絶対ダメ!!!
2023-10-12
絶対やめてください!
昨日午後、関西電力上部専用鉄道 仙人谷ダムから欅平に向けた高熱トンネル内に迷い込んだ女性がおられたそうです。
トンネル内は高熱隧道の舞台になった区間で、現在でも高温でガスも噴き出している箇所もあります。
更には、高熱隧道部分は硫黄系ガスが濃いため電灯設備は腐食するため設置できず仙人谷ダム~阿曽原間は真っ暗、トンネル幅も機関車幅ギリギリしかなく待避所も真っ暗で解り辛い区間です。
ちなみに入ったとしても、途中の管理用出口は全て鍵が掛かっており、外に出ることは出来ません。
警備隊のY小隊長がキャンプ場に行って、当該女子を見つけて事情聴取したところ、仙人谷ダム~関電人見寮の間の冬季歩道を歩いていて迷ってしまったと言い訳していたそうですが、そんなところに入り込めば、普通の方は「オカシイ?」と思い引き返すと思うのですが・・・。
(実際、迷い込んだ話は聞いたことがありませんし、冬季歩道には案内板が設置されていて迷う人はいません)
今回は、単独女性が高熱トンネル内にいる時に列車が走って来て運転手が早く気づいて急停車してくれて、乗せて連れ帰る訳にもゆかず阿曽原で臨時停車してワザワザ車掌が出入り口の鍵を開けに出てくれたそうです。
上部専用鉄道は欅平からのトロッコ列車と連絡しており、途中で時間を潰してしまい乗り継ぎ出来なくなると大変な迷惑になります。
来年から「黒部キャニオンルート」として一般観光客を少しだけ受け入れることになっているのですが、そのためのトンネル内の安全対策工事が続いており不定期でも運行されていますが、そもそもが発電施設は「重要防護施設」(テロ対象施設)ですので、部外者(登山者を含め)が立ち入ることが出来ないエリアです。
仙人谷ダム付近は以前冬季歩道の外側を歩いていただいていたのですが、落石の危険が高いとのことで関西電力さんの好意で冬季歩道を登山者に開放してくれた経緯があります。
登山者と関西電力さんの信頼関係の上に立っての対応なのですが、このようなことがあってよい関係が続けられなってしまえば結果として登山者全体の不利益に繋がってしまうことになります。
写真は仙人谷ダムから見た上部専用鉄道の鉄橋ですが、左側に続くトンネルが高熱隧道になります。
今後、絶対に立ち入らない様に願います!!!
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