阿曽原温泉小屋

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雨対策はしっかりと!(寒くなって濡れると・・・)

2023-10-11

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昨日の昼頃に、晴れ雨でキレイに虹が現れました。

昨日は午後から強めの雨が降ってしまいました。

天気予報が悪いのでキャンセル続出でしたが、それでも予約の三割程度の宿泊客が来られました。

名古屋の夏山フェスタに、ワザワザ関西や関東から来てくださっていた方々・十歳の時にテレビで「十字峡」を見て感動してはいたものの、「自分には無理!」と諦めていたけど、自分で山歩きする様になって「下の廊下」を歩き通すために足腰を鍛えて来られた埼玉マダム二人組・開通遅れやトラブル等で計画してから数年越しで達成された方等々、それぞれ頑張って阿曽原にやって来られました。

毎日顔ぶれを見て御飯を焚く量を決めるのですが、皆さん元気で予想外にオカワリして頂いて従食の御飯が・・・。

※気になったのが雨具と服装!

百円ショップ?駅の売店?で買って来た様な白っぽい合羽を着て来られて、ズボンの股が避けてズボン(しかもジーパン)を濡らしながらやって来られた方や、大きなゴミ袋の底と縁に切り込みを入れて被って出発された方・・・。

雨が降っても標高が低いので、まだこの時期ならば決定的なダメージを受けることは無いと思うし、実際皆さん笑顔で出発されたのですが・・・。

平成元年十月に発生した、真砂岳での八名の方が凍死された遭難事故の際にも「駅合羽」着て亡くなられていた方を直接収容した経験がありますので、なおさらシッカリしたものを用意して頂かないとと考えてしまうのです。(当該遭難グループで生還された方は、当時流行り出したゴアテックス着用しておられました)

それからジーパンも濡れれば、冷たくなるし重くなるし動きが悪くなるしでお勧めできません!

いきなりの寒波でした・・・

2023-10-10

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今回の寒波で雪化粧した、池の平からの裏劔

今回の寒波で、残念ながら各山域で遭難事故が発生してしまいました。

ニュースを読んでビックリ!槍ヶ岳で亡くなっていた女性は、毎年の様に秋のシーズンに阿曽原に歩いて来ていた方でした。

ナンダカンダト目立っていて、足も遅くて初めて来た時に暗くなってから小屋に到着して以来、毎年の様に阿曽原に来てくれていたし、名古屋の夏山フェスタにも来てくれていたのですが・・・。

今シーズンは秋を飛ばして一気に冬が来た感じですが、この時期は時々寒波が入って降雪に見舞われて遭難が繰り返されてきました。

今シーズンは紅葉が遅れていて、高山帯は連休が見頃になると期待していたのですが・・・「たら・れば」を言っても遅いのですが「寒かっただろうに・・・入山前に天気予報のチェックしていたら」大変残念な結果になってしまいました。

トロッコの混雑対応について

2023-10-09

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まだまだ紅葉してません。

各週末、金曜日・土曜日に阿曽原に泊まって、土曜日・日曜日に欅平に向かわれるお客様へお知らせ!

各週末、トロッコ列車が行楽客で混雑してしまいます。 

登山者が利用する、片道切符は予約を受け付けてくれませんので、宇奈月行きが混雑する前の11時46分発を目標に歩いて行ってもらわないと、予定した時間に乗れない可能性が高くなります。

特に数人以上のグループは、同じ列車に乗れなくなることも出てくるかもしれないとのことです。

昔は片道予約を受け付けてくれていたそうですが、コースタイム通りに届かない登山者があまりにも多くて空車でトロッコ列車を走らせることになり、待たされる観光客からの苦情が多くなって登山者の片道予約を受けてくれなくなったそうです。

対策としては、11時半前に欅平に着いて11時46分発宇奈月行きのトロッコ列車に乗っていただくことしかありません。

なので金曜日・土曜日に阿曽原小屋と阿曽原キャンプ場利用者で欅平に向かう方々は、早朝5時頃には出発して頂くことになります。(トイレの順番待ち・玄関での靴を履く順番待ち等考慮願います)

小屋で宿泊される方々については、週末は食堂にも寝ておられる方々がおられますので早朝から朝食を用意する訳にもまいりませんので、小屋で用意する「朝弁当」か御自分で「菓子パン」等行動食を用意して来て頂き早出して頂くことになります。

朝弁当用の「白湯・お茶・冷ましたお茶」は、夕食後無料で付カウンターで配らせていただきますので、ご希望の方は夕食後にテルモス・水筒等を持って来て頂ければ注がせていただきます。(早朝の出発前には対応出来ません)

これが最後!って・・・。

2023-10-09

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長く危険なコースです。

昨日は連休中日で大爆裂予想日でしたが・・・天気が悪く小屋もキャンプ場も利用者が少なく、おかげでテントで来ていた馴染みの明るいエミリ母娘が「小屋が空いているならもう一泊小屋で泊めて」ってことで賑やかな一日になりそうだったのですが・・・。

午後三時半頃に、チョイチョイ阿曽原に顔を出してくれる、テント泊の浪花のランナー系?男性(ノースリーブに短パン姿で、阪神の監督が好きなんです。って「パインアメ」を差し入に)が

「自分は計画変更でダムを出るのが遅れたんだけれども、11時頃に 新越沢 辺りでヨロヨロと歩いている高齢の男性がいて、一目で歩きが怪しいし・・ここから引き返せばと言って来たけど、あの人は遅くなるわ」

