阿曽原温泉小屋

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春です。仕事が始まりました。

2023-04-02

写真

途中の道で引っ掛かってしまい太い枝を再処理中

十年ほど前に発生した カシナガキクイムシ 被害によって、立ち枯れした樹木が山中で倒れ始めています。

毎年恒例の 黒薙温泉旅館 露天風呂周辺の山腹点検に入っていますが、去年に続き今年も「山腹に朽ちた倒木が留まったままになっている」との連絡が入り、昨日処理に行って来ました。

写真のポイントの20ⅿほど上部の斜面で朽ちて倒れた巨木の根っ子部分が、不安定な岩盤を固定するために張り込んであったワイヤーに引っ掛かって留まってしまっていたのです。

朽ちた巨木をそのままにしておけば、近い将来ワイヤーに引っ掛かっていた朽ちた根部分が腐り切ってしまえば斜面を滑り出すのは目に見えていますし、それまでにも太い枝が折れて落下してくることもあるし、根が剥がれた山腹斜面は屑石が不安定に残っているので落石の不安除去のために処理して来なければなりません。

(営業が始まれば、この斜面下を歩かねばならないので、危険は事前に除去しておかねばなりません)

現地に着くと幸いなことに安定していてくれたので、上部からロープで下降して作業者と倒木をロープで確保してから真下に向かって倒れている朽木の先からチェンソーで適当な大きさに刻んでバラバラにして行きます。

切り離された部分はそのまま落下してゆきましたが、作業が終わり下山してみると一番大きな朽木部分が途中の道に突き刺さる形で止まってしまったのが写真です。

朽ちてはいますが、中心部分は身が詰まっていて太さも重量もあったのですが、太い枝をカットしてから前後に転がすように押すと、ゆっくりとズリ下がり出してくれて右側の斜面に落ちて行ってくれました。(こんなデカい朽木を押そうなんて・・・道具を知らない石器人?)

朽木が落下して行く時には、最初はスローモーションのように見えますが落下しだした瞬間は自分の身が引っ張られるような感覚がして「ヒェー」思わず叫んでしまうのでした。

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