阿曽原温泉小屋

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来シーズンの予約について。

2021-12-20

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鐘釣で見つけた「サワガニ」(かなり大きかったのですが、残念ながら亡くなってました)

先日の会議でも出された問題なので紹介しておこうかと・・。

実は先月小屋閉めから帰って、今シーズンも終わって「ヤレヤレ」後は事後処理を・・・なんてことを思っているところへ、来シーズンの小屋の宿泊予約の問い合わせ電話が何件か入って来ています。

コロナ禍が先の見通せない中、来シーズンの営業形態もまだ決められずにおりますので、方針が決まり・予約帳が作られたらこのページでお知らせしますのでそれまでは御容赦ください。

そして予約方法については、先日の「北アルプス山小屋協会」代表者会議や「山松会」の集まりでも話題に出たのですが「予約金」「キャンセル料」についてでした。 

すでに予約システムを確立実行している小屋もあるのですが・・。

毎回議論になるのが「予約金」「キャンセル料」惜しさに「悪天候」「体調不良」「アクシデント」等が発生してしまっても無理して入山されることは無いだろうか?

下界と違い厳しい条件の中で建ち自分の脚で歩いて来てもらわねばならない山小屋ですが、街中の宿の様に当日キャンセル100%なんてことも無理があるし・・・。

かといって、このままでは経営自体が立ち行かなくなるのでは?

コロナ禍以前はなんとか廻して来たのですが、収容人員を制限しての経営では・・更には立地条件も利用者層も様々な山小屋協会です、ジレンマというか頭の痛い切実な問題が持ち上がっているのです。

続く

ドローン無しでは・・。

2021-12-19

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昨日の夕方、一時的に陽が射しました。(負釣山には大した積雪が有りませんでした)

昨日は、BSプレミアムの影響なのか?反響があったみたいで・・小屋のホームページへのアクセス数が40%ほど跳ね上がってました。(さすがゴールデンタイム)

テレビと言えば、月末の29日午後9時からの BSテレビ東京(7チャンネル) も、二時間スペシャルで黒部を特集してくれるらしいので興味のある方はご覧いただければと思います。

それにしても、昨今の迫力ある映像はドローン無しでは考えられなくなってきた感があります。

先日の「北アルプス山小屋協会」代表者会議の席でも、森林管理署によれば個人からのドローン飛行の届け出数が増えて来ているとのことで、実際に稜線・高原・キャンプ場を問わず見かけるようになって来ているそうです。(確かにYouTubeで沢山の映像が流されています)

そんな中で多く飛び過ぎていると、山小屋への物輸・レスキューヘリコプターが飛来した時に事故が発生しないか?雷鳥が猛禽類等の天敵と間違えないか?との心配する声が聴かれました。

ヘリコプターは、電車と違って決まった時間に決まったコース・高度を飛んでくるわけではありません。

それはドローンも同じなのですが「ここまで影響ないだろう」と気付いてくれるのは良いほうで、侵入方向によっては尾根の裏からイキナリ現れたりして直前まで気付かない人も出て来るのではないかと・・。

昨今の物輸ヘリコプターの料金高騰に頭を悩ませている山小屋業界なのですが、万が一エンジンへの吸い込み・テールローターへの接触等で墜落事故でも発生してしまえば「山小屋経営への影響が出て来るのは必至ではないか」と懸念する声が上がっていました。

今のところ規制が追い付いていないというか、物輸・遭難捜索等々ドローンの公益的な可能性が大きくなって来ている中では規制も出来ないのが実情なのだろうと。

取りあえずは、山岳地帯でドローンを飛ばされる方に対して様々な危険性・影響などを伝えて「飛行させる時には、周囲の状況に注意する等していただくように呼び掛けてゆくしかない」って話をしたところです。

好評だったそうです。

2021-12-17

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十字峡の吊り橋直下。

先月11月23日に、BSプレミアムで放送された「錦秋の剱岳 幻の滝を撮る」が好評だったらしく、明日夜19時30分から再放送が決まったそうです。

(前回放送されてから、まだ一ヶ月も経っていないのにゴールデンタイムとは!)

詳しくは 「地球トラベラー」  見応えのある映像でしたので見逃された方は是非とも!

※チョッピリ、ブルー・・。

富山県東部には「暴風雪・波浪警報」が出されて、夕方から雷と強風が吹きつけて・・雷が静かになったと外を見ると積雪が!

先程、除雪機を倉庫から出して燃料満タンで試運転も済ませておいたので準備万端なのですが・・・。

前日も午前一時まで呑んでしまい、未だ復活していない身にしては・・翌朝から雪掻きかと思うと少しブルーなのです。(二日酔いの回復が遅れるのは、加齢のせい?ただの飲みすぎ?それとも寝不足??)

