阿曽原温泉小屋

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番組情報!(追加しました)

2021-12-24

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24日の夕焼け(中央左寄りに宮野山仏舎利塔)

BSテレ東

先日からお伝えしている 12月29日午後9時からBSテレ東7chで放送される2時間番組

「黒部源流紀行」

のナレーションを「佐々木蔵之介」さんが担当されるそうです。 

なかなかの大物起用! テレビ東京も気合が入っているみたいですが、蔵之介さんは数年前に関西電力のCMに出演されていて黒部ダム・黒四発電所にも来ておられる方だし、私と名字が同じだし(こじつけ)なんだか縁を感じてしまうのです。

ちなみに私は29日から、毎年恒例の?剱岳の登山口 「馬場島」 へ慰問(呑みに?)入る予定なのでタイムリーで放送を見れないはず・・・録画しておきます。

日本映画専門チャンネル(Bs255)

●1月16日 8時45分~10時

●1月17日 17時20分~18時40分

ドキュメンタリー「沈黙の山」  五百旗頭幸男監督

が放送されることになったそうです。

「立山黒部の世界ブランド化」を進める富山県と、そのブランド化に疑問を呈する黒部峡谷の山小屋経営者。多くの危険が潜む厳冬期に、敢えて観光客を呼び込もうという構想は、なぜ突如として生まれたのか?県が進める「世界ブランド化」の陰を追いかけたドキュメンタリー。ギャラクシー賞テレビ部門選奨、日本民間放送連盟賞テレビ教養部門優秀賞受賞!

契約者しか見れないのですが参考までに。

チューリップテレビ(富山ローカル)

●12月31日(金)17時~18時24分

「薄明の頂〜コロナと山小屋とギターと〜」

コロナに翻弄される立山の山小屋。いま存続の危機に瀕している。感染対策を施し大日小屋が2シーズンぶりの営業再開を果たすも…コロナ禍の山小屋では一体何が…

コロナによってこれまでの山小屋での常識は通用しなくなったのだ。 コロナが収束することなく迎えた2021年。繁忙期でもいままでのような詰め込みはできないため、宿泊部屋も改装し、完全予約制にするなどして営業を再開させたが、県内でも急速に感染が再拡大。全国的に緊急事態宣言やまん延防止措置の対象地域が広がる中、小さな稜線の山小屋で何が起きていたのか…。 コロナに翻弄された立山の山小屋の2年間を追いかけた。

(山小屋仲間の大日小屋さんが取り上げられています。県外の方はゴメンナサイ!)

誤解を招かない様に!

2021-12-24

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先程から、僧ヶ岳に怪しい雲が!(明日から最強寒波が・・)

ア~夢よ良き友よ 時の流れを恨むじゃないぞ♪ 男らしいは 優しいことだと言ってくれ~♪♪

古き時代と人が言う 今も昔と俺は言う♪ ア~ァ友と良き酒を 時を憂いて飲み明かしたい♪♪

「我が良き友よ♪」 作詞・作曲:吉田拓郎

の歌詞の一部です。

前のページで、「ジェンダー」&「日本男児」云々と触れましたが、誤解を招かぬ様に一言?

言い訳をするみたいなことを「良しとしない」人が多いという事を言ったつもりで更に言えば、女性に「力仕事」「山のレスキュー」など出来ないだろう!等と言っている訳ではありませんので。

女性に、そんなことをさせてはいけない!って考えているだけですので誤解されませぬ様に!

男女それぞれが、向いたこと・出来ることをこなしてゆけば良いと考えているだけですから。

(こんなこと書くと・・ヤッパリ火に油???)

良い方向に向かうために!

2021-12-24

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丸太橋を番線で締め上げて。(私も、こんな事できなかったのですが・・必要に応じて覚えてしまいました)

先日の山小屋協会の代表者会議で「皆さん日本男児だから、自分の苦労を外に言ってこられなかったんですよね」みたいなことを議長の私が発言したら、会議後に女性出席者から「ジェンダーが叫ばれている今時、日本男児なんてことを言ったら✖✖✖✖✖」と指摘されタジタジさせられたのでした。(山の中で力仕事やレスキューしていると「男女それぞれ」出来る事すれば、っておもってしまう私は時代遅れなんかな??・・火に油ーっ!)

