阿曽原温泉小屋

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なんで??そこ行く!??Ⅱ(やっぱり暇な日には)

2023-10-13

写真

怒りの土石流!?

続き

優しいY小隊長は、警備隊本部と今後の捜索方針を決定するのに連絡調整いあたっているところへ、道迷いされたとおぼしき方の家族から「到着確認」の電話連絡が入り登山計画の詳細・体格や服装等々の情報が入ります。

翌日もヘリコプターがフライト出来るか怪しい天気なので、立山室堂から警備隊員二名が黒部ダム経由で内蔵助谷~真砂沢方面へ歩きで捜索に入ることに決定。

併せて、翌日に阿曽原から下の廊下を黒部ダムに向けて歩く知り合いのガイドさんと黒部ダムから阿曽原に向けて歩いてくる星野カメラマンに連絡を取って「それらしい人物がコースに歩いていないか」を依頼します。

そうこうしているうちに、小屋泊まりとテント泊の予定の男性のコンビの内のテント泊予定の巨漢男性がザーザー降りの雨の中をズブ濡れで19時半頃到着します。

消耗しているし小屋に泊まるよう話しますが、テントを張ると言い張るのでテントを張りに向かわせましたが・・・かなりの巨漢男性は30分ほどして小屋に帰って来て「やっぱり泊めてください」って帰って来て・・・客室はキャンセルで余裕が有ったのですが既に寝ておられる方もおられて今更ドタバタと部屋に入ってもらう訳にもゆかず、食堂に布団を引いてあげることにして、ついでに道迷いの男性が遅くに小屋に届くかもしれないのでその分の布団と毛布も敷いておきます。

翌早朝、真砂沢ロッジから「探している男性かまだ分からないけど、剣沢に架かる吊り橋を撤去に向かった業者さんが対岸で助けを求めている男性を確認した」との連絡が入ります。

本人だと確認が取れて一件落着!なのでしたが・・・。

先に紹介した高熱隧道に入り込んだ女性にしても、この道迷い男性にしても・・・途中で疑問に思わなかったのでしょうか???

〇真っ暗で高温のトンネルにレールが敷かれていても突き進む!

〇下流に向かわなければならないのに上流に向けて歩いて行き、更には間違いを指摘されていたのに突っ込んで行く!

疑問を持てば確かめる! 「自分の身を守る」為の基本中の基本ではないでしょうか?

ちなみに巨漢男性は、連泊して足腰の回復を待ってから欅平に向かわれました。

今シーズンは、大きな事故はまだありませんが・・・毎日ナンダカンダト起きてしまう阿曽原なのでした。

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