阿曽原温泉小屋

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20年前のTVなんですが・・。

2022-09-05

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国見辺りからの剱岳(左に下る早月尾根の険しさが分るでしょうか)

お知らせです。

20年前にNHKで放送された「プロジェクトX 挑戦者たち‐魔の山大遭難‐決死の救出劇」 が再放送されることになったそうです。

放送予定は、 ・9月13(火)21時  ・9月19日(月)18時17分 いずれもBSプレミアムと4Kでの放送だそうです。

私がペーペーの頃の大先輩達が決死の救助活動の記録ですので、興味のある方は御覧になってください。

ハシゴ段乗越方面は通行禁止です。

2022-09-05

「ハシゴ谷乗越へ向かうルートは、当面通行止めになります!」と、真砂沢ロッジから連絡が入りました。

先月20日の大雨で  真砂沢ロッジ先 の剣沢に架かる「吊り橋」が流失してしまい、現在は雪渓を渡っているとの報告をいたしましたが、その剣沢に架かる雪渓(スノーブリッジ)が崩壊しそうになって来たとのことです。(昨日現在でロシアンルーレット状態とのこと)

吊り橋が架かる見通しは立っていないのですが、水量が減って来れば仮設の橋を架けることが出来ないか模索中だそうです。

仮設橋が架かれば直ぐにお伝えしますが、詳しいことが知りたい方は「真砂沢ロッジ」「室堂山岳警備隊」まで連絡してみてください。って連絡しても橋が架かる訳ではありませんし、電話を受ける側にすれば迷惑かもしれませんので・・・?

修復作業の着手は遅れています!

2022-09-03

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今年はクワガタを見ることが少なくて、オニヤンマがやたらと目立つ夏でした。

雨が続いて小屋は暇で暇で・・・でも、なんだかんだと用事や作業が入っていて大仏と交替でドタバタしてます。

大仏達7名は、昨夜から飛騨市の民宿に泊まり込んで「歩荷」を頑張っています。(今日午後の雨雲レーダーみると・・・苦戦している事でしょう)

いつものシーズンならば、9月に入れば「下の廊下」上半の道路修復作業に入ってくれているのですが、先から御伝えしている通り 大量の残雪 が残っていて融雪を待ってからでないと通勤に手間と時間とが掛かるだけでなく危険過ぎる!との判断で本格的に作業に入れるのは13日頃からになる予定です。

ちなみに残雪量だけ見ると、数年前にシーズン終了まで開通できなかった年の残雪量よりは少ないようです。

「下の廊下」下半の作業もそろそろ入ってくれるはずですが、これだけ天気が悪い日が続くと・・・。

東谷出合い吊り橋の修復が終わっているので、私も十字峡ぐらいまでは様子を見に行きたいのですが、明日からテレビの撮影隊が入って来るので数日間は動きが取れません。

23日以降で「下の廊下」を歩く予約がポツポツ入っておりますが、常識的に考えれば通り抜けは無理と考えられますので、予定変更?キャンセル?なりをしていただかないとと考えております。

計画立案時点で山歩きは始まります!(よく読みましょう)

2022-09-02

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帰ったら阿曽原谷の雪渓が崩壊してました。

昨日帰ったら「ドーン」と大きな音がして、阿曽原谷の雪渓ブロックが崩壊しました。

例年ならば向かって左側(右岸)の岩壁に張り付く残雪は、そのままの形で小さくなってゆくのですが、今年は一気に細かく崩れてしまいました。(雪が柔らかかった?仙人温泉直下も無くなるのが去年より早かった)

大きな塊のままだと永く残るのですが、崩れたブロックは表面積が多くなるので融けるスピードが速くなります。

※心配になります

最近チョイチョイ問い合わせの電話で、「ホームページを見てます」と言いながら大変丁寧に質問される方ばかりなのですが・・・。

〇「雪渓が壊れたみたいだから、下の廊下は9月に歩けますかね?」(阿曽原谷って書いてるし・・)

〇「10月の予約を入れたいのですが」(9月30日以降小屋締めまでは予約でいっぱいって書いたんだけれど・・)

〇「キャンプ場は何張り張れますか?予約は必要ですか?」(何回か書いてるつもりだけど)

FAX予約は中止しています!

などなど、特に雪渓崩壊の写真はルートではない谷のものですが、「下の廊下」ルートの雪渓崩壊と勘違いされておられる節が(事故に直結しますから!)・・・「ホームページ見てます」って、直近の情報だけを読んで電話して来られている方が何人もおられます。

なるべく継続してホームぺージを見てもらって、毎年状況が違う黒部の正しい情報を伝え続けて、黒部を歩こうと考えてくれている人達にズ~ッと黒部の事を気に掛けてもらえることが事故防止に繋ると考えて書いているつもりですが・・・。

更新頻度が多くて、遡って読んでくれてないの? 書き過ぎ??? 暇な時期は少ないスタッフで切り盛りしているので、問い合わせ対応の負担軽減も大きな理由なのですけれど・・。

山歩きは計画を立てて、地形・その時期の天候・コースの難易度・メンバー構成等々の情報収集するところから既に始まっていますから!

目的は同じ!

2022-09-01

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コロナの影響??時間潰しで休んだ駅前広場はガラガラでした。

東京日帰りを挟んで、買い出しやら作業の契約やら・・怒涛の三日間をこなして帰って来ました。

白馬山荘の松沢社長・横尾山荘の山田社長の三名で向かった環境省では、局長室へ表敬訪問してから自然公園課長が我々山小屋の実情説明(苦境)を予定時間をオーバーするほど大変真剣に聴いて頂いて「上京してよかった!」と素直に思えました。(大きな小屋は、規模に応じて被害も大きいみたいです)

私的には、先のページで書いた「突発災害対応の積立金」的なものの話には興味を持ってもられたみたいで・・それだけでも私が行った甲斐があったかなって。

実情を知ってもらって、どうゆう対応が出来るのか?どんなことが無理なのか?腹を割って話が出来れば信頼関係も出来上がってゆくはず。(セッティングしてくださった長野事務所長には大感謝です)

だって環境省も山小屋も、「国立公園(日本国の宝)の保全と利用のために」って大きな目的のために動いているのは同じなんだから!

この「大きな目的」は利用者である登山者の方々も「想っているけれど何すればいいの?」的なところが有るはずです。

みんなで一緒に、山を守って山で楽しむ為に考えてゆけるのが理想???

乗り掛かった舟???私に何が出来るのか分からないけれど・・・でも動かない事には何にも始まらないし・・シャー無いからもう少し身体動かさねば!なんてことを思って帰って来ました。

災害等、突発事案については?

2022-08-30

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滝谷の橋下には土砂と倒木がギッシリ(重機は管理組合で中古を買いました)

今回の大雨で被災した祖母谷温泉に向かう道路は、それまで管理して来た国土交通省が祖母谷川での砂防工事が一旦終了したため、富山県・黒部市・黒部峡谷鉄道・沿線の関係山小屋三軒で費用を出し合って「欅平~祖母谷温泉道路管理組合」というものを設立しました。

毎年、道路と奥鐘橋の除雪・斜面の浮石点検・草刈り・ガードレール等の設置と撤去・次回購入する重機の為の積み立て等々を行いながら管理して来ました。(会長は黒部市副市長、道路に関係ない私がなぜか副会長???)

今まで災害が繰り返されてきた道路なのですが、国土交通省が管理してくれている間は任せておけばよかったのですが・・・組合設立時に突発的な災害復旧等のために使う「積立金」を積み立ててきていたので今回の道路復旧費用に充てることを予定しています。

一般的な登山道の多くはは行政が管理する形になっていますが、被災しても緊急に利用できる財源が有りません。(少額で済むものは別ですが)

今回も真砂沢からハシゴ段乗越に向かう橋が流失しても、大した作業ではなくても奥山ではヘリコプターで資材を運搬しなければならず・・費用が嵩み急に用意できないみたいです。

以前も、剣沢二又の吊り橋が鉄砲水で流失した際も復旧費用が無いので・・・我々が阿曽原から山越えして現場に入り流木を引きずって来て仮設の橋を架けに行ったことが有りました。(大仏は、橋の補修に阿曽原~二又間を日帰りしたことも!)

登山道整備の管理については、山小屋が「シャーないな~」的に行って来たものも多く曖昧なまま管理が行われてきたのですが・・・今回の様な突発的災害には直ぐに対応できない問題が出て来ていました。

各登山道は、管理方法・作られた経緯等々様々だし、金が絡んでくる話なので議論が必要ですが・・・我々が運営している管理組合のように「積立金」を持っての管理方法もモデルケースになるのではないかと??

登山道が整備出来ていないと、登山愛好者は安心して山歩きが出来なくなるし、貴重な山岳環境の保護管理も出来なくなってゆくのは目に見えています。

山の素晴らしさを次世代に残すためにも、関係者が知恵を絞る時期に来ているのではないかと!

いざ「霞が関へ!」せっかくの機会だけど、上手に説明して来れるだろうか???なる様になれってか!行ってきまーす。

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