問題山積だけど!

2021-12-16

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誰かが動かなければ。

一昨日午後から黒部市民会館で、北アルプス山小屋協会の五方面の組合代表者と環境省等からも参加して頂き「連絡協議会」的な??寄合を開催しました。

いろいろ検討項目が有ったのですが一番の肝が、北アルプス南部地区の槍・穂高方面で試験導入された 「北アルプストレイルプログラム」 についてでした。

要は、登山道の維持管理を行うにあたり公費負担だけでは賄えなず各山小屋が歴史的経緯・災害や突発事案への対応・・等で、労力・費用等を負担して来た部分もありました。

山小屋に余力の有るうちは「しゃーないな~」みたいな感じで対応して来たのですが・・・コロナ禍の発生や物輸ヘリコプター費用の高騰等々で山小屋の存続自体が怪しくなって来ました。

そうなると、登山道の維持管理に振り向ける余裕がなくなる~登山道が荒廃してゆく~安全に歩ける人が限られて来る~登山者が少なくなる~山小屋が廃業~将来的に自然景観を楽しめなくなる・・!(他にも、入りやすい場所に利用者が集中してしまうオーバーユース問題等々)

みたいなことにならないか?山小屋だけではなく維持管理に携わる山岳関係者は心配しているところなのです。

ならば役所が税金を投入してって意見もありますが、日本国民の中には全く山に関らずに一生を終える方もおられる筈で・・私的には、「特別な自然公園」を楽しみに来る人が維持管理に一定の負担をしてもらうのは至極当たり前の事の様な気がするのですが・・?(遊園地の入場料的な?)

そこで、本年北アルプス南部地区で試験導入してみた「北アルプストレイルプログラム」の説明・各方面の実情・制度導入するための問題点等などを閉館ギリギリまで意見交換したのですが・・議長役の私が、かなり脱線してしまうので、まとまらない部分もあるし、そもそも直ぐに答えが出る問題ではないのだから、腹を割って意見を出し合うところから始めねばと!(言い訳??)

維持管理の必要性は各方面理解しているのですが、様々なハードルが見えて来たのも事実です。(そもそも簡単に結論が出る訳がないのですが)

しかし試験導入してみて、利用者(登山者)からは予想以上に理解が得られたと報告もありました。

今流行りの持続可能な仕組みで、楽しく安全に「山に入る」ために、管理者・利用者が理解して協力し合える仕組み作りをしてゆかなければ!

そもそも山小屋が、登山道の維持管理について責任を持たなければならないのか?みたいなことを言われる方もおられますが、そこは目の前で登山道が荒れて難儀している登山者の対応して来たし、実際に草を刈って雪渓切って崩れた石を除けて来た経緯もあるので他人事ではないのです。

大きな事言うつもりはありませんが、後の世代が山を楽しめなくなってしまっては申し訳がありませんので、もう少しがんばってこの問題に携わってゆこうかと・・このテーマは余裕が出来たら私見を書いてゆきたいのですが・・制度やシステム等々大きなテーマで収拾が付かなくなるのは目に見えているので、なかなか手が出しずらいのですが・・・。

テーマに取り組むことが「環境保全」「自然の中で浸れる感動」の為になると考えます。

ここで書くことで、一緒に問題を理解して考えてもらえる方が増えると信じて?余裕があれば、たま~に書いてゆこうかと・・話が大きすぎて、書き切れないのは解っているのですが「まずは動き出さないと」!

今日は寄合!

2021-12-14

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暗いトンネルから見る、光が当たっている紅葉がキレイです。

今日の午後は、「北アルプス山小屋協会」の五つの組合の代表者に黒部市まで出向いてもらい連絡協議を行う予定です。

コロナ禍で昨年から総会も出来ずにいるのですが、たまたま黒部が幹事組合だったので繰り越しで「二シーズン」続けてお世話をすることになっていて、長野・飛騨地区等は遠路遥々来て頂くことになります。

コロナ禍でなくても、なんだかんだと検討事項は有るのですが・・コロナ禍で見えてきた問題も沢山あって、今日の寄合が実りあるものになる様に会場設定(準備から事務局任せですが)と議事進行を頑張ってきます。

本来は、こんな感じなのです。

2021-12-13

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少し上流では巨岩が。

昨日の話の続きですが、鐘釣の河原露天風呂から少し上流には巨岩帯が始まります。

水量は少ないのですが「黒部川の本来の姿!」的な場所です。

この辺りからトロッコ列車の線路は、トンネルになってしまうのでチラッとしか見えないのが残念なのですが・・。

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