阿曽原温泉小屋

k

今にも落ちそうでした。

2022-08-26

写真

雪渓のトンネルが薄くなって

昨日の阿曽原谷の雪渓の状態ですが、下部の穴が大きくなってブリッジ部分の雪がかなり薄くなって来ています。

注目してほしいのが、上部右側に空いている穴です。(穴の先に崖が見えてます)

先週末に小さな穴が開いて毎日大きくなるにつれて、穴の周りの雪面が窪んで左側の雪面に横方向にクラック(割れ目)が入って来ました。歪みやクラックは雪渓全体のバランスが崩れ出した証です。

1.仙人谷上部の雪渓状況 2.東谷出合いの吊り橋補修状況

2022-08-25

写真

雪渓に穴が空き始めました。

1.仙人谷上部について

仙人温泉上部二又の先は、雪渓に穴が空き始めています。

この先ドンドン状態が変わるはずですが危険個所は見れば分かるはずですが、濃いガスで視界が悪い時には注意が必要になってきます。

仙人温泉上部二又 は、毎シーズン状態が悪くなるとルート取りに悩む場所ですが、今シーズンは雪渓がタップリ残っていてまだまだ安定しています。

2.東谷出合い吊り橋 補修について

業者さんによれば、落下して来ていた倒木を処理したら歪みが補正されて、上手く行けば来週中には修復が終了しそうだとのことです。(天気が悪くて予定通りに行かないかも?)

吊り橋の修理が済めば、下の廊下の下半の道路補修工事に向かえます。(歩道の損傷状況の確認が出来ていないので、何時頃から「十字峡」まで行けるかも不明です)

併せてヘリコプターでの下の廊下の下半の上空からの調査も予定されているのですが・・・天気予報が悪くてフライトは遅れそうとのことでした。

残雪量が半端なく!

2022-08-25

写真

新越の雪渓を下流側から

2ページ前写真の裏側になりますが、残雪ブロックを乗り越えて振り返って見た残雪の状態です。

開通前はロープをフイックスして高巻きしながら作業に通って、開通を迎えるころには残雪は無くなるのですが・・・。

なんで9月は無理なのか分るでしょ!

2022-08-24

写真

奥の白い残雪が「黒部別山谷」

写真は「大ヘツリ」 辺りから「黒部別山谷」方向です。

黒部川が大量のデブリで完全に埋められ、流れの部分だけががトンネルになっています。

左岸の岩壁にある登山道は残雪の中に消えてしまっていて、このままでは通り抜けることが出来ないのが判っていただけるかと!

写真中央奥の白いのが「黒部別山谷」の残雪になります。(あそこで、黒部川は右に曲がります)

下の廊下の開通は遅れそうです。

2022-08-24

写真

新越の滝の対岸付近

やはり「下の廊下」の開通は遅れそうです!

黒部ダム側から調査に入った写真ですが、「新越の滝」 対岸の登山道が完全にスノーブロックで埋まって塞がれています。(チョロチョロと細い水が流れて岩が磨かれている場所です)

奥の残雪は高さも厚さも有るのが判りますが、その下に道が埋もれています。

他にも「大ヘツリ」上流側の枯れ沢にも大量の残雪が確認されたとのことです。

融けるのを待っていてはシーズンが終わりそうだし、迂回路を作るにしても上流側から順番に作ってゆかねばならず、九月中に上半の整備を終わらせるには常識的に考えても無理と考えられます。

更には仙人谷ダムから上流に向けての整備は吊り橋の整備が終わるのが何時になるのか見通しが立たず着手時期もハッキリしませんし、核心部の 「白竜峡」 が残雪で埋められていると推察できます。(白竜峡の高巻き迂回路を作るには、大変な手間と労力が掛かります)

以上を総合的に勘案すると、「9月中の開通は無理!」との判断になります。

9月23日前後から「下の廊下」を歩く計画の予約が入っていますが、計画変更を今のうちから考えておかれることをお勧めいたします。

子供かっ!?

2022-08-24

写真

三連丸太橋上の釜の下流に、手作り堰を作りました。

橋の架け替えの話に戻りますが、流失した左岸側の橋の下は元々水量がそれほど多くは無かったというか中間の橋から土砂斜面に降り立つための役目の橋でした。

直上にある滝の釜から溢れ出す水の多くは中央の橋下に向かっていたのですが、洪水時にあまりにも水量が多かったのか?流木が橋脚に引っ掛かったせいで流路が変わったのか?左岸沿いに強く流れ出して斜面を抉って岩盤を剥き出しにして強い流れが向かう様になって橋が流失したみたいです。

流失翌日の 写真 を見ると強い流れが岩壁に沿って下っています。(ちなみに架け終わった  写真  を比べると水量が減ったのがよくわかります)

新たに架かる橋は一段低い場所になるので、このまま橋を架けても少しの増水で洗われることになり最悪流失してしまうでしょう。

という事で、大仏が流木を刻んでいる間に私は流路変更させるために、釜の縁の川底の石を引き剥がしては水流を真ん中に向かわせると共に剥がした石を左岸の岩壁に向けて投げ入れてゆきます。

徐々にですが流れの向きが変わってゆき、両手で持ち上げなければならない「漬物石?」ほどの石で左岸沿いの流れを塞いでいった成果が写真です。

最初は、長靴に水が入らない様に気を付けていたのですが・・流れを変える為には川底を深くしなければならず深くなれば長靴の中に水が水が入り出すのですが、面倒臭がりの私は構わず石を持ち上げては左岸に積み上げてゆきます。(おかげで長靴の中が洗われました)

流木処理を終えた大仏が釜まで上がって来て、冷水で水浸しになっている私がはしゃいでいる様に見えたのか?「子供かっ!」って笑いながら声を掛けます。

かなり流れが変わったところで、中間橋の下に向かう流れが巨岩二つで挟まれて小さな滝のようになっていて、その巨岩の間にに挟まる様に塞いでいた50×60×40㎝ほどの大きな石を動かせば滝に流れる水量が断然多くなるだろうと、長さ120㎝の鋼鉄の大バールで突っついてテコで動かしてみます。

これが動くけれど落ちず・・・痺れを切らした私は、大仏がバールで浮かした大石を水流の中に屈み込んで相撲の「押し出し」のごとく脇を締めて両手で押し出して(道具を使い始めた石器人?)・・当然のことながら全身冷水でずぶ濡れになりましたが浮かせると水流がサポートしてくれて大石を押し出す事に成功して、左岸に向かっていた流れが大きく変わったところで架橋の本体作業に取り掛かったのでした。

山の中での仕事は道具も人手も限られるので、子供やサメや石器人にならなければならないこともあるのです。

アーカイブ

最近の記事