阿曽原温泉小屋

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今年の黒部は・・・

2024-06-27

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昨日の自宅からの夕焼け(毎晩暑くて)

今日~明日と、観光関連・環境保全等々の会議が四件入ってます。

これでも一昔前まではバラバラの日程を組まれていて・・その度に阿曽原から下りて参加していましたが、調整してくれたお陰で効率が良くなってくれました。

来週は、宇奈月方面遭難対策協議会メンバーで「白馬岳~祖母谷温泉」「唐松岳~祖母谷温泉」各登山道のパトロールが行われるので、そのサポートで走り回ることになりそうです。

昨日のニュースで富士山頂で三名の方の遭難が伝えられていました。

何度も書きますが今シーズンの黒部は、 ほぼ登山者が入らないと考えていただいても良いかと!したがって整備も救助体制も例年通りの体制が取れないことを了解しておいてください。

唐松線を祖母谷に向けて下山中に沢に滑落して動けなくなり、家族からの届け出を受けてヘリコプターに一週間ぶりに無事発見された事案がありました。

登山道から停止した沢底まで充分声が通る距離だったのですが、元々登山者が少ないコースで発見されることが無く一週間過ぎてしまったのでした。

白馬線を下って唐松線を登り返す猛者?も時々おられるようですが・・・もし計画を立てられる方がおられるのであれば、慎重の上にも慎重な判断をお願い致します。

登山道を守って行くには・・・

2024-06-22

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斜面の倒木は、枝ぶりによってはバランスが悪くて苦労することも

今朝の情報番組で、富士山の山梨県側登山道が取り上げられていました。

北アルプスとは若干問題点が違うところもありますが、「山を守って安全に楽しんでもらう!」っていう大元のところでは同じです。

富山のローカルテレビ局KNBが、朝日岳に至る登山道維持作業を取り上げて 「人と山をつなぐ・・・」 って問題提起してくれていました。

本年八月から「中部山岳国立公園富山県側*¹における利用者参加制度(参考:北アルプ ストレイルプログラム)の導入」に向けて試験的な取り組みが始まります。

山に入られる方々からの理解が得られて、少しでも良い方向に向かってくれることを願うばかりです。

※写真はダイブツの奮闘姿です。

豪雪地帯で急斜面の黒部エリアでは、雪や台風の影響で巨木が倒れて登山道を塞ぐこともあります。

巨木処理にはノコギリだけでは手に負えず、チェンソーに活躍してもらわねばなりませんが、チェンソー本体・燃料・チェーンオイル等々、嵩張るし重くなるしで稜線から黒部の谷底までの長大なルートを担いで行動するだけでも大変なのです。(他にも草刈り機・テント・食料等々は必須)

黒部は標高が低いということは暑くて藪が濃いだけでなく、藪蚊や地蜂等々の攻撃にも備えねばならず・・・他エリアとは難易度が数段上になります。

※必見!??

昨日、富山県水墨美術館で開催されている「立山・黒部魅力再発見!」 を見て来ました。

昨年出版された「黒部の谷の小さな山小屋」のカメラママン星野秀樹氏の写真も展示されているとのことで見て来たのですが・・・登山道整備中の姿が大写しでダイブツの雄姿が展示されておりました。

パラダイス?

2024-06-20

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ごついスペアリブ600g余をブラックカシミールで

小屋建てを終えて一旦帰ってから、小屋の雨仕舞いを仕上げに阿曽原までダイブツと行って来ました。

一般の方々は入れませんから)

二日目が雨予報だったので、長距離歩いての入山でしたが初日は暗くなるまで休まず頑張りました。

翌日は朝から雨で作業にならず惰眠を貪り(二日酔い?)、朝食兼昼食済ませてから夕方まで頑張ってと・・・不規則極まりない生活は、当然ながら夜な夜な「男飯?」用意して~飲みたいだけ呑んで~語るだけ語って~眠くなったら寝床に潜り込む!パラダイスを過ごして来ました。

小屋建てで余っていた「ハム」「ソーセージ」「ベーコン」「明宝ハム」に加え「スペアリブ」「豚バラ肉」を持参していたので食事(ツマミ)は「肉・肉・肉・・・」と、こちらもある意味パラダイス的な???

頑張ってもお客さんを迎えることは出来ないのですが・・・やる事やらないといけないし、どうせやるなら楽しく動かねば!ってことで元気にやってます。

※参考情報

昨年、黒部を題材に制作され放映された「秘境黒部百年物語~未来へ紡ぐ守り人たち~」が、「A-PAB 4K番組アワード」の紀行・ドキュメンタリー部門で優秀作品を受賞したとのことです。

とりあえず・・・

2024-06-15

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奥に見える阿曽原谷の雪渓!今年は、極めて小さいです

取り合えず小屋を建てて来ました・・・が!

あくまでも、小屋の部材を乾かすための処置です。

今シーズンは、通常の宿泊営業は出来ません!

トロッコ列車が運休しては登山者が阿曽原まで到達するには、一般的な登山者を考えれば「黒部ダム~阿曽原のピストン」 のみとなってしまいます。

この下の廊下コースにしても、整備に着手して登山道の大きなダメージが発見されれば開通が何時頃になるのかはまだ解りません。

仙人池・池の平の裏劔方面から降りて来ても、欅平に向かえないのですから下の廊下の整備が終わっていなければ裏劔へ登り返すことになります。

下の廊下には残雪が毎年遅くまで残り、調査に入りたくても時期が来るまで入れません。(今年は少ないのですが、それでも残る箇所は有ります)

ヘリから見ても手摺り番線の切断・岩盤のアンカー破壊等までは見えませんので、歩ける様になるかは今の時点でお知らせすることが出来ないのです。

更には宿泊営業したくても、燃料・食材などを大量に搬入するにはヘリコプターしか使うことが出来なくなりますが、宿泊者(収入)が見込めない中でのヘリコプター利用は現実的ではありません。

今回小屋建てメンバー9人分の食材を背負いで搬入するのに苦労しましたし、秋は灯油ストーブが無いと寒いし、宿泊客の食事を作るにはプロパンガスが無い事には無理です。

この先どんな形の阿曽原小屋運営になるかは、コース整備状況によって変わってきますが宿泊営業は無理!か確定しておりますのでお間違いなく。

※参考

今日は、宇奈月方面山岳救助隊員12名による「僧ヶ岳」 宇奈月コースのパトロールにダイブツ達が向かってくれております。

ちなみに私は、名古屋イベント前から~小屋建て・・と続いているのでお休みです。

ありがとうございました!

2024-06-10

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マダム連の真剣な質問を(奥の短髪は白馬山荘支配人のクマちゃん)

名古屋市ウインクあいちで開催されていた「夏山フェスタ」に参加してまいりました。

今回も大盛況で、多くの来場ありがとうございました。

皆様からは能登半島地震の影響で「小屋の開設どうなるの?」「行きたかったのに残念!」「頑張ってください」等々、多くの心配やら応援やら励ましやら暖かいお言葉を頂きました。

また中京圏以外の、茨木・東京・神奈川・埼玉・静岡・富山・飛騨・京都・兵庫などからワザワザ来場してくださった方もおられまして、恐縮至極!本当にありがたく感じました。

昨夜遅くに帰宅しましたが、明日早朝から阿曽原に入る予定にしており準備にバタバタしておりますが取り急ぎ!

明日から名古屋

2024-06-06

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露天風呂から餓鬼の田圃方面

明日から名古屋へ 「第10回夏山フェスタ」 へ、相談員? 見世物パンダ? 手羽先食べに?に行く予定です。

今シーズンは残念ながら震災の影響でトロッコ列車が全線営業出来ないので、阿曽原に来て頂くことは多分不可能なのですが・・・GWに立山室堂に入っていた事から立山・裏剱方面の状況は説明できるかと思いますので多くの方々のご来場をお待ちしております。

先日もお伝えしましたが、小屋については営業の有無にかかわらず建てて部材を乾かさない事には朽ち果てて?しまいかねないので、遣り繰りしながら建てて来ようかと考えておりますが、宿泊はほぼ諦めておりますが当登山情報をチョイチョイ?チェックしていてください。

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