って教えてくれて、にしても扇沢始発で入って11時に新越沢とは遅すぎます。

予約帳を確認すると該当者らしい男性が見付かりましたが、予約時の携帯番号に架電しても出てもらえず・・・警備隊のY小隊長が探しに行って来ますとF隊員を伴って下の廊下に向かいました。

18時前に「東谷吊橋先登山道で合流、同行して阿曽原に向かう」との連絡が入り一安心です。

フラフラになって小屋に到着した八十歳代の男性に、Y小隊長が優しく?事情を聞くと「二年前にも阿曽原に向かって来たけど、途中のトンネルで泊まって引き返した」 「明日中に自宅(関東)に帰って、病院で人工透析を受けなければならない」 「これが最後だとおもって歩いて来た」等々。

横で聴いていた優しくない私は「これが最後って言われるけど、ちゃんと歩けない人が透析控えているのに来ちゃダメ! 迎えに来てもらっていなかったら小屋に届くのが十時過ぎてたわ。 こんな事してたら本当の意味での最後になってしまうかもしれないでしょ」と男性の肩に手を置きながら強めに言い聞かせます。

午前に届いた十字峡ビバーク夫婦にしろ、この男性にしろこれが最後!って言われるけど自分勝手が過ぎるのではないでしょうか?

ご高齢の方々にはキツく聞こえてしまうかもしれませんが、自分の体力に見合った行動計画は基本中の基本なのは分かっておられるはずです。

自分の思いを遂げるために、ルールを破ったり他人に心配と世話をかけていいはずがありません!!!

どおしても歩きたいならば、同行してくれる「ガイド」を探すなりして荷物を軽くして向かう等も出来るはずです。

昨夜は他にも、途中でバランスを崩して左手を着いた際に手の甲を痛めて腫れて力が入らなくなり「手摺番線」を掴めなくなって十五時間行動で到着して小屋で手当することになった女性が届いたりと・・・大爆裂予想が不発(ある意味大当たり?)に終わった連休中日なのでした。

ちなみに、先月十字峡で「ガッテンビバーク」 していて強く叱った御夫妻ですが・・欅平駅に先に御主人が終電車発車少し前に着いて「若い女の人を追い抜いて来たから、少し待ってやって」って駅員に話したそうで、電車を遅らせる訳にもゆかず困っているところにギリギリ到着したそうですが・・実は夫婦なのに「若い女の人が・・」ってすぐバレる様な事を話していたそうで??意味が分からん!って駅員から聞かされました。

いい加減なことをする方は、どこでもそうなんだろうか?って情けなくなってしまうのは私だけ???

なんで「自分達だけは」って、なるのかなぁ??

2023-10-08

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先日の早朝の小屋内の気温です。(防寒対策願います)

午前十時過ぎに、中高年の御夫婦が小屋に到着されました。

今日の出発は、どこなのかと尋ねると「十字峡」でビバークしていたとのことでした。

警備隊のY小隊長が「ルール違反です・・・・」等と優しく指導してくれていたので、私から口出すことは止めておこうかと思っていたのですが・・・。

歩く力がない人は、どうしても歩きたいならばガイドでも雇って同行してもらえば?程度にしてそれほど強くは言わずにおきました。

御主人が足を痛がっている様なので、優しいY小隊長がテーピングを施してあげて私は作業に向かったのでした。

後から聴いたら、「半月板・アキレス腱が無くて、朝一のバスで歩き出したのだけど歩くのが遅くて」「百名山を終わらせて、最後に下の廊下を歩きたくて」等々話していたそうです。

さすがの優しいY小隊長も、テーピングしながら更に注意をしたそうですが・・・はじめからビバーク予定の計画だったということで、結局のところ自分達の好きなようにした!ということになります。

古傷の影響で?コースタイム通りに歩けない方が、ただでさえ長く危険なコースに入り込むのはイカガナものかと!

自分の思いを遂げるためならば、ルールを破ってもいいと考えておられると言われても仕方がないのではないでしょうか?

百名山を達成されるような方であれば「山を大切にする気持ち」をもっておられる方だと信じたいのですが・・・。

気持は分からないでもないのですが、みんな同じようなことをされればどうなってゆくのか???

「自分達だけは!」は通用しませんから!!!

寒くなりました。

2023-10-08

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冷え込んだおかげで!

連休前の降雪で、剱岳・裏劔方面の山小屋はシーズン最後の営業だったはずですが、キャンセルが相次ぎ食材を余らせてしまい頭を抱えているのではなかろうかと・・・。

今日明日にも冬仕舞いして下山して来なければならないのに・・・天気廻りだけは「山小屋稼業」には仕方のないことなのですが、残酷というか残念な結果になりました。

お客様におかれましては、来シーズン奥山の山小屋を応援してやっていただけたらありがたいです。(って他人事ではないのですが・・・)

先日の冷え込みから一気にキノコが目を覚ましたみたいです。

我々スタッフは忙しくて見回りに行けないのですが、北海道からのお客さんが途中で「ナメコ」がワンサカ出ていたのがモッタイナイからと摘んできてくれました。

「ナラタケ」も一緒に出ていたけれど時間が無かったので、そのままにして来たってことでしたが・・・私も大仏もキノコ狩り大好きなのですが動きが取れず歯痒い思いしながらの連休中日を迎えることになったのでした。(時間差で出るものが一斉に出た感じです)

昨日は、キャンプ場の混雑もそれほどでは無かったのですが、やはり夕方の露天風呂は大混雑だったようで・・・男性の入浴時間には25人が浴槽に浸かっていたという話も聞こえて来ました。

今日も、事故無く皆さんが黒部を楽しめますように。

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