それはさておき、確かに今まで分かってもらうための努力が足りなかった部分もあったのではないかと・・。

そして利用者の方々も、登山道の管理が大変さも理解した上で「将来はどうなるのだろう?」と心配しているものの、仕組みやシステムが分からず?どうしていいのか分からないので「寄付の申し出」に繋がったのではないでしょうか?

今シーズン試験導入された「北アルプストレイルプログラム」は、現在のシステム・取り組みの中でみんなの自然公園の一部管理を任されている我々山岳関係者と、そこへ楽しみに訪れる利用者とが理解しあって保全しながら楽しんでゆく為には素晴らしい取り組みだと思います。

(運用してみて改善点が出て来るのは当たり前ですが、そんな中でもまずは動き始めないと!って行動してくれた環境省と槍・穂高方面の関係者の方々には敬意を表さねばと考えます)

こんな事を書くのは、実は面倒くさいし・・自分を縛ることになるので腰も引けるのですが・・。

歳を取ってしまい山で流せる汗も少なくなった自分が、みんなの山を末永く楽しめる為に「今の自分に出来る事」と考え、作文することによって少しでも相互理解に繋がって良い方向に進んでくれればと書いております。

お互い様なのです。

2021-12-23

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クレソン?仙人谷の水辺に自生しているのですが・・違っていたらゴメンなさい。

先ページでは極端な出来事と突発的な災害時の事などを書きましたが、お陰様で応援して頂いている利用者の方々の方が断然多いのが事実です。

今年も宿泊受付していると、料金より1,000円多かったので「1,000円札1枚多いですよ」って返そうとすると「道直しに寄付させてください」って申し出られました。 今年の槍・穂高方面での取り組み等で現状を知られたらしいのですが「すごく有難いのですが、ここで今頂いても上手に生かすことが出来ないから」と丁重にお断りさせてもらいましたが本当にありがたく感じました。

私は営業期間中、毎朝なるべくお客さんを玄関で見送るようにしています。

体調の悪い方がおられないか?靴底剥がれてないか?靴紐がちゃんと結ばれているか?スパッツ逆につけていないか?ザックのバランスが悪くないか?等々を見る為なのですが・・・。

本当は・・お客さんが出発前に言って下さる「ありがとう」を聞きたくて出て行っているのかも??(ブッキラボウだし、朝カレー食べ食べ出たりすることも)

オンボロ小屋だし豪華な食事も出せないのに安くはない料金を支払っていただき、加えて「ありがとう」を言ってもらえるなんて・・・。

我々の仕事を、理解してくださって応援していただいているからだと!カッコ良く言えば「やりがい」を実感できる瞬間です。

毎日のお客さんからの「ありがとう」が温かい激励(魔法の呪文?栄養剤?)となって、「こちらこそありがとうございます。次も頑張らねば!」につながっています。

本当は、世の中には「世のため人のため」我々よりもっと大変な仕事をしている人が沢山いるはずなのに、毎朝ダイレクトに「ありがとう」を頂けて、我々は幸せ者だよな~なんて思ってしまうのです。

まとまらなくなってきた~っ・・今日はここまでっ。

言い訳ではありませんが!(分かってもらえている方も多いのですが)

2021-12-22

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今年8月末の増水した仙人谷ダム(洪水時は、ゲート全開で水煙にまみれてしまいます)

しつこく続く。

ある山岳関係のイベントで、開場直後に近くの相談員ブースの前へザックを担いだ大柄な中年の男性がスタスタと歩いて、ある相談員のブース前で立ち止まり直立したまま座っていた相談員(山小屋関係者)に向かって大声で一方的に何やら話し出されました。(怒鳴るまではゆかないけれど強く演説調に)

