阿曽原温泉小屋

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廻り合わせ。(前置きが長くなりました)

2020-03-17

写真

東鐘釣山、岩壁下降中(人間って小さいのです)

長々と書いてきましたが、その後の捜索~収容までの話を書き出すとキリがないので・・・「廻り合わせ」について。

当時の私、たまたま受けた健康診断で血圧が下120~上200もあることが判明しました。

ネパール行のメンバーからは

「血圧が高いまま高所まで行って、プッツンと逝ったらどうすんの」

と言われていたのです。

知り合いが前年に、ネパールをトレッキング中そんな症状が出て亡くなってしまっていたのです。(前日の夕飯では普通に飲んでたらしいです)

自分に不幸が降り掛かるなんて事は思わないようにしていたのですが・・・チョッピリ心配になってはいたのも事実でした。(血圧は、お薬を頂いて治まっています)

出国直前に発生した事故で、ネパール行きを取り止めたのは偶然なんだろうか???なんてことを後から考えたりして・・・。

そんな「廻り合わせ」みたいなのに、遭遇したことありませんか?

※写真説明

去年の定期検査時の写真ですが、崩落事故後の復旧工事が終わった後も定期的に点検しています。

黒部川流域は基本的に花崗岩(御影石)なのですが、鐘釣付近の山は石灰岩なのです。

岩壁を観察すると、茶色部分が見えるかと?石灰岩以外の混ざり物が、風化している部分で脆くなっているのです。(崩れやすいって疑わねばなりません)

他にも、シマシマの筋が浮き出た場所が有ったり、ちなみに石灰岩部分が長年雨に融かされて、砂がシマシマに地層みたいに堆積した部分の砂は融けずに残ったからだとか。

サンゴ礁の隆起?って、昔は南の海の底だったってことで・・・地球のダイナミックな動きに驚かされます。

(南の海の大きな川が有る場所!プレートに乗って来たって元々何処だったんでしょ?)

当たり前だけど、地球に比べると人間なんて小さいし、自分が生きている時間なんて・・・。

あんまり「小さなことクヨクヨせずに」ですよね!

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