阿曽原温泉小屋

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だから~・・・。Ⅳ(パワーが必要?)

2021-09-20

写真

純真な子猿達は、私が怖い人間ではない!と見破っているのです!(なめられているだけ??)

続き

作業員によれば、翌日は「白竜峡」より下流部での作業予定にしていて、遭難現場に行くのは五日後の21日になるはずだったとの事です。

しばらくは「下の廊下」からの小屋泊の予約は入っておらず、もし当日に見付けてもらうことが出来なかったら・・身体一つで渡渉して強い流れに流されようものなら等と考えると・・・。

実は数日前からテレビの撮影クルーが泊っていて、一連の流れをカメラに収めていたのですが

「なぜ、事故の第一報が警察ではなく山小屋に入るのか?」

と聞かれて、言われてみれば!不思議に思われるかもしれないけれど、110番するよりも地元の警察署に電話するよりも、山で何かあれば阿曽原に連絡したほうが手っ取り早く対応できることを現場の人間は知っているから。

続けて「なぜそんなに強く𠮟ることが出来るのか?」と聞かれて・・

下界ではパワハラという言葉が幅を利かせて、叱ることも叱られることも無くなって来ているけど、そもそも叱る側には「パワー」が必要だし、一つ間違えば恨みをかう事になるかもしれない「汚れ役」なので好き好んで叱っている訳ではないのですが・・・。

もう少し・・。

だから~・・・。Ⅲ(神様?)

2021-09-19

写真

飛龍峡は、飛沫でツルツル・ピカピカです。

暗くなった18時半前、遭難者もどきの?男性が作業員二人に付き添われて阿曽原小屋の玄関先に来た男性に怒り爆発!

「下の廊下はまだ危ないって途中で作業員に言われてたんだろ? 無視して入って来て何やってんだよ!」

「ヘリコプターまで飛ばしてもらって、翌日も仕事が有る作業員を遅くまで付き合わせて・・他にもアンタの知らないところで、どれだけの人間が動いて心配していたと思っているんだ!」

「シューズが脱げるって、何処見て足運びしてんだ! 下に降りるなら、自分が登り返せる場所か見りゃ分かるだろうが?」

「人が通らない時期・コースで、未整備で未だ通して確認出来ていない下の廊下に、その程度のレベルの人間が単独初めて入れる場所ではないんだぞ!」

「バリエーションルートに入る覚悟で歩く人についてはあずかり知りません!と、阿曽原小屋の登山情報に書いておいたけど読んでないのかい?」(読んでないって言っていたけど???それはそれで問題だと)

「今年はまだ登山者が誰も歩いて来ないのは、こちらの情報を信頼し参考にしてくれているからなのに、自分だけは大丈夫とでもおもったのか?情報に従っている人を愚弄していることになるぞ!」

「小屋からの情報発信は事故を起こしてもらいたくないから流しているのに、甲斐性も無いのにまだ危険!との声掛けまで無視して入って来て、周り中に迷惑と心配をかけるとは何事じゃーっ!!」

怒りが暴走し始めそうになったところで、神様が「それ位にしてやれば」ってことか?テレビから「緊急地震速報」が流れた直後にズドン! 能登半島が震源の地震で一回縦揺れが来たところで、解放してあげることにして「テント持っているし怪我無いみたいだけれど、今夜はどうするの?」突き放すように尋ねると「テントで寝ます。風呂は結構です」って・・。(後から、やっぱり入りますって)

そりゃそうか、あれだけ叱られたら「泊まりたい」とも言い辛いわな~。

私も小屋でゆっくり休ませようとも考えたのですが・・・若いし怪我もしていないし、一人で反省する時間を作ってあげたつもりなのですが。

まだ続く。

登山道情報!(19日現在)

2021-09-19

写真

足元には不安定な石が沢山残っています。(作郎谷出合付近)

※下の廊下

週末で作業は中断しています。 

上半(黒部ダム~黒部別山谷)については、あと三日ほど作業が出来れば、取り合えずの整備は終了する予定とのことです。

下半(黒部別山谷~仙人谷ダム)については、21日に様子を見て来れたらと考えております。

先のページから書いている「だから~・・・。」の、遭難者モドキ男性が取り合えずは歩いて来れたのですが、まだまだ浮石がゴロゴロしているし手摺り番線・丸太桟道が修復されていない箇所が多く残っていますので、一般の方々の通行はもう少し整備が進むまでお待ちください。

だから~・・・。Ⅱ(耳を疑う?)

2021-09-19

写真

午前中のS字峡は透明感抜群

続き

相前後して救助に当たった作業員から会社に無線が入り、幸い遭難者は擦り傷程度で自力歩行できるので、作業員9人と一緒に仙人谷ダムに向けてS字峡付近を歩行中との連絡が入りました。(「下の廊下」核心部は無線不感地帯なのです)

消防防災ヘリ「とやま」からは、燃料の残量からこれ以上飛行を続けると富山空港に帰還出来なくなる恐れが有るので現場離脱して富山空港に向かう旨の無線が入ります。(阿曽原上空に飛来しなかったから、距離の短い立山・剱岳方面経由で帰ったのか?)

更に、本人はテント泊予定で来ており怪我もしていないので、阿曽原に向かいたいとのことで作業員2名に付き添われて向かうとの連絡が入ると同時に、耳を疑う事故概要も入って来て・・。

男性は「白竜峡」を歩行中に、岩にシューズ(ローカットのトレラン用?)が挟まって脱げてしまいシューズが川に落ちてしまったので、ザックを道に置いて岩壁を降りて拾いに行ったのだが、今度は道まで登り返すことが出来なくなっていたところへ、たまたま下流側から白竜峡上流まで草刈りに行っていた作業員が、帰り道で登山道に置かれたザックを見て岩壁の下で動きが取れなくなっていた遭難者を発見救助したとの??信じられない話が入ってきました。

もう少し続く。

登山道情報!(仙人谷)

2021-09-17

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クレバスに切り開かれた階段

仙人温泉直下の雪渓に出来た、高さ3ⅿほどのクレバスです。

仙人池ヒュッテの主人が毎日チェンソーを担いで行って、一人で蒼氷を切り込んで階段を作ってくれました。

これが作られないと、歩くことは殆ど無理でしたが通過して来られた方は感謝感謝といってこられます。

登山道情報!(「下の廊下」17日現在)

2021-09-17

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通れない訳ではありませんが・・・。

※下半(黒部別山谷~仙人谷ダム間)

15日に、十字峡まで様子を見に行って来ました。

「下の廊下」下半については、先の報告のとおり全線にわたって丸太桟道・手摺番線の損傷しており、更には涸れ沢ごとに大量の転石・浮石が例年になく多いのに驚かされました。

斜面を観察すると、雑草がなぎ倒されているので草が伸びた後に崩落・落石が発生したものと推察されます。(お盆の大雨??)

写真の場所は、S字峡付近ですが歩道上部の斜面が崩落して、路肩が削られていました。通過できる幅員は残されているのですが、路肩に丸太を沿わせて幅員確保されないと怖がりの方はビビるかと。

整備に当たる業者さんによれば、整備が順調に進んでも下半の整備が終わるのは月末になりそうとのことでした。

来週も調査に向かう予定ですし情報も集まればこのページで報告いたしますので、小屋への電話での問い合わせは御容赦ください。

※上半(黒部ダム~黒部別山谷間)

大仏達は今日も現場に向かって作業してくれています。

オオヘツリ付近の高巻き桟道の制作に取り掛かっているとのことで、来週中には取り合えず歩けるようになるのではないかと。

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