺りで張り付いてました)
飛び降りるか???でもチョット・・なので、雑木(小枝・雑草)を握り締め~下降に使っていたザイルを解除して~相棒のザイルを足して繋いでもらうことに。(あり得ない行動です)
岩壁で、小枝を握りしめながら地下足袋の指先を岩の割れ目に突っ込んで、踏ん張りながらザイルが繋がれるのを待つことにしました。(舐めてかかって、スリングでの自己確保すらなし)
山の神様はシッカリ見ておられます。山を舐めてる奴には!・・・突然真っ黒な雲が湧いた直後に雨が降り出して、だんだん強くなって眼も開けてられないほどの豪雨に。
急斜面に張り付いていた私ですが、握った小枝は滑り出し~足先を入れた岩の割れ間には雨水が集まり踏ん張りが効きません。
「ヒャ~~~」どうしようか迷う暇もなく足場が滑ってしまい~岩壁を両手で突き放し~そのまま道路まで飛び降りる羽目に!(ただの転落?)
両足で着地して、勢いで石ころだらけの道路に背中から引っくり返って止まったのでした。(柔道で受け身を叩き込まれていたオカゲ?って、そもそもそんなこと!)
何度も何度も、馬鹿やって痛い目に遭っているから「山を舐めてはいけない!」って言えるのです?????
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