阿曽原温泉小屋

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黒部の草刈りは大変なんです。

2022-07-26

今日から「白馬岳~祖母谷温泉線」の草刈りに大仏達一行が草刈りに入ります。7月初めのパトロールでは残雪・倒木が多く通行困難でしたが、そろそろ雪が融けて草も茂って来ている頃でしょう。

草刈り機・チェンソー・燃料・食料等々100ℓの特大のザックに荷物を詰め込んで、不帰避難小屋 まで担ぎ上げて、避難小屋に泊まり込みながらの作業になります。汗まみれでヘトヘトで帰っても「風呂」「食事」「布団」など有るはずもなく大変な重労働ですが毎年頑張ってくれています。(お楽しみは、ペットボトルに詰め替えたウイスキーだけ)

平成7年から行政から委託を受けて阿曽原小屋から人間を向かわせており、私も当初は大仏と交替で入っていたので苦労は身に染みて分かっているつもりです。

引き継いだ当初は、コース全体が道幅より少しだけ広く手狩りしてあるだけで、標高が低くなると藪が大きくなり登山道に倒れ込んで来て歩き辛かったのですが、山側斜面に一歩・二歩踏み込んで根元からクマザサなとの硬い藪を刈り払いながらの作業を苦労しながら毎年繰り返したおかげで随分歩き易くなったのです。

予算も限られており引き受けてくれる業者・森林組合もないだろうし、万が一引き受けてくれたとしても割に合わず登山道の幅だけ張り払って終わりで精一杯かと・・。

大仏は、「せっかく苦労して広く刈り込んだ登山道が、手を抜いて数年で元の藪藪道に戻ってしまうのが忍びない」ってことで今年も向かってくれます。

毛虫は、いなくなりましたが。(阿曽原的な)

2022-07-24

写真

石垣通路からは、スノコが薄っすらと・・・。

「マイマイ蛾」の幼虫(毛虫)の大発生 についてお知らせしてきましたが、奴らはお腹いっぱい食べて羽化したのか?全く見られなくなりました。

これで草刈りしていても刺されることもないと一安心したのですが・・・露天風呂周りの「楓」の葉っぱがほぼ全滅状態で露天風呂真上の石垣通路から見下ろすと、視界を遮ってくれていた葉っぱが食べ尽くされて枝だけになってしまい、何となく見通せるようになってしまいました。

距離もそれなりに有るので、細かなデティール?までは分らないと思うのですが・・・藪の中に目隠しシートを張ることは難しそうだし浴槽の周りを囲うにしても風雨に耐えられるものを作るには・・・。

次々と問題が起こるのが・・・ヤッパリ「阿曽原」的なのです。

予約不可日

2022-07-24

写真

雲切新道下部丸太橋の前後の草刈り終了!

小屋の予約不可日

10月1日 2日 3日 4日 7日 8日 9日 10日 13日 14日 15日 16日 17日 21日 22日 23日 29日

もう少しだけ受けれる日

9月30日 10月11日 12日 19日 24日

となりました。

ただし「下の廊下」コースの予約が約8割ですので、開通が遅れるとそれだけガラガラになることになります。

整備・吊り橋の復旧情報は随時流してゆく予定ですが、自分の御予約日に歩けそうにないと判断された時点で早目にキャンセルを入れてもらえれば、「水平歩道」の欅平からの往復を計画されている方に新たに受け入れることが出来ますので、御配慮よろしくお願いいたします。

※雲切新道の状況

昨日雨の中を、仙人ダム~下部丸太橋~尾根取り付きまでの一番濃く草が生える区間の草刈りを大仏と二人で終わらせてきました。(途中から曇り空になってくれて「オロロ」に襲われずに済みました)

仙人谷は、雪渓がまだまだ残っていて夏道への取り付きを見逃さない様にしていただければ問題ないとのことで、雲切新道の尾根部分は大仏が去年の秋に「ガツン」と灌木・幼木を刈り払ってくれていたので問題ない様なので、仙人池~仙人谷ダムまでは取り合えず歩けます。(下部丸太橋の仙人温泉側の急斜面は足場が悪いので慎重に)

