雪渓歩きの落とし穴!Ⅲ
2020-06-30
続き。
私も日帰りで草刈り作業に来ていたので、ロープ等装備はおろか食料と言っても弁当は食べ終わっており行動食も僅かしか用意していません。
このまま天候が持って、ヘリコプターでの捜索~救助がスムーズに運べば私が稜線まで登り返す前に終わらせてくれるはず、一応ですが持っている容器に水を満タンにして 枝沢 の雪渓を登り始めます。
(写真は時期が遅くて残雪は少ないですが、右上から降る枯れ沢を登りましたが、沢の中には灌木が無く草付きの急斜面なのが分かるかと!この時期になると雪渓歩きが出来なくなり、登山道を歩いてもらえるので基本的にコース間違いはないのですが・・・)
10分ほど登ると雪渓は無くなり、急な斜面が始まるのですが 「すり鉢状」斜面は、雪崩の通り道や雪渓のずり下がりのコースとなっていて岩屑と泥でパンパンに固まった斜面で手掛かりになる藪は無く短い雑草しか生えていません。
取り合えず、雪渓は蹴り込めば足場が出来るしピッケルを突き立てることも出来てなんとか安定するのですが、雪の無くなった岩屑斜面は不安定過ぎるので枝沢の真ん中から逸れた藪斜面にルートを取って2,051mピークに向けて登ります。
途中で無線で、消防防災へり「とやま」が準備が整い次第現場に向かうとの連絡が入ります。
続く。
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