周囲の相談員も来場者も何が起こったのか?、しばらく(2分位?)言いたいことを言うだけ言って「キレイな回れ右」(警察・自衛隊あがり?)してスタスタと会場出口に向かって歩いて帰ってゆかれました。

近くの相談員・来場者・スタッフとも「唖然」としてしまったのですが、要は「大混雑した日に山小屋で酷い扱いを受けた」ことが許せなくて会場に来て直接苦情を伝えに来られたみたいでした。

当時の状況が分からないので、簡単にどうこう言えませんが混雑時の山小屋が修羅場?と化していたのは想像出来ます。(その場で満足な対応が出来なかったものか?多分、それどころではなかったのかもしれないけれど・・)

私自身公務員(一応)からの転職組なので、山小屋運営について初めの頃は理解不足というか勘違いというか・・単純に収納能力の大きな小屋のハイシーズンの人出を見ていると「一日で凄い収入になるんだろうな~」なんてことを考えてしまっていました。

先の台風19号の話と被りますが、平成7年7月の大洪水で交通機関が壊滅してしまい小屋建屋は被害を受けていなくても登山者が山に入ることが出来なくなってしまい幾つもの山小屋が営業が出来なかったり収入が激減してしまいました。 (阿曽原温泉などは規模も小さく従業員も少なく、シャーないからって災害復旧のアルバイト等で糊口をしのぐ?ことも出来たのですが・・)

ちなみに今年のお盆は大雨で、阿曽原は元々夏は宿泊者が少ないので被害というほどのものではなかったのですが、普段のお盆なら数百人単位の宿泊者が有る小屋が「0人~一桁」だった小屋もあったそうですし、槍穂高・飛騨方面では地震の影響もあったみたいです。

規模の大きな山小屋は、沢山の従業員やアルバイトを抱えて(大きな小屋は阿曽原の客室定員数をはるかに超える人間が働いています)食材や資材・燃料等をヘリコプターで大量に運んで準備をしていたものが無駄になったり・・・。

他にも設備を更新するにも莫大な予算が必要になるし・・宿泊者が多く成ればそれだけ、火災や食中毒等への責任も大きくなるし・・オフシーズン(暇な時期)も沢山あって・・そんな苦労を後から知ると、超混雑時だけを見て「濡れ手に粟」みたいに思ってしまわれる方がいるのだろうな~なんてことを考えてしまいます。

まだ続く

理解していただくために、現実を知ってもらうのも。

2021-12-20

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東鐘釣山トロッコ列車沿線の巨木は逞しく!

続き

一昨年?台風19号の災害で、関東方面からの新幹線を始め交通機関が壊滅してしまい天気が良いのにキャンセルが相次ぎました。

このように、登山者が原因ではないキャンセルについては仕方が無い事なのですが、登山者側に原因がある場合についてはどうしたものか???

更には、同じグループが別の名前で別の日に予約を入れて片方の日だけ来て別の日をキャンセルしたり、ひどい時はキャンセルし忘れていて、こちらから連絡すると「先週行きました」って返事が返って来たりすることも・・。

また、ある山域では付近の3軒の山小屋に同じ日に同じグループで予約が入っているケースが発覚したこともあったそうです。

どうしても登りたい気持ちもわかるし、当日の体調次第では目的の小屋まで届かなくなってしまうかもしれませんが、コロナ対策で宿泊者数を制限していた中でスペースを空けて食事を用意して待っている側からすればスミマセンで済まされても・・・。

コロナ禍が収束しても、以前の様に混雑時には窮屈に収まってもらうスタイルでは営業出来なくなることも考えてゆかねばなりません。

・宿泊料金の値上げ! ・予約金制度の導入! 等々、立地条件や客層等々の違いで各小屋それぞれ新システム導入されてゆくのではないかと考えられます。

こんな事は書きたくないし読みたくもない人もおられるのは重々承知なのですが、山があって山に登る人がいる限りは山小屋・登山者・行政など関係機関が理解し合いながら山に関ってゆかねば「北アルプストレイルプログラム」みたいな良い取り組みも上手く行かないのではと心配になるので、これからもチョイチョイ山の問題について書いてゆきます。

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