写真は草刈り機で薙ぎ払った直後ですが、身の丈以上のイタドリ等々が密生していて道の幅だけ刈っても倒れて来る草が邪魔するので両側を広く刈り払わないとなりません。

刈り払った後に出て来た道には、冬の間に雪崩で運ばれてきた転石・落石が残されていて歩行の邪魔になるので取り除くのにパワーを使ったりと手間と労力が掛かるのです。

一昨日は、風呂までの道を今シーズン2回目の草刈りに着手して残りを済ませないとならないし、キャンプ場も草刈りして広く使える様にしなければならず、水平歩道が通行できず登山者は居ないのですが・・・もう少し草刈り三昧の日々が続きそうです。

「阿曽原」的???

2022-07-22

写真

左岸から右岸を望む!(写真手前付近がヤラレているみたいです)

「下の廊下コース」仙人谷ダム上流の「東谷出合い吊り橋」が損傷しているのが確認されました。

私は目の前の仕事に忙殺されていて身に行けていないのですが、見て来た者によれば今現在は渡る気にはならないみたいです。

雪崩?落石?大雪???何が原因は分かりませんし、復旧計画も未定のままなので今のとこ詳しい事は言えないのですが・・・。

なんとか復旧してもらわない事には、先月から予約ファックスにキリキリ舞いさせられていたのが「水泡に帰す?」なんてことになると想像するだけで・・・・・・・・・。

「下の廊下」全体の整備は「関西電力」の土木が担当なのですが、発送電分離の関係で吊り橋の管理は巡視路扱いとなり「関電発送電」が担当するとも聞いたことがあるのですが・・・いずれにしろ早急に復旧してもらわないと、下の廊下の下半の整備も遅れてしまうので・・・次々と、困った話が降って湧いてくるのが「阿曽原」的な???

※予約は小屋へ電話で!

昨日から、こやの電話で直接予約を受けております。

小屋のFAXは調子が悪いので、直接電話で承ります。(留守電も無しです)

※御願いが!

昨夜22時45分頃、スタッフ一同爆睡中に電話が鳴り出して・・・深夜の電話は困りますので御容赦ください。

水平歩道は、まだ無理です。

2022-07-22

写真

折尾谷の隧道と左岸の残雪!

本日、黒部警察署の山岳警備隊員がパトロールに行って来てくれて状況確認して来てくれました。

「折尾谷」 左岸斜面に残雪が残って登山道を塞いでいるため、急斜面の高巻きを強いられます。

残雪は氷化しておりアイゼンを装着しても、かなり怖い思いをしなければなりません。

本谷と残雪の間に赤く見えるのはロープですが、登山道整備業者さんが行き来するために仮にフイックスしてあるだけで細い灌木を支点にしてあるだけで頼りないものです。

あと一週間もすれば?、残雪も小さくなってくれて迂回も簡単になると考えられますのでそれまでは業者さんの整備も進まないものと思われます。

②阿曽原~折尾谷の中間で斜面崩壊で登山道が土砂と樹木で埋められていて難儀したそうです。

以上の事から一般登山者の方々は、もうしばらくは水平歩道の通行は出来ないものと考えられます。

まだ危ないですから!

2022-07-22

写真

折尾谷左岸斜面遠景

写真は折尾谷の阿曽原側からの遠景ですが、本谷を過ぎた斜面(左岸)に大量の残雪が張り付いているのが確認でき、登山道レベルからかなり高い場所まで残雪が残っているのが判るかと思います。

かなりの急斜面で残って幅も広いのも見てとれますが、ここでスリップすると谷の中まで数十m滑落しないと止まりません。

次のページの写真は残雪の一部だけしか見えていませんが、全体を見ればどれだけ危ない場所なのか分っていただけるかと思い載せました。

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