阿曽原温泉小屋

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第61回富山・岐阜・長野三県山岳遭難防止対策連絡協議会

2019-11-23

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富山県警のプレゼン中

21日に長野県小谷村で開催された会議に出席してまいりました。(北アルプスを管轄する三県以外にも、両線が接する新潟県からもオブザーバーとして来ておられました。ちなみに新潟県警察山岳警備隊長は以前知人と阿曽原に遊びに来ておられた方でした)

どこも一緒で山岳遭難は高止まり傾向の中でも、黒部「下の廊下」の死亡事故5件は突出した数字で・・・周りからは色々と心配していただきました。

黒部で事故を減らすために、我々に出来ることは???

少しのミスが重大な結果に繋がってしまうことを、いろんなツールを使ってもっと広報してゆくことに尽きるのではないかと。

直会では、以前一緒に救助に出てもらったガイドさん・小屋建てや黒部での作業に応援しに来てくれるメンバー・馴染みの救助隊員や事務局等など、大酒を酌み交わして親交を深めて・・・。(私だけ翌朝六時前に富山に帰る用事があって、いい加減で勘弁してもらいましたが大仏は・・・?)

今日も夕方から懇談会に呼ばれていて、明日も早朝六時集合で村の同級生と「お伊勢参り」に向かうことに・・・肝臓を労りながらなんとかやっております。

今日は会議!

2019-11-19

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登山道のグレーディング!

今日は、県民会館で「登山道グレーディング」についての会合に。

富山県内には山が沢山ありますが、「登山」の対象になる山をピックアップして、残雪のない時期の登山道についての、危険度・疲労度等(難易度みたいな)ものを各登山道に設定するためのワーキング会議です。

これが簡単に行きません。国立公園・県立公園・地域の共同管理等々、登山道の管理主体も草刈りペースもバラバラ、国土地理院の地図には載っていない登山道が有ったり、残雪の状況で難易度が大きく変わってくるコースがあったりで・・・。

長野県はすでに運用されており、稜線で接する富山県も歩調を合わせてなのですが・・・。

当然、「下の廊下」は剱岳と同レベルの危険なコースに。

なかなか大変な作業ですが、事故防止に役立つのであれば頑張らないと!

深田久弥 山の文化館

2019-11-18

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正面門の奥には樹齢650年の銀杏の巨木が!

昨日、石川県加賀市大聖寺の「深田久弥 山の文化館」で講演を頼まれて、恥ずかしながら喋って参りました。

見た事のある顔・先週の講演会にも来ておられた方など、ちょっと遣り難かったのですけど、大勢のご来場ありがとうございました。(終わりの方はグダグダで・・・申し訳ありませんでした)

会場は「登録有形文化財」「近代化産業遺産」だとのこと、蔵を改造した資料館は大変立派な作りで興味深い資料も。

大銀杏の紅葉を眺めに来ておられた観光客の姿もあって。

なかなか趣のある素敵な所でした。

こんな所で事故は無いのですが。

2019-11-16

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十字峡下流の撮影定番ポイント!(バイト女子のお散歩中)

新聞話をもう一つ。

先日、白馬山案内人組合の式典に出席した際に、長野県内の方々から「信濃毎日新聞」に「下の廊下」で相次いで発生した転落事故の検証記事が「そこそこ大きく載っていた」と声を掛けられました。

通信社が短期間に連続発生した事故を取材して、関係する新聞社に配信した記事でした。(富山の北日本新聞でも11月3日に掲載さていれました)

私も取材に応じてコメントを寄せていたのですが、写真の様な誰が見ても危険な場所では発生せずに、斜面は割と傾斜が緩く樹木や草が茂っている場所での発生ばかりでした。

緊張感から解放されて、知らず知らずに気が緩むのか???そんな場所でも、一転がりしたら止まらない断崖になっているのが黒部です。

気を抜かずに歩かれます様に!

産経新聞夕刊!

2019-11-15

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紙面を映しましたが、あんまりキレイには・・・。

11月5日の産経新聞夕刊に「下の廊下」が紹介されていたそうです。

阿曽原小屋に泊まり込んでの取材を申し入れて来ていたのですが、今年は紅葉が遅くて希望の日程では無理みたいだったので、黒部ダムからの通いで撮影してみてはと提案してあげたのですが、なかなか大きく取り上げてくれていた様です。

ただし、今年の転落事故多発にも広報の仕方が遠因にあるのではなかろうか?

取材してもらって、黒部峡谷の素晴らしさを伝えてもらうのは大変ありがたいのですが・・・。

これまでのテレビ取材については「お笑い系」「アイドル系」のタレントさんを連れての笑いを取ってナンボ的な企画には協力はして来ませんでした。

「適当な番組作って、簡単に考えて来る人が落ちて死んだら責任とれるんかい!」って、以前それ系の企画で来た某テレビクルーが有ったのですが、当然ですが私は協力せず映ることも拒否して・・・更にはアイドル?とクルーが夕食後に食堂で遅くまで騒いでいたので、デカい声で叱りつけたことがあります。

他にも昔少し売れたお笑い芸人が来た時も、夕食後ベチャクチャ喋って何時まで経っても寝ようとせず・・・挙句にお腹が空いたとカップめんを注文して来て、スタッフ一同ブチ切れそうに。

今まで沢山の取材を受けましたが、謙虚で行儀の良いタレントさん撮影クルーが殆んどなのですが・・・。(夏八木勲さん・小野寺昭さん・刈谷俊介さん・宮内淳さん・宇梶剛さん等々、刑事役の俳優さんが続いたことが有りましたが好感のもてる方ばかりでした)

たま~に勘違いしている「業界人」と言われる人達がいる気がします。

今後の取材協力についても、事故防止を第一に黒部の険しさと魅力を伝えてくれるのならば協力する事も考えるのですが・・・。

ありがとうございます。

2019-11-15

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かなり白くなりました。

小屋閉めから一週間、未だバタバタしております。

今シーズン来て頂いたお客様から、身に余る礼状的なハガキ・お手紙等がシーズン中からポツポツ届いております。

毎年ありがたいこと!って言うか黒部峡谷を訪れた方々に、それだけ喜んで頂けたのであれば、そのお手伝いをしている我々にしても嬉しいことです。

我々は、黒部へ感動しに来られる方々のサポート・お手伝い的な事をオンボロ小屋で、忙しい時・暇な時それぞれ出来るだけのことをしているだけです。

主役は、訪れた人に感動を与えてくれる「黒部峡谷」と、頑張って歩く「お客さん」ですから。

ただ、頂いた御便りになかなか返信が出来ておりませんので、大変失礼になるのですがこのページを借りて御礼をさせていただければと・・・。

家から見た、今朝の「日の出」です。

昨日までの荒天で、白馬岳方面は真っ白になりましたが、キリリと冷えた空気の中を眩しい太陽が昇りました。(「大嘗宮の儀」を無事に終えられた御祝いみたいで・・・)

週末から健康診断・講演会・県庁での会議・三県遭難対策会議・欅平方面の会議等々、まだまだ勘弁してもらえませんが元気に頑張